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江尻 竜一 院長の独自取材記事

江尻歯科医院

(四日市市/川原町駅)

最終更新日:2022/09/15

江尻竜一院長 江尻歯科医院 main

近鉄阿倉川駅から車で西へ約6分。住宅地から少し離れたのどかな町で、この地で生まれ育った江尻竜一(りょういち)院長が1983年に開業したのが「江尻歯科医院」だ。洋風で優しい外観の同院は、院内に入っても温かみのあるアットホームな雰囲気。治療室の天井も高く、開放的だ。江尻院長は審美歯科やインプラント治療を得意としており、遠方から長年通う患者も少なくない。また、患者に寄り添うことを重視する同院では、治療時間や手術時間まで調整の相談が可能。和やかな笑顔で丁寧に受け答えする江尻院長にクリニックのコンセプトや治療など、幅広く聞いた。

(取材日2022年8月24日)

治療の要望から予約時間まで患者に寄り添う歯科医院

患者さんはどのような方が多いのでしょうか?

江尻竜一院長 江尻歯科医院1

当院は長く通われている患者さんが多いです。ご紹介も多く、県内だと津市や、はるばる京都や東京などの遠方から通っていただいている方もたくさんいらっしゃいます。遠方から来てくれる方は、インプラント治療や審美歯科をご希望の場合が多く、歯全体をセラミックにしたいといらっしゃる方もいます。開業当時から何十年の付き合いの患者さんもいて、通うのが大変だからと近くの歯科医院に変えても、のちのち戻って来てくれた方もいました。患者さんの年齢層は高めで60歳以上の方が多いですが、お父さんとお母さんだけでなく、子どもさんも一緒になどご家族で通ってくれている方もいます。子どもの頃から通ってくれていた患者さんが、今は自分の子どもと一緒に通ってくれているということもあり、たいへんうれしく思っています。

先生が歯科医師をめざされたきっかけを教えてください。

私は1代目で、両親が歯科医師というわけではありません。父親は自動車の部品を作る会社で働いていたのですが、「こういう部品はいついらなくなるかわからないから、お前は需要がなくならない仕事に就きなさい」と言われていました。父から医師か歯科医師が良いと勧められていて、手先を使うことが好きだったので、医師になるなら産婦人科医か眼科医、歯科医師も細かい作業ができるから良いかなと考えました。高校1年生の時には、歯科医師になると決めて、何も知らずにこの世界に飛び込みました。何も知らないからこそ、歯科医師や医師だけでなく、ほかの業界の方とのつながりも増やして、いろんな情報を集めましたね。今はインターネットで得られる情報量が多いから良いですが、それでも今でも人とのつながりは大切にしています。

この歯科医院のコンセプトをお聞かせください。

江尻竜一院長 江尻歯科医院2

患者さんにとって通いやすい歯科医院ですね。患者さんは皆さん悩みがあって来院されるわけですから、なるべくお悩みを理解したいと考えています。患者さんとお話しし、説明し、コミュニケーションの中で理解し合えるようにしていきたいです。患者さんのご希望は全部かなえられるわけではありませんが、技術的に可能なことを擦り合わせてかなえていけたら幸せですね。そのため当院では、1日に多くても20人程度しか予約を入れず、一人ひとりとじっくり向き合い丁寧な治療を行うようにしています。しかし、患者さんによっては1回の治療の時間を長く取れない方、逆に通う頻度を少なくしたい方など、さまざまですので、予約時間は何分とは決めずに臨機応変に対応しています。インプラントの手術も曜日や時間を決めずに、患者さんと話し合って決めています。

審美歯科に注力。理想に近づけるため幅広い施術に対応

クリニックではどのような施術が多いのでしょうか?

江尻竜一院長 江尻歯科医院3

当院では審美歯科を希望される方が多いので、自由診療が多いですね。上部構造物を変えたい、素材をオールセラミックやジルコニアセラミックにしたいという方がたくさんいらっしゃいますね。歯を全部変える方も多いです。患者さんの口腔内の状態によっては、ブリッジやインプラントで歯を補って理想の形に近づけていきます。審美歯科でとても大切なのは咬合(こうごう)です。そのため、咬合調整には時間をかけ、丁寧に行っていて、すべての上部構造物を入れた後で、噛み合わせが悪いところがないように調整します。調整は、口腔内をスキャンして上部構造物を削り出してから、最後に人の手で調整するという方法を採用しています。

幅広い施術に対応してると思いますが、その理由をお聞かせください。

審美歯科に対応していると、土台の治療が必要なケース、強度の問題でインプラントを入れなければいけないケースなど、さまざまなパターンがあります。加えて歯周病治療や矯正治療などが必要なこともありますので、患者さんが望む形にするためには、どうしても幅広い施術ができなくてはいけないのです。入れ歯という手段もありますが、皆さん嫌がることが多いですし、入れ歯はどうしても歯茎にはめる部分に異物感がありますので、インプラント治療が選ばれることが多いです。また、審美歯科の施術をした場合は、メンテナンスのために継続して通ってもらうように案内しています。

こだわりの機器や器具はありますか?

江尻竜一院長 江尻歯科医院4

歯科医院での治療はどうしても痛みを伴うことがありますが、なるべく痛みを軽減するために注射針の細さにもこだわっています。あとは、オペの時に使うもの。柔軟性があって、曲がるけれど折れないので、抜歯の器具や縫合するときに使う持針器(じしんき)などはドイツ製のものを採用しています。ほかにも、機器ではありませんが、インプラントにはこだわっています。定着性を上げるために、なるべく在庫は持たずに、工場から出荷されて時間のたっていないものを使うようにしています。どれが患者さんにピッタリ合うかわからないので、長さや太さが異なるものをいろいろ取り寄せて事前に準備しています。前日に頼めば翌日の朝に届くので、たいへん助かっています。

コミュニケーションを重視して、患者と理解し合う

患者さんと接する際に大切にしていることをお聞かせください。

江尻竜一院長 江尻歯科医院5

来院する患者さんは悩みを持っていて、こうなりたいというイメージを持っていますが、私のイメージとは違う場合があります。そのため、私の持つ完成のイメージと患者さんのめざす理想のイメージを擦り合わせて近づけていくことを大切にしています。とにかく患者さんとお話することが一番の近道なので、診療時はずっとお話ししていますよ(笑)。まずは患者さんにどうしたいのか聞きますが、実現できることとできないことがありますので、その辺りも含めてしっかりお話しします。患者さん自身も治療後どうなるのかをわかっていないこともありますので、説明して理解してもらうことが大切ですね。例えば、入れ歯を入れたら前のように噛めるようになると思っている方もいますが、そうでない場合もあります。トラブルを避けるという意味でも事前の説明は重要です。

歯科医師としてどんなところにやりがいを感じていらっしゃいますか?

やはり患者さんの歯をきれいにしていくことですね。どんどんきれいにできれば面白いですし、やりがいを感じます。あとは、歯科医師なら皆さん感じられることだと思いますが、患者さんの喜ぶ顔を見るのはうれしいですし、歯科医師で良かったなと感じる瞬間ですね。ほかにも、徐々に技術を上げていって、自分が納得できる仕事ができた時もやりがいを感じます。

最後に今後の展望と読者の方へメッセージをお願いします。

江尻竜一院長 江尻歯科医院6

今、息子が非常勤として当院に来てくれています。せっかくここまでクリニックをつくり上げてきましたので、世代交代しても地域に根差した医療を続けてもらいたいと思っています。読者の方たちへ伝えたいことは、まずは口腔内に興味を持っていただいて、きちんと歯科医院でメンテナンスをしてほしいということですね。ある程度年齢を重ねてくると、食べることが一番の楽しみになっていくことが多いので、そうなったときにご自身の歯でおいしく食事ができるようにしてもらいたいです。私の父親も自分の歯で食事していましたけど、やはり歯が残っているとしっかり食事することができます。よく80歳で20本の歯が残るようにといいますが、ぜひすべての歯を残せるようにしてもらいたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/44万円~、矯正治療/44万円~、補綴/オールセラミック:8万8000円~、ジルコニアセラミック:8万8000円~

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