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阿知波 恒仁 副院長の独自取材記事

医療法人優仁会 阿知波歯科医院

(東海市/尾張横須賀駅)

最終更新日:2019/08/28

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名古屋鉄道・常滑線尾張横須賀駅より徒歩3分の立地にある「阿知波歯科医院」は、さまざまな患者層が安心して治療を受けられるよう配慮された歯科医院だ。入り口に設置されたスロープは、車いすやベビーカーの乗り入れを可能にし、院内もバリアフリー構造。ベビーベッドやキッズスペースが設けられている。また、通院が困難な患者には往診や送迎の対応も。複数人いる歯科医師のなかで、その中心的役割を担っているのが副院長の阿知波恒仁先生だ。院内での診療をはじめ、老人施設の嘱託医や幼稚園の校医、往診と日々忙しく過ごしている。プライベートでは、小学4年生と5年生の子どもたちの父。嫌がられながらも、仕上げ磨きを通してコミュニケーションを取っていると笑顔で話す副院長に話を聞いた。
(取材日2017年2月23日)

各診療科を専門とする歯科医師のいる強み

医院の歴史や診療科目などを教えてください。

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昭和50年代、父がこの近くで開業しました。その後、僕が小学生の時に現在地に移転。患者さんの増加や治療ニーズの多様化に応えるために増築を重ねて、昨年は床や天井を改築しました。診療科目は、歯科、小児歯科、歯科口腔外科、矯正歯科です。各分野とも専門知識をもつ歯科医師がいます。患者さんには、あえて誰がどの科の専門というのは言ってないのですが、僕と院長は小児歯科出身。妻は以前、東海市の市民病院(東海産業医療団中央病院)の歯科口腔外科に勤務していました。それぞれが各分野の知識もあり、説明もできますが、ひとりで全部担当するより、専門知識をもった人に任せるほうが患者さんも安心できますよね。虫歯や顎関節症、親知らずはもちろん、一番心配なのが粘膜病変です。少しでも気になる病変がある際は、「どう思う?」と、歯科医師同士ですぐに確認できるのも心強いです。

歯科医師をめざした理由を教えてください。

子どもの頃、歯科医師になろうと思ったことはありませんでした。高校生になり、進路について仲間と話したりするなかで進む道を決めた感じです。やはり父の影響でしょうね。父の背中を見てというような、かっこいいものではないけれど、小さい頃から身近な職業でしたから。患者さんと話すのは楽しいし、感謝してもらったりするとうれしくて。歯科医師になって本当に良かったと思います。じつは昔、父は怖い存在だったんです。治療に来ていた同級生からも怖いと評判で。いま、父と一緒に働くようになって、厳しい言い方をするのは患者さんのことを一番に考えているからというのもわかりました。最近では、言い方を柔らかくとアドバイスしたり、スタッフのフォローの結果もあってか、昔からいるスタッフ曰く、相当優しくなったそうです(笑)。

患者層や、来院経緯に特徴はありますか?

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父の代から通院されているシニア層の方は多いですね。そして、予防に力を入れているので定期的にメンテナンスに来られる方も多いです。もともとは、治療が終わったら3~4ヵ月で定期健診というペースでしたが、患者さんのご要望もあり、最近は月1回という方が増えています。虫歯になってもすぐに治すことができるので、治療も楽で助かると言ってくださりますね。お忙しい方などもいらっしゃるので、ご都合に合う通い方をしていただければと思っています。はじめて来院される方はクチコミの方が多いですね。問診票に紹介者を書く欄があるのですが、そこに患者さんの名前が記入されていることは多いです。昔からある歯科医院というのが理由だと思いますがうれしいことです。

口腔ケアは年齢を問わず重要

予防に力を入れているのですね。

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地域柄もあるかもしれませんが、患者さんの歯に対する意識も高まってきているように感じています。愛知県自体も8020運動を進めていて、東海市でも学校でフッ素化物洗口を行ったり、小さい頃からのケアを推進しています。昔と比較すると減ってはいますが、歯が白濁している子は、月1回フッ素を塗り込むだけでもだいぶ違います。中学生になると部活などで忙しくて、メンテナンスに来られなくなったり、歯磨きがおろそかになってしまいがちですが、虫歯や歯周病にならないためにも、10代の頃から気をつけてもらいたいですね。中高生の頃から歯肉炎や歯周炎になってしまうこともあるので、定期的にご来院いただきたいです。若い子の場合、顕微鏡で口腔内の菌の状態を見せたり、審美的なことや臭いのことを説明すると、男の子でも意識してくれるようになりますね。

先生は、特養老人ホームの嘱託医や往診をされていると伺いました。

はい。現在、5件の施設と、車いすや寝たきりで通院ができない方の往診に行っています。施設や家から出るのが大変な方は喜んでくださいますね。体が不自由になって、手が動かない。自分で歯を磨けない方は多いです。虫歯治療やケアにより、口腔内の環境を整えることは嚥下機能の低下を防ぎ、誤嚥性肺炎の予防にもつながります。介護士さんもいますが、なかなか口のなかまで手が回らないんでしょうね。虫歯のある方はもちろん治療しますが、まずは歯石取りからはじめます。治療は、月1回行き、ある程度良くなってからです。認知症の方や、話ができない方でもやっていることを理解している方はいらっしゃいます。いきなり治療ではなく、コミュニケーションを取ることも大事なんです。

施設や往診に行くようになったきっかけ等はありますか?

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十数年前に東海市内の歯科医師から、「近くなんだけと、もし行けたら行ってくれないか?」という依頼がきっかけです。当院は、歯科医師も複数名いますし、代診の先生もいるので安心して出かけられます。大学院卒業後に休日を利用して、週1回訪問診療専門の歯科医院で働いていたこともあるんです。父が昔から往診診療をしていましたし、大学時代の友人が楽しそうに働いている姿を見て触発されたんです。肩を触ったり、会話をするといったふれあいも大切で。帰りに手を振ると、振り返してくれたりもします。普段の診療とはまた違う、楽しい時間ですね。

全身疾患と密接に関連する歯周病

診療の際に気をつけていることなどはありますか?

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患者さんはお一人おひとり、歯科治療に求めているものが違います。とりあえず痛みが取れたらいいと考えている方もいれば、きちんと最後まで治したいという方もいらっしゃいます。仕事や子育てで忙しく、治療に通うことが難しいといった制約があったりもします。どこまで求めているかを、はっきり聞くわけではありませんが、できるだけ会話を通して理解するように心がけています。現在の状態や治療内容などをしっかり説明しますが、無理強いはしないようにしています。根管治療の患者さんは、途中でやめてしまうと悪化して、歯を抜かないといけない状況になってしまうので本当は最後まで来てほしいのですが。ただ、放置した場合の悪影響などをあまり言いすぎると萎縮したり、悪い方向に考えてしまう方もいらっしゃるので難しい面もあります。間違っているかもしれませんが、表情などを確認しながら、本心を読み取るようにしたいと思っています。

入り口に、「ご意見箱」という箱が置いてありました。これはどういったものですか?

患者さんがスタッフに直接言いづらいことやお気づきの点など、ご意見がある場合に何でも構わないので入れてもらっています。少しでも快適に受診していただけるように接遇なども気をつけていますが、どうしても至らない点はあると思いますので。以前、患者さんから、スタッフの歩くときの足音が威圧的というご意見をいただいたことがあります。チェアで寝ている状態は足元との距離も近く、そう感じてしまうのだと思いますが、それ以降気をつけるようにしています。こういったことは言われないと気づかないことですよね。そして、たまにうれしいご意見も入っていることがあります。子どもたちが、「ありがとう」という手紙を入れてくれるんです。

最後に、読者へメッセージなどお聞かせください。

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歯は口だけに関係するわけではなく、全身に悪影響を及ぼすことがあります。まずは、そこを理解してほしいです。最近は、テレビなどでも言われるようになったので、ご存じの方も多いかもしれませんね。歯周病によって、血管が細くなったり、血液が詰まって脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしたり、糖尿病を悪化させることもあります。妊娠している女性の早産のリスクを高めたりすることもあるんです。このようなことからも、歯周病を予防することは健康のためにも非常に大切なんですよ。

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