大平 哲士 院長の独自取材記事
大平歯科
(江南市/江南駅)
最終更新日:2025/12/26
名鉄犬山線・江南駅から徒歩約3分。アクセスの良い立地にある「大平歯科」は、長きにわたり地域住民の口腔内の健康を支えてきた。2025年9月、父である前院長からバトンを受け継ぎ、2代目院長に就任したのは、大平哲士(さとし)先生だ。「めざすのは、ごく普通の歯科医院です」と語る言葉の裏には、特定の分野に特化しすぎず、あらゆる口腔トラブルの最初の相談窓口でありたいという、地域医療への真摯な想いが込められている。痛みを取り除くために治療を行い、自分の歯で噛めることの重要性を説く大平院長に、診療のモットーや今後の展望について話を聞いた。
(取材日2025年12月1日)
地域住民に寄り添い、歯科治療の窓口となれるように
まずは、院長就任の経緯についてお聞かせください。

当院は、私の父である先代の院長が1982年に開業しました。あまり多くを語らない父ですが、近所のスーパーで患者さんとすれ違う際、お互い笑顔であいさつする姿を見て「地域に根差した歯科診療をしているんだな」と、子ども心に感じながら育ちました。そのため、当院を引き継ごうという想いが自然と芽生えるようになり、父が体力的に長時間の診療が難しくなってきたのを機に、2025年9月1日より院長を継承しました。ただ、いきなり交代したわけではなく、5〜6年ほど前から徐々に新規の患者さんを私が担当し、少しずつ引き継ぎを進めてきたので、大きく変わったところはありません。父が築いてきた地域の方々との信頼関係を大切にしながら、これからの大平歯科をつくっていきたいと思っています。
患者さんについて教えてください。
父の代から長く通ってくださっているご高齢の方も多いですが、駅が近いということもあり、通勤や通学で駅を利用される30~50代の方もよく来院されます。江南市はもともとベッドタウンとしての側面が強いですが、最近は再開発などで人の流れも少し変わってきている印象ですね。昔からの患者さんは、治療後のメンテナンスや定期検診で通っている方が中心です。新しく来られる方は「歯が痛い」「親知らずが腫れた」といった急性の症状を訴えて来院されることが多いです。地元に住んでいる方はもちろん、引っ越してきたばかりの方や、仕事帰りに立ち寄る方など、幅広い層の患者さんに来ていただいています。
どのような歯科医院をめざしていますか?

“ごく普通の歯科医院”であることをめざしています。近年は、小児歯科や矯正、あるいは根管治療など、特定の分野に特化した歯科医院が増えていると感じています。もちろん高い専門性があるのは素晴らしいことですし、目的がはっきりしている患者さんは通いやすいと思います。一方で、私がめざしているのは、お口の中に何かトラブルがあった際、最初に相談できる地域のかかりつけ歯科医院のような存在です。患者さんご自身では、何が原因で痛いのか、どの診療科に行けばいいのかわからないことも多いはずです。ですから、まずは当院で全体を診て現状を把握します。その上で当院で対応できることならば責任を持って治療し、専門的な治療が必要だと判断すれば適切な専門機関へご紹介します。「ここに来れば、まずは何とかしてくれる」というような安心感を提供できる、歯科医療の入り口でありたいと考えています。
痛みの除去を図り、噛めるようになるための歯科治療
治療の中で、特に重視されているポイントはありますか?

「痛くなく、しっかり噛めること」をめざすのが歯科治療の基本であり、最終的なゴールだと考えています。おいしいものをおいしく食べるためには、痛みを感じずに噛めることが大前提ですからね。可能な限り患者さんご自身の歯を残したいとは思っていますが、グラグラして噛む度に痛みがある歯であれば、残しておくことで生じるデメリットもあります。患者さんの希望をしっかりと聞きつつ、医学的なリスクを説明した上で、希望に沿えるように治療を進めます。そのため、治療前の現状把握と説明には時間をかけています。エックス線撮影写真などを患者さんに見せて現状を説明しながら、複数の治療法を提案します。患者さんが納得して治療を選択できるように、メリット・デメリットもしっかり伝えています。
噛み合わせの調整も重視しているそうですね。
歯の痛みや違和感の原因が、実は虫歯ではなく噛み合わせにあるケースは少なくありません。大人になると、歯ぎしりや食いしばり、詰め物の摩耗などで、知らず知らずのうちに噛み合わせが変化していることがあります。ご本人は「普通に噛めている」と思っていても、実は顎をずらして噛んでいたり、特定の歯に過度な負担がかかっていたりするんですね。噛み合わせの左右差やバランスの崩れは、顎関節症だけでなく、首の痛みや肩こり、頭痛といった全身の不調につながることもあるといわれています。ですから、原因不明の痛みがある場合は、噛み合わせをチェックし、歯の当たり方を微調整したり、場合によってはマウスピース型装置を用いた治療をすることもあります。虫歯を治療して終わりではなく、お口全体のバランスを診ることを大切にしています。
クリニックの特徴についてもお聞かせください。

当院の特徴は、クリーニングやメンテナンスで来院された患者さんであっても、歯科衛生士に任せきりにせず、私が毎回必ずチェックを行うようにしていることですね。歯科衛生士によるクリーニングやメンテナンスの後に「変わりないですか?」と声をかけ、お口の中を確認することで、小さな変化や病気の兆候を見逃さないようにしています。
恐怖心を払拭するアットホームな環境づくり
歯科治療に対する不安や恐怖心を持つ患者さんには、どのように接していますか?

歯科治療が怖いという方は、過去に「説明なく削られた」「痛いことをされた」というトラウマをお持ちの場合が多いです。その不安を取り除くためには、対話しかないと私は考えています。まずは患者さんに、何が怖いのかを丁寧にヒアリングし、どうしてほしいかを把握します。それらをもとに、今日はどこまで治療を進めるか、その際に想定される痛みがどれほどかを明確に伝えます。患者さん自身が「どのような治療を受けるか」について納得することで、恐怖心はかなり軽減するものです。さらに、治療中に「痛かったら手を上げてくださいね」と何度か確認することで、スムーズに治療を進められるよう心がけています。決して無理強いはしませんので、まずは相談だけでも来ていただければと思います。
対話することで、恐怖心が和らぐのですね。
そうですね。恐怖心を乗り越えて来院してくださった患者さんに敬意を払うと同時に、そのタイミングでしっかりと治療し、定期的なクリーニングやメンテナンスにつなげていきたいと考えています。歯が悪くなるほど、治療に伴う痛みが大きくなってしまいます。定期的にお口を見せていただく中で、虫歯がごく初期の段階で見つけられれば、治療時の痛みはわずかですし、その日のうちに治療できることがほとんどです。定期検診を受けていたほうが、人生の中で歯科医院に通う日数は少なくなると考えています。だからこそ、歯科治療が怖いと感じる方ほど、定期的に通っていただきたいですね。
最後に、今後の展望と、地域の皆さんへのメッセージをお願いします。

今後は、建物の改装なども視野に入れながら、より通いやすい環境を整えていきたいと考えています。めざすのは「ちょっと調子が悪いから寄っていこうかな」と気軽に入れるような、アットホームな雰囲気の歯科医院です。地域の皆さんには、痛くなる前に来てほしいということを伝えたいですね。歯磨きの時に血が出る・冷たいものがしみるといった症状は、お口からのSOSです。翌日に治まったとしても、何かしらの原因が隠れているはずです。痛くなってからだと治療も長引きやすいですし、歯へのダメージも大きくなってしまう可能性がありますので、なるべく早めにご相談ください。痛みなどの症状がない場合は、年に1回程度の歯科検診を受けると良いと思います。一生おいしく食事ができることをめざすなら、それが一番の近道です。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング/1万7000円~

