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木全 信之 院長の独自取材記事

きまた歯科

(小牧市/岩倉駅)

最終更新日:2019/08/28

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小牧市の西部に位置する「きまた歯科」は、地域の赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い世代が通う歯科クリニックだ。院長の木全信之先生は穏やかな印象で、言葉の隅々に優しさが感じられる。木全先生が地元でもある当地に開業して25年。地域住民の歯の健康を支え続け、開業当時に子どもだった患者が今は親となり、子どもを連れて来院しているという。木全先生は大学在学中から、当時としては珍しい予防学に注目。長年大学の医局で予防学の研究にも携わり、心理学からヨガ、アロマセラピー、東洋医学などを複合的に取り入れた予防歯科を提供している。「お口を中心に、患者さんの全体的な幸福度を上げていきたい」と語る木全先生に、同院ならではの予防歯科の取り組みや、スタッフとの関係づくりなど話を聞いた。
(取材日2017年1月18日)

治療も予防も押し付けず、患者の意識の高まりを待つ

まずは開業までのご経歴を教えていただけますか?

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1985年に愛知学院大学を卒業後、5年ほど名古屋市内の医療法人に勤務して、1990年に開業しました。並行して、大学の口腔衛生学の医局で研究に携わってきました。もともと大学生の頃、臨床医療では治療のもっと前の段階で虫歯を予防することが大事なのではという思いがあったんです。けれども当時は予防はまったく注目されていない時代。教授に相談したところ、予防につながる小児歯科なら力を入れているということで、小児歯科専門のクリニックを紹介していただきました。勤めはじめてから、大学の部活の顧問の教授にも話をする機会があり、医局を勧めてくださったんです。医局には研究生として15年ほど在籍していたのですが、勤め先の休診日や、平日の夜などにその、大学の医局に通ったものです。また勤め先も途中で系列のクリニックに移り、予防の観点から大人の方の診察にもあたり、5年の間に小児と大人の両方で勉強をさせていただきました。

地域の患者さんの予防歯科への意識はいかがですか?

ここは僕の地元でもあるのですが、患者さんも地元の方がほとんど。人の移動も少ない地域ですが、開業から25年経つと患者さんの意識も本当に高くなったと実感します。昔は痛みさえ取れればいいという時代だったのが、今は定期検診も患者さんのほうから積極的に希望されます。検診でお話をさせていただく時も聞く姿勢が違いますし、皆さん笑顔でうれしそうに帰っていかれるので、僕もとても仕事が楽しいですね。またお母さん世代の意識の高まりも感じますが、妊娠中の患者さんには特に「マイナス1歳からの虫歯予防」を指導しています。お子さんが2歳になるまでにお母さんの口の中の虫歯菌が少ないと、虫歯菌が移っても非常に虫歯になりにくいという研究があるんです。ですから妊娠期からの口腔ケアはとても大切なんですよ。

先生が診療の際に心がけていることをお聞かせください。

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自分の考えを押し付けるのではなく、それぞれの患者さんのニーズに合わせることを重要視しています。例えば保険診療を希望している人に、自由診療を勧めるようなことはしないですね。ただ、それまで虫歯が痛む時だけ来ていた方が、ある時期が来ると急に意識が高まることがあるんです。その時期をきちんと待って、それに応じてこちらも合わせることが大切ですね。予防も治療も押し付けない。予防学では心理学も研究するのですが、その人のタイミングを見極めて、こちらも提供しないと成功しないんです。スタッフもみんな経験を積んでわかって実践してくれていますね。またお子さんの場合はシェイピング法といって、まずは慣れてもらうところから始めます。診療チェアの周りで遊んで帰るだけの時もありますよ。緩やかに、段階的に器具を使っていきます。今はどこもそうかと思いますが、昔のように押さえつけて治療するということはまずありません。

予防学の観点から、さまざまなアプローチを研究

先生はヨガやアロマなども取り入れられていらっしゃいますね。

予防の観点から、必要と思われるものを取り入れています。ストレスが歯ぎしりに影響して、そこからさらに噛み合わせに影響して、頭痛や肩こりの原因にもなりますから、心や顔の筋肉をリラックスさせるものを勉強しています。歯科治療に対してトラウマがある人に対しては、ヨガのアプローチ法を用いたりもしますね。体や心の緊張をほぐす言葉かけをして噛み合わせの治療をすることで、心身ともに前向きに、元気になる患者さんも多いです。ロハスやアーユルヴェーダの視点を取り入れながら、なるべく患者さんの心身のダメージや負担を減らすものを提供したいと考えています。

予防歯科では具体的にどのようなことをするのですか?

歯磨きはもちろん大事なのですが、それだけでコントロールするのではなく、食事指導や歯磨き剤、キシリトールのガムやタブレットなども効果的に取り入れています。またバクテリアセラピーといって、乳酸菌がお口の中の善玉菌や悪玉菌のバランスを整え、歯周病や虫歯の予防に役立つことがわかっていますし、腸内環境を整えることで免疫力も上がりますから、そういったタブレットも提案しています。その他に唾液検査も導入していますが、細菌のバランスに合わせた予防を提供できるだけでなく、患者さん自身も目に見えてわかるので意識が上がりますね。今はタブレットを舐めるだけだったり、ガムを噛んだりと、予防のツールも簡単なものがたくさんあります。ただしお口の中の状態によって、合う合わないがありますから、そこを見極めるのが僕たちの仕事だと思っています。

患者さんとの思い出深いエピソードはありますか?

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長久手にお住まいの方で、職場が当院に近いこともあり長年通ってくださって、仕事を辞めてからも定期的におみえになっていた患者さんがいたんです。その方ががんで亡くなった時に、奥さんからお手紙をいただいて、生前にご主人が診療をとても喜んでくださっていたと教えてくれたんです。予防の観点でずっと診療をやってきて、声には出ていなくても患者さんが胸の中でそういうふうに思ってくださっていたこと。そして亡くなった後もご家族から報告をいただき、お礼の気持ちを伝えていただいたことは、やはり今でも忘れられない出来事です。

患者の体全体の幸福度を上げる歯科医院でありたい

スタッフとのコミュニケーションはどのようにされていますか?

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スタッフは長年勤務している人ばかりなのですが、週に1〜2回は勉強会や情報共有をしたりしますし、2ヵ月に1回、夜や土曜日の午後の診療後に食事会を開いていますよ。みんなで定期的に医院旅行にも出かけています。この間はスタッフの希望で、大阪のテーマパークに1泊旅行したのですが、おもしろかったですよ。スタッフ同士、仲が良いのですが、そういった場づくりによって仕事へのモチベーションも変わりますし、それが患者さんにも還元されますよね。患者さんにお話しする時、僕よりもスタッフのほうが話すのが上手なのでそこは任せて、僕は後ろから見てフォローをするだけなんです。それでみんなが美しく輝いて幸せになってくれれば患者さんにとっても、それから僕にとっても幸せなことだと思っています。

プライベートはどのように過ごしていらっしゃいますか?

健康を考えて、毎日お昼休みに腹筋、腕立て、自転車型のフィットネス器具をこいだりしています。もう5年くらいになりますね。最低30分はしています。それから子どもの頃から絵を描くのが好きで、手先が器用で歯科医師になったくらいですが、今も見るのは好きですね。音楽もすごく好きで、聞く方専門だったのですが、2〜3年ほど前から週に1回、小唄を習っていますよ。

最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。

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予防といっても、ヨガやアロマセラピーなどを複合的に取り入れて、歯を中心に全身的に美しくしてあげたいですね。例えばエイジングケアにしても、歯がたくさん残っている方はやはり若々しいです。80歳で20本以上の歯を残そうという「8020運動」がありますが、当院には80歳で32本のすべての歯が残っている患者さんもいます。そういう人は少ないのですが、これからたくさん増やしていきたいですね。僕が1番したいことは、歯の予防はもちろん、お口から心と体、全体の幸福度を上げることなんですよ。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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