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有田英一 院長の独自取材記事

有田医院

(横浜市緑区/中山駅)

最終更新日:2019/08/28

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中山駅から徒歩1分の場所にたたずむ「有田医院」は、江戸時代の御殿医からこの土地に移り住んで個人病院を営んでいる『地域のお医者さん』。優しい笑顔とユーモアあふれるトーク、そして、おしゃれな雰囲気が漂う有田英一院長は、外科医である父から病院を引き継ぎ早30年ほどになる。ゆったりとした待合室には、患者が待ち時間を退屈しないで過ごせるように、たくさんの雑誌や本が並んでいる。大学でアレルギーを専門としていた有田院長は、内科はもちろん、皮膚科や小児科までさまざまな症状に対応できる総合窓口のような存在。長い歳月、地域の健康を見守ってきた有田院長に、内科医を選んだきっかけ、地域の医療と向き合いながら感じること、そして今後の展望など、歴史ある医院を営む院長ならではの観点で、たっぷりと語っていただいた。
(取材日2015年6月8日)

江戸時代から続く歴史ある医院で地域の健康を支える

ずいぶん昔から開院されていると伺いましたが、具体的にはいつ頃からですか?

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当医院は江戸時代の御殿医から代々続く個人病院で、親類関係も、祖父も、父も医師でした。そのような環境で育ったので、僕も幼い頃から医師になるのが自然な流れだと思っておりました。もちろん、医師になるのに抵抗はなかったんですが、学生時代に建築家に憧れて、父に建築の道に進みたいと話したこともありました。しかし父から「それは医師になってから勉強すればいいじゃないか」と説得され、まだ若かった自分はそれもそうだと思い、まずは医師の道に進みました。ところが、実際に医師になってみると、あまりにも忙しくて建築の勉強なんてできない日々(笑)。今思えば当たり前ですよね。しかし、今こうやってこの地で個人医院を営みながら、人々の助けになれるのが、とても幸せなことだと実感しております。

先生はなぜ内科医を選ばれたのですか?

僕は性格的には手術をして治す外科医向きですが、個人病院として現実的なことを考えると、なかなか外科として十分な設備を整えるには難しい部分があります。外科医だった父の時代は手術の設備や入院施設も備えておりましたが、今は患者さんに対して、決められた治療で患部を治すだけではなく、患者さんとじっくり向き合う診療スタイルを大切にしております。病気1つ取っても、そこには患者さんの家庭の事情や悩みなど、さまざまな原因や要因が含ます。地域医療に携わる医師として、病気の裏側に隠された部分もケアしてサポートしていけたらと思いが強かったんです。僕は東京医科大学時代にアレルギーを専門に学んだので、小児科や皮膚科の疾患も併せて診ています。当医院の一番の特徴は、全部一ヵ所で診られるということですね。

この地域の患者さんの特徴を教えてください?

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現在はご高齢の方で、血圧系の疾患や糖尿病などの生活習慣病の患者さんが多くいらっしゃいます。時には認知症の患者さんの診察もさせていただいており、ご高齢の方が元気に暮らすためのサポートをしているイメージですね。また、小さいお子さん連れのお母さんが診察にいらっしゃって、お子さんも一緒に診るというケースも少なくありません。お子さんが患者さんの場合、まず当医院で診療をして、さらに専門的な治療が必要であれば、信頼している小児科の専門医を紹介する場合もあります。また、家族3世代・4世代に渡って診療しているのも、当医院にいらっしゃる患者さんならではの特徴ですね。

豊食の時代だからこそ選んでほしい体に良い食材

現代の子どもたちを見て、以前と違う部分はありますか?

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学校などで見ていると、やっぱり昔に比べてケガや病気にかかりやすい気がしますね。僕は子どもたちの体が弱くなっているというより「食」の問題が大きいと思います。今の日本は食が豊かで、好きなものを好きなだけ食べられる時代です。その分、ファーストフードや科学的なものが含まれる食品が数多く見受けられ、それを好んでたくさん摂取することで、体の弱体化やアレルギーの原因になっているのでは? と僕は思います。また、現代の子どもたちは体型も欧米化しておりますが、食事までハイカロリーで味の濃い欧米化になってしまうと、日本人の体にとっては食べ過ぎになり、肥満になってしまいます。現代の日本はやはり食べ過ぎの傾向にあると思いますね。

先生がお考えになる食の問題について、診療でも伝えているのですか?

はい、特にお母さん方にはよくお話するようにしております。もちろんそれぞれのご家庭の経済的な関係もあるので、なかなか難しい問題ではあります。中には「うちにはうちのやり方があります」「添加物が入っていても安いから」というお話をいただく場合もありますよ。そんな時、僕はよく「良い食材を、少量食べればいいのではいいでしょうか」って提案しております。それに、マスコミの流行に惑わされて、これがいいから食べる、これがダメだから食べないと判断してしまうことも多いと思います。マスコミの情報も間違いではありませんが、いろんな情報をトータルで見ると大筋が違うと言うか、あふれる情報の中から、何が良いかご自身で見極めていただきたいですね。食の問題は健康維持にとても大切で、肥満を改善すれば少し血圧が下がるなど、食生活を改善することで変わる部分も多いです。当医院ではそういう根本的な生活習慣の見直しに力を入れながら、なるべく少ない量の薬を処方するようにしております。

ほかにも世界から見た日本の医療について感じることはございますか?

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そうですね、やはり世界から見ても日本の医療制度は充実しておりますね。東南アジアなどでは、検査や薬の処方をすぐにしてもらえない国が多く、薬が足りなくて困っている方々もたくさんいらっしゃいます。日本ではよく薬漬け、検査漬けと言いますが、それは本来、とても幸せなことだと僕は感じます。病院で処方される薬の種類って多く感じませんか? 実はそうではなくて、たとえばドラッグストアで購入する風邪薬は、レストランのメニューで言うならば、いろんな成分が含まれた定食Aのようなもの。病院で処方される薬は、それぞれの症状に効くアラカルトみたいなものです。あと、日本は個人病院に揃う医療機器の充実度も素晴らしいと思います。CTやレントゲンは、大きな病院じゃないと揃わない国の方が多いので、患者さんたちには日本の恵まれた医療環境を上手く利用していただきたいです。

患者一人ひとりに寄り添う、掛かりつけの医師として

お休みの日はどのようにお過ごしですか?

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今は植物が好きで、胡蝶蘭、カトレア、薔薇、レモンを育てております。温室のような部屋で日差しに気を配りながら育てておりますが、少し手をかけてやるとちゃんと答えてくれる。植物を育てる魅力は、綺麗な花を咲かせてくれるところかな。ポイントは特別過保護にするわけではなく、程よく手を抜くところですね。1年おきに実を付けるものあり、その時が訪れるのを待ち焦がれたり。やっぱり植物と触れ合うと温かい気持ちになって癒されますね。あとは、健康維持のためにスポーツもやっております。

今後の展望について聞かせてください。

患者さんに寄り添っていきたいですね。患者さんの状態やご家庭の事情もヒアリングして、お話をゆっくり伺いながら、ケアしていけたらと思います。あとは、患者さんの健康維持のために一役買いたいですね。よく運動がいいと言われておりますが、一人ひとりの体力・年齢・これまでスポーツ経験などによって、量や強度は違うものです。以前、他院で運動するようにアドバイスを受けた患者さんが、ご自身の体力以上にスポーツをやってしまい、返って体を痛めてしまったこともありました。例えば、若い頃からスポーツをやっていた方、ある程度年齢を重ねてからスポーツを始めた方では、スポーツに対応できる体力が異なります。ですので、当医院ではそういう部分も含めて、患者さん一人ひとりに合った健康維持の方法をご提案いたします。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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先ほどもお伝えしましたが、今の日本は食べ過ぎの時代です。なので、なるべく体にいいものを選んで食べていただきたいですね。農作物だったら旬のものを食べる、農薬を使っているとしても少ない量の物を選ぶなど、せっかく豊食な日本に生まれたのなら、体にいいおいしいものを摂取してください。また、生活習慣改善の指導も行っており、アレルギー対策も考慮したお部屋の掃除の仕方や、体を冷やさない服装の指導なども行っております。当医院では、この病気にはこの薬を飲んで治しますという治療スタイルではなく、デジタル化する医療機器に囲まれながらも、アナログな話で診察を行っております。もしどんなものを食べていいか迷うなど、気になることや悩んでいることがあれば、ご自身だけで悩まず、ぜひ一度いらっしゃってください。どんなことでも気軽にお話してくださいね。

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