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田中 渉 院長、田中 智子 先生の独自取材記事

たなか歯科医院

(大府市/高横須賀駅)

最終更新日:2023/07/20

田中渉院長、田中智子先生 たなか歯科医院 main

開業して30年以上の歴史を持つ「たなか歯科医院」。同院には駐車場があり、車でのアクセスが便利だ。クリニックのすぐ前にバス停もある。アットホームで温かい雰囲気の院内は、待合室の壁が一部ガラスブロックになっているため太陽光が入って明るい。院長の田中渉先生は、丁寧に患者とコミュニケーションを取りながら治療を進める誠実な歯科医師。娘の田中智子先生は、現在は別のクリニックに常勤し、同院では月に2回診療。同じ歯科医師として田中院長から学ぶことは多いと熱く語ってくれた。インタビューの最中も仲の良さが垣間見える2人に、歯科医師をめざしたきっかけや診療方針、心がけていることなどたっぷり聞いた。

(取材日2020年1月20日)

父と娘の同じ歯科医師としての関係性がより良い診療に

この地で長く診療していらっしゃるのですね。

田中渉院長、田中智子先生 たなか歯科医院1

【田中院長】開業は1989年ですから30年以上になります。この地に何か縁があって開業したというわけではないのです。私のその頃の勤務地が静岡県の磐田市でして、勤務地と似た雰囲気と、生まれが名古屋市の桜山でして、実家への移動が便利ということもありこの地を選びました。1998年までは2階に住んでいました。2003年に大幅に改装し、その改装では待合室と受付がだいぶ変わりました。全体のイメージとして明るいクリニックを意識しています。

歯科医師をめざしたきっかけなどありましたらお聞かせください。

【田中院長】おじに医師が2人いて、進学について考えたときに、歯科医師という職業を推薦されたことがきっかけです。歯科医師についてよく考えてみると、その社会的責任、6年間の勉強に見合う独立性の高い資格に魅力を感じました。実際に歯学部へ進むと、今でもありますが、徒弟制度的なムードに驚きました。紙の上でする勉強と、同じだけ手技の修練が必要なので、そういった雰囲気になりやすいわけです。
【智子先生】最初は薬剤師になろうと思っていました。しかし、人から指示を受ける仕事と、自分で指示を考える仕事とどちらが自分に向いているかを考えたとき、後者のほうではないかと母に言われました。私自身は当時高校生だったのでよくわからなかったのですが、その母の言葉がきっかけで歯科医師を選びました。また、父がとても楽しそうに仕事をしていた姿にも影響を受けたと思います。

娘さんが同じ歯科医師の道を選んだときは、どんなお気持ちでしたか?

田中渉院長、田中智子先生 たなか歯科医院2

【田中院長】同じ職業に就いたということは、娘に認めてもらったという感じもあり、それはうれしいですね。また歯科医師としての話ができるのがいいですね。娘が学生の時はあまり話をすることはありませんでしたが、実際に仕事をするようになってたくさん話すようになりました。

一人ひとりの患者に力を尽くす誠実な治療姿勢を大切に

こちらのクリニックの診療方針についてお聞かせください。

田中渉院長、田中智子先生 たなか歯科医院3

【田中院長】開業時から変わりませんが、「カウンセリング」と「痛くない治療」を重視しています。僕が開業する頃、医療の世界はそれまで説明不足だったこともあり、「インフォームドコンセント」という言葉が使われ始めた時期でした。患者さんに十分な説明ができていないと、トラブルになりやすくなります。ですからカウンセリングでは、原因の話も含め、患者さんとコミュニケーションを取りながらたくさん話すようにしていますし、患者さんにわかりやすいように手書きで図を描いたり、表現を変えたりして伝えるようにしています。

治療の際に工夫していることなどはありますか?

【智子先生】すべての歯を触るような大規模な治療になったときに、「治療計画書をメモ書き程度でも構わないから患者さんに差し上げたほうがいい」と父に教えてもらいました。父も私もそれをプリントにして患者さんに渡しています。また以前、当院では治療の前後でアルバムを作っていました。患者さんがそれをもらってうれしいか定かではないですが、それぐらい患者さん一人ひとりを大切にしています。父は歯科医師としてとても親切な医師ですし、父本人が意識しているかは定かではありませんが、治療途中の期間でもなるべく快適に生活できるよう、よく工夫していると思います。

田中院長から多くのことを学んでいらっしゃるのですね。

田中渉院長、田中智子先生 たなか歯科医院4

【智子先生】歯科治療では、治療の途中が患者さんにとって生活に一番不便です。患者さんがこの段階をなるべく快適に過ごせるように、細心の注意を払いながらいろいろな計画を立てることを教えてもらいました。これは患者さんを1人の人として大切にしようという気持ちから生まれる姿勢だと思います。惰性にならず、細かいところまで気を配る。設備は最新のものではなくても、アナログを最大限に活用して、よい結果を出しているところも多々あります。同じ歯科医師になって父の仕事を見てみると、患者さんの快適さを追求するために、どれだけの労力をかけているかがよくわかります。
【田中院長】悪い状態の最初は症状を改善する適切な処置、そして治った状態の最後が快適なのは当然として、その途中経過でどれだけ不快感が少ないかに尽きると思います。僕自身が患者だったらこうしてほしいという気持ちがありますので、できる限りのことは行っています。

いつまでも歯科医師としての成長を感じながら診療を

得意な治療や力を入れている治療がありましたら教えてください。

田中渉院長、田中智子先生 たなか歯科医院5

【智子先生】父の得意分野ですが、入れ歯ですね。入れ歯は、噛み合わせや内面、長さなど整える部分が多く、通常は「いったん使ってみて痛かったら言ってください」ということが多いのですが、当院は1日で可能な限りの調整をすべて行っています。扱っている入れ歯はスタイリッシュなものではないけれど、機能的で無駄がないものです。
【田中院長】開院当初は、新しく義歯を入れると、次の来院時に「痛い」という患者さんもいたのですが、最近はそういうことがないですから、うまくいっているということですね。

とても丁寧に治療していらっしゃるのですね。

【智子先生】父は入れ歯の治療が得意ではなかったためにいろいろ研究し、勉強したそうです。たくさん試行錯誤したおかげで、今では入れ歯の治療に長けていると思います。また、ほとんどの歯科医師が抜歯を選択するような状態でも、どうにか歯を残そうとする執念のようなものを感じます。歯科医師は、歯を抜いたり、削ったりする職業だと思っていたのですが、歯を残す職業だということを学びました。
【田中院長】歯を残して治療しようとしたら、それなりに時間がかかりますので、根気があるというか、粘り強い性格でないと駄目かもしれません。なかなか治らないケースでも、「やれることはすべてやりました。」と言えるまで、粘り強く治療をしなければいけないと思っています。

今後の展望についてお聞かせください。

田中渉院長、田中智子先生 たなか歯科医院6

【田中院長】長く歯科医師として診療していますが、今でも成長を感じています。どんどん良い道具も出てきますし、技術的にもまだうまくなる余地があると思っていますので、これからも日々真面目にやっていきたいと思っています。先日も娘と一緒に勉強会に参加したのですが、参加したおかげで明らかに成長を感じられた部分があります。新しいものにもできるだけついていきたいと思っています。カルテはオール電子化できておらず僕は手書きですが、自分の字なのに解読できない字でもスタッフが解読してくれます。その他、さまざまに気の利くスタッフのおかげでとても助かっていますね。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

【智子先生】当院では、お口の体操のようなものをしながら、あまり装置を使わない矯正治療も行っています。審美的に完璧にきれいというより、機能的に問題がない程度まで矯正するというスタンスです。姿勢を良くする、腹式呼吸をするなど、習慣や呼吸法などに気をつけることでも歯並びは違ってくると考えています。
【田中院長】歯並び、噛み合わせが悪いと大人になってから歯が悪くなりやすいので、子どもの頃に完璧な歯並びまでいかなくても、70~80点くらいでもいいから矯正しておくと大人になってから違いが出てくると思います。また、歯並びにしても虫歯にしても、そういう状態を招いた原因がありますので、その原因を正しておくことが大切です。「世界中のどの歯科医院よりも、たなか歯科医院に来て良かった」と言っていただけるような歯科医院をめざしています。何かありましたら、いつでもご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/1回 3万8500円~
インプラント治療/ 30万円~
マウスピース型装置を用いた矯正/ 32万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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