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久田 邦博 院長の独自取材記事

ちりゅう京極歯科

(知立市/知立駅)

最終更新日:2021/10/12

久田邦博院長 ちりゅう京極歯科 main

名鉄名古屋本線、三河線の知立駅から徒歩6分、総合病院やコミュニティセンターにも近く、人の流れの多い住宅地に立地する「ちりゅう京極歯科」は、移転開院から7年目を迎えるクリニックだ。先代院長の時代から数えると40年以上の長きにわたり、この地域の人々の口の健康を支え続けている。穏やかな笑顔で丁寧に質問に答えてくれる久田邦博院長に、医師としての歩み、日々の診療を通じて思うこと、力を入れている予防歯科についての考えなどを詳しく話を聞いた。

(取材日2017年12月14日)

この地域の歯科医療のバトンを受け継ぐ

歯科医師としての歩み、開院までの経緯を教えてください。

久田邦博院長 ちりゅう京極歯科1

歯科医師の父の下に生まれ、自宅が歯科医院という環境で育ちました。幼少期に父の仕事を目にする機会はあまりなかったのですが、歯科医師という職業は常に身近に感じていましたし、信頼している父に治療してもらう安心感を今でも思い出します。高校時代、人のために役に立てる、人に必要とされる職業は何かと考えた時に頭に浮かんだのも、やはり歯科医師でした。大阪大学歯学部に進学し、卒業後は大学附属病院にて診療を行いながら大学院にて4年間研究にも従事し、さらに5年間大学附属病院での勤務を経て、現在に至ります。移転を機に父から院長職を引き継ぎましたが、現在も前院長が以前からの担当患者さんの診療を続けています。移転前から長年、患者さんに親しまれていた噴水の出る小便小僧の石像も一緒に引っ越してきて、今は当院の前庭で患者さんを迎えてくれているんですよ。

学生時代はどのように過ごしていましたか?

学生生活を楽しむ一方で、研究熱心な友人、先輩たちから刺激を受け、環境の整った大学に進んだと実感する日々でした。当時はインプラント治療が今ほど一般的には周知されておらず、特別な医師が行う医療という認識でした。大学でも基本的な講義は行われていたものの、一般の患者さんが検討する選択肢の中にはあまり入っていませんでした。しかし大学院を修了する頃には、患者さんが実際に選ぶことのできる一般的な治療法になっていました。大学院ではインプラント治療の研究室に所属しており、特に再生医療にも通ずる、細胞分化の基礎研究に携わっていました。ただ、臨床医になるという気持ちに変化はなかったので、研究だけではなく診療にも携わっていました。

歯科医師として大切にしているのはどのようなことですか?

久田邦博院長 ちりゅう京極歯科2

義歯やかぶせ物、インプラント治療といった補綴治療を得意としておりますが、それを実現させるためにさまざまな治療も行います。当初は「幅広くいろいろな治療ができる歯科医師」ということを重要視していましたが、経験を重ね、「患者さんに必要とされる歯科医師、最も身近で頼りになる歯科医師」でありたいと考えるようになりました。さまざまな治療ができることに越したことはありませんが、まず患者さんに安心してもらえる存在でありたいと思っています。患者さんとの丁寧な対話を通して、抱えている痛みや悩みがいつ始まったのか、それによってどういうことに困っているのかを詳細に理解し、患者さんの要望に応えられるよう努めています。私だけではなく、スタッフ一人ひとりが同じ気持ちで患者さんに思いやりを持って向き合ってくれていると感じます。

歯科医院に対する固定概念を変えていく

バリアフリーなど、院内設備からも患者さんへの配慮を感じますね。

久田邦博院長 ちりゅう京極歯科3

歯科医院というと、どうしても「行きたくないところ」というイメージが先行してしまいがちです。それが少しでも和らぐよう、圧迫感のない、入りやすく親しみやすい外観をめざしました。院内の観葉植物や、駐車場や庭の植栽にある季節の花々は、私の母が日々手入れをしてくれているんですよ。治療時は診察台で仰向けになってもらいますので、緊張感を和らげてもらいたい気持ちから、患者さんが長時間見つめる天井は天然木にしました。診察室もプライバシーを大切に、安心して治療を受けてもらえるよう半個室になっています。廊下も診察室もゆとりのある広さを確保しており、車いすの方やベビーカーのお子さんを連れたお母さんにも、そのまま入ってもらえています。

患者さんとの接し方で心がけていることはありますか?

私自身ももちろん、スタッフの一人ひとりが患者さんの立場になって接することを第一に心がけています。スタッフは明るく、素直な気持ちの人がそろい、患者さんに対して優しく対応してくれます。また治療を支えるチームの一員として、相手のために気を配り、行動することを自然にできる人がそろっています。その温かい気持ちのおかげで、クリニックがより優しい雰囲気になっていると思います。歯科衛生士もできる限り担当制にさせていただいていますので、患者さんとコミュニケーションをしっかり取ることで、患者さんもより安心してメンテナンスを受けることができるのではないでしょうか。患者さんからスタッフの対応を褒めていただくことも多く、何よりうれしいですね。

スタッフの皆さんも、患者さんの健康を支えてくれているのですね。

久田邦博院長 ちりゅう京極歯科4

スタッフも外部の講習会に積極的に参加して、高い技術や知識の習得に励んでいます。そこで得たことをブログで紹介したり、待合室に掲示したりして、少しでも患者さんの健康に役立ててもらおうと親しみやすい形で情報発信しています。スタッフも定期的なメンテナンスをしていますので、スタッフ同士で患者さん、歯科衛生士になって、実際に診察台でクリーニングをし合っていることもあります。ふだん実際に患者さんに行っていることを確認することで「頬の広げ方が今のやり方では少し痛いよ」「やっぱりすっきりするね」などと実感を伴った改善点がわかるので、良い勉強になるようです。

健康を守るため、気軽に通う「健康センター」のように

予防歯科とはどのようなものですか?

久田邦博院長 ちりゅう京極歯科5

歯の治療が完了しても、その後何もせず放置してしまうと再び悪化する可能性が高く、場合によっては歯を失うことにもつながりかねません。私は補綴治療を行っていたからこそ歯を悪くしない大切さを一番よく身に染みて実感しているのかもしれません。そのような事態を未然に防ぐため、治療完了後も定期的なチェックやお手入れで健康なお口の状態を維持管理する「予防歯科」に力を入れています。患者さんには、自覚症状がなくても3ヵ月に一度、少なくとも半年から1年に一度は定期検診を受けていただくようお伝えしています。当院を、治療を受ける医療機関とだけ考えるのではなく、近くの健康センターに通うような感覚で、小さな症状でも相談できる場所、ご自分の健康を維持するために気軽に足を運ぶ場所だと思ってもらいたいですね。

お口のトラブル予防には何歳くらいから注意すべきでしょうか?

幼少期からの定期的なメンテナンスを当たり前にしていくことが良いと思います。学校の歯科検診などをきっかけに定期的にメンテナンスをしていたお子さんも、親の手を離れて生活環境が変わる中で一度途切れ、虫歯が多発される方も多いように感じます。また実際にお口の健康について身に染みて実感するのは、30代後半から40代という年代に多いように感じます。生活習慣などの背景もあり、歯周病で歯を失うリスクが始まってくるのがこの年代です。若いうちから大切にしておくべきだったと痛感する体の部位はさまざまありますが、その中でも歯は必ず上位に挙がります。当院でも定期的なメンテナンスを呼び掛けていますし、行政の無料検診もありますので、ぜひ活用してメンテナンスを続けていくきっかけにしてもらいたいです。

めざしていく方向性を教えてください。

久田邦博院長 ちりゅう京極歯科6

歯やお口は、幸せになるための一つの道具だと思います。しかし健康であるという幸せは、残念ながら健康を損ねるという不幸せを経たことで感じる場合が多いのではないでしょうか。ご飯がおいしい、楽しくおしゃべりできる、笑える、その笑顔を見てうれしい。健康を通じて、このような幸せを感じてもらいたいですし、そのためにも定期的なメンテナンスで幸せを阻害する状態を防げたらいいなと思うのです。ただし私の理想を押し付けるようなことはいたしません。人にはさまざまな価値観があると考えています。極端なことを言えば、歯やお口の健康を損ねても、その方が幸せであれば私はそれで良いと思います。しかし、取返しのつかない状態になってから後悔する方も非常に多いと感じています。その切実な声をお伝えし、予防歯科を実践していき、これからも困った時に頼りにしてもらえる、安心できるクリニックでありたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1本38万円(税別)

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