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夫馬 吉啓 先生の独自取材記事

グリーンデンタル夫馬

(江南市/布袋駅)

最終更新日:2019/08/28

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布袋駅から南西に徒歩15分ほどの場所にある歯科医院「グリーンデンタル夫馬(ふま)」。現院長である夫馬眞也先生の次男・夫馬吉啓(ふま・よしひろ)先生が2012年に副院長として就任したタイミングで建物や設備もリニューアルし、白を基調とした明るくシンプルな空間で丁寧な診療が提供されている。今回は2020年に次期院長就任が予定される吉啓先生の診療への思い、こだわりなどについて話を聞いてきた。吉啓先生は東京女子医科大学病院の歯科口腔外科で5年ほど研鑽を積んだ後、「メディカル・トリートメント・モデル」という予防歯科の王道を学んだ。兄である歯科技工士の夫馬慎佑氏と絶妙のコンビネーションで、専門的な技術を駆使しながらも、基本を大切にした診療姿勢で日々の診療に臨んでいる。
(取材日2018年2月20日)

病気になる前に食い止めるのが町の歯科医師の使命

ジャズの流れる、このスッキリした雰囲気がとてもいいですね。

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ありがとうございます。ジャズは院長のこだわりでもあり、テレビをつけていたりするよりも落ち着いて、患者さんもゆったりリラックスできるようです。そのせいかどうかわかりませんが、子どもが泣いて困るようなこともほとんどありません。キッズスペースは特に設けていないのですが、それはここはあくまで医療を提供する場であり、子どもにとって学びの場であってほしいと思うからで、子ども向けの歯の絵本などは置いてあります。子どもを連れて受診される場合は、一緒に診療室に入っていただくことができます。お膝の上に乗せたままでも大丈夫。お母さんがどんな治療を受けているかを見るのも勉強です。また診療室は個室で広めにスペースを確保してありますので、ベビーカーや車いすのまま入ることも可能です。

このクリニックは、どんなコンセプトでリニューアルされたのですか?

父の代から「予防」を大事にしてきたクリニックですので、基本的なコンセプトはずっと変わっていません。私も最初からそこに興味を持っていたわけではないのですが、行き着いた先はやはりここでした。患者さんを病気にさせないための医療、イコール予防歯科をやっていくために、どうしたらいいかということを考えました。滅菌・洗浄には力を入れています。設備機器の導入はもちろん、レイアウトも洗浄する場所などがほんの少し患者さんからも見えるような設計になっています。人間の心理は、まったく見えないものには不安を感じるようにできている。スタッフ側も誰も見ていなければ「まあいいか」と思ってしまうかもしれません。基本的なことを怠らないように、という考え方です。

先生が、この予防歯科に行き着いたきっかけはなんだったのですか?

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大学にいた時に最後に担当したがん患者さんがきっかけです。26歳のとても優秀な青年だったのですが、舌がんが見つかりました。その方は、残念ながら2年ほどで亡くなられました。その時感じたのは、「なぜこの人がこんな目に遭わなければならないんだろう」という虚無感。というのも、その方は矯正治療を受けていて、クリニックにかかっていたんです。この時もしも、歯列を整えるということだけでなく、お口の中全体を診ていれば。正しい医療を提供しなければ、その人の人生を大きく左右しかねないのです。そのために病気をできるだけ未然に防ぐ態勢をつくっていきたいと思って、このクリニックでの診療に臨んでいます。

対症療法より原因療法

先生がめざす「予防歯科」について具体的に教えてください。

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当院での治療は、だいたい最初の1〜3回くらいはほとんど治療せず、患者さんの歯と口腔に関しての資料を集めていく形になります。もちろん、痛みなどに対する応急処置はしますが、例えば虫歯を削って詰めて終わり、といった対症療法ではなく、その虫歯の原因になったお口の中の環境や日常のケアなどから見つめ直します。そのためにはレントゲン、歯周病検査、唾液の検査などを行います。唾液の検査は医科でいうところの血液検査くらい大事なもの。その量や性質、虫歯菌がどのくらいいるかで、治療の仕方は変わってくるんです。例えば、唾液の性質が良く虫歯菌が少ない人なら、初期の虫歯に対してそれほど積極的な治療をしなくてもいい。漫然と削ってしまったら、その人にとっては過剰な治療になっているかもしれません。だから治療を始める前に慎重に調べるのです。

そうした検査はどんな症状で来た人にも行うのですか?

基本的にそうです。患者さんにもまずは自分のお口の中の現状を知っていただきたいと思っています。例えばかぶせ物が外れたとしても、その原因は接着剤がもろくなったのではなく、実はそこに力がかかりすぎて外れたのかもしれない。些細なことでも、体が発している黄信号のサインなのかもしれないのです。それを赤信号に変えず、できるだけ青信号に近づけていくための治療を行なっていきます。また治療だけでなく、知識も提供していく必要があります。一番大事なのは教育。患者さんにご自分の状況を知っていただき、納得していただいた上で、自発的な行動に移せるように、どうしたらいいのかを一緒に考えていくんです。こうしたカウンセリング的な要素の強いものが、実は私たちの仕事の半分くらいのウエイトを占めています。

予防歯科というと数箇月置きのメンテナンスというイメージがあります。

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それももちろん大切ですが、3ヵ月に一度来ていただいて1時間かけてメンテナンスを行なったとしても1年で4時間。それだけでは何も変わりません。ここに来ない3ヵ月の間にどう過ごすか、ご自身で何をしなければいけないか舵取りをしてあげて、その成果を評価し、悪いところがあれば次に向かって軌道修正する。それが私たちの大事な務めだと思うのです。私たちの仕事は患者さんには見えませんが「これだけ良くなったんだよ」ということを可視化して、これからどうするかを一緒に考えるんです。一方で、いざ治療が必要なときにはより正確で科学的根拠に基づいた治療を提供できるよう、日々勉強しています。

何十年後かに「良かった!」と思ってもらえる診療を

子どもの矯正歯科に力を入れていらっしゃいますね。

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歯並びや噛み合わせが悪くなるのは遺伝的要因もありますが、実際は環境的要因の影響を強く受けています。子どもの時からの食べ方や、呼吸、嚥下の際の筋肉の間違った使い方などによって、歯がダメージを受けることが多いのです。それを避けるためには、子どもの頃に顎をしっかり成長・発育させてあげることが大切です。当院で導入している子どもの矯正はワイヤーで無理やり歯を並べるのではなくて、呼吸の仕方、飲み込み方、舌の使い方などにおける悪い癖(くせ)を一つひとつ取り除いてあげて、本来並ぶ位置に誘導するやり方です。歯というものは生きるために与えられたものですから、お口を正しく機能させることができればきれいに並ぶはずなのです。人間が進化で得た会話や加工食品などの文明によって、哺乳類で歯並びが悪いのは人間だけといわれているんですよ。

このクリニックには技工室があり、歯科技工士さんがいらっしゃいますね。

歯科技工士は兄なんです。うちは兄弟そろって手先が器用で子どもの頃からプラモデルなどを作るのが大好きでした。私は大学時代、補綴(入れ歯・かぶせ物の専門分野)が好きでそちらに進むことも考えたのですが、開業後のことを考えあえて苦手な分野を勉強しておこうと思い、口腔外科に進みました。兄は得意分野を生かしました。やはり専門の歯科技工士がそばにいるとかぶせ物を作る前の分析や、実際に患者さんに装着するときの調整がきめ細かに行えます。あと兄弟だからか手の運びなども似ていて、どこをどう削ったかが感覚的にわかって、すごくやりやすいですね。

今後への抱負や患者さんへのメッセージなどがあればお願いします。

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これからも忠実に原因を取り除く、原因療法を追求して歯科医療を提供していきたいと思っています。患者さんには、ご自分が年を取った時にどうありたいかを思い浮かべていただき、おいしくご飯を食べて楽しく生活したいのなら、やはり歯を大事にしてほしいです。おいしい物を食べて栄養を摂取していかないと全身の虚弱につながったりロコモティブ症候群の原因にもなったりしかねない。若いうちからそういう意識を持っていていただきたいですね。対症療法の結果はすぐに出ますが、原因療法の結果は何十年かたって明らかに違ってくるはずです。「あの時先生の言うことを聞いておいて良かった!」と思っていただけるようにしていきたいですね。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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