痛みや症状が出る前に
早めの受診が望ましい「予防歯科」
八幡歯科医院
(横浜市緑区/鴨居駅)
最終更新日:2023/05/26
- 自由診療
内科や整形外科、小児科を受診する際は、何かしらの症状がある場合がほとんどだ。歯科も同様に、痛みや腫れといった症状が出てから受診するケースが多い。歯科治療への苦手意識から受診が遅れると、何回もの通院や大がかりな治療をすることにもなりかねない。しかし歯科は、症状がなくても虫歯や歯周病にならないための「予防」を目的に受診できるという点に大きな特徴がある。人生100年時代、症状が出る前に予防歯科を受診することが歯の健康と健康寿命を延ばすための得策といえるだろう。長年にわたり歯周病治療とともに予防歯科に注力している「八幡歯科医院」の八幡牧雄院長に、予防歯科の重要性を聞いた。
(取材日2023年3月29日)
目次
症状がなくても定期的に受診するのが歯科本来の役割
- Qどのような症状がある場合に歯科医院にかかれば良いでしょうか?
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A
お子さんであれば、学校で行われる歯科検診で何らかのチェックが入った際には必ず歯科医院を受診したほうが良いでしょう。成人であれば、歯磨きをした時に出血する、食事の際に何となく噛みにくいといった症状があれば受診をお勧めします。しかし、本来歯科というのは、このような違和感がなくても定期的に来院すべきところです。歯と歯茎の状態を歯科医師にチェックしてもらうことで、虫歯や歯周病を予防することにつながるからです。健康寿命を延ばすためにも、例えば誕生日を目安として定期検診の予約を入れたり、お子さんの場合は春休みや夏休みなどを利用したりして検診を受けると良いでしょう。
- Q なぜ予防が必要なのですか?
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A
歯は「硬組織」です。皮膚や筋肉など軟組織は、ケガをしても時間の経過とともに治癒していきますが、歯は虫歯になったり欠けたりしたら自然に治ることはありません。そうした特異性があるため、ある程度症状が進行するまでは痛みなどの自覚症状が出にくいので、どうしても治療が後回しになってしまいます。また口腔は、外界と体内をつなげる入り口にあたり、歯が悪くなって口から栄養が取れなくなることで全身の健康状態にも影響を来してしまいます。人生100年時代に突入したからこそ、若い頃から予防意識を持ち、正しい歯磨きを実践してもらうことが重要です。
- Qこちらの予防歯科の体制について教えてください。
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A
虫歯や歯周病などが主訴で来院された場合でも痛みの治療の後に予防の大切さを指導しながら歯周病チェックや歯石の除去なども行っていきます。必要に応じて、患者さんが自宅で使用している歯ブラシを持参していただき、種類や使い方が予防に適しているかをチェックして、磨き残しの多い箇所など傾向をお伝えしながら適切な歯磨き指導を行っています。治療後は定期検診をお勧めしていますが、個々の状態によって期間は異なります。例えば歯石がたまりやすい方や飲み物による着色が顕著な方であれば3ヵ月に1回の検診が目安です。またインプラント治療後も同様に、快適に長期間使ってもらうために日頃のケアと定期検診は必須です。
- Qこちらでは先生がメンテナンスまで対応しているのですね。
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A
患者さんの歯をしっかりと守るためには、例えば詰め物の型採り、歯科衛生士による歯石除去後、必ず私がチェックします。インプラント治療後のメンテナンス、定期検診で来院される患者さんのメンテンナンスは基本的に歯科衛生士に任せていますが、必ず私自身の目でも患者さんの口内をチェックするように心がけています。
- Q歯を健康に保つために大切なことは何でしょうか?
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A
歯は、目や耳と違い、よほど困らない限り後回しになりがちですよね。しかし生きていく上でとても大事なものなので、子どもの頃から意識を向けるようにしていただきたいですね。歯を健康に保つためには、毎日洗髪するように歯も磨くこと。歯磨きの目安は歯一本につき10秒、トータル3分で朝晩2回が基本です。例えば右利きの人は、右側の歯の内側に磨き残しが多いんです。定期的に受診すればそうした傾向を教えてもらうことができます。加えて一日2回、口内の細菌を除菌する洗口液によるうがいも重要です。また歯ブラシの交換は月に1本のペース、歯間ブラシは一ヵ所につきワンストローク、フロスは毎日使用するのがお勧めです。
自由診療費用の目安
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