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吉田 貴光 院長の独自取材記事

ヨシダデンタルオフィス

(松阪市/松阪駅)

最終更新日:2025/07/24

吉田貴光院長 ヨシダデンタルオフィス main

松阪駅から徒歩7分のビル2階にある「ヨシダデンタルオフィス」。吉田貴光院長は、松本歯科大学を卒業後、大学で研究を重ねた後に研究職として渡米。2015年からは、先代院長である父とともに同院で診療を開始し、2020年1月、120年以上にわたり地域に根差す同院の4代目院長に就任した。長年にわたり歯科材料の研究に携わり、アメリカでも知見を深めてきた吉田院長は、「これまでの経験を生かして、幅広い年代の方々に質の高い医療を提供したいです」と意気込みを語る。「歯を削らない、抜かない」をコンセプトとし、インフォームドコンセントを重視するほか、スタッフと協力し、患者と丁寧に向き合う診療を心がけている。「患者さん、そして地域に貢献していきたいです」と、穏やかな口調で語る吉田院長に、歯科医療への思いを聞いた。

(取材日2025年6月26日)

歯科医療を通じて、地域に根差し、貢献する存在へ

歴史のある歯科クリニックと伺いました。

吉田貴光院長 ヨシダデンタルオフィス1

当院は、曽祖父が明治時代に開業して以来、120年以上にわたって地域に根差してきた歯科クリニックで、私は4代目にあたります。歯科医師の家に生まれたものの、学生時代はそれほど歯科に強い思い入れがあったわけではありません。父の勧めで歯学部に進学し、その後、大学に残って研究を続け、さらにアメリカでの4年間の研究生活を通じて、多くの出会いや刺激を得る中で、次第に歯科医療への興味と情熱がどんどん湧いてきたんですね。研究の道をさらに進むか、それとも帰国するかで迷いもありましたが、父が早くに当院を継承し、長年1人で診療を続けてきてくれたことを思い、今後のことも考えて2015年に帰国を決意しました。帰国後は父とともに診療にあたり、少しずつ患者さんの担当も私に移行。体制が整ったことから、2020年1月に正式に院長職を引き継ぎました。

この地域について、何か特徴はありますか?

松阪市は歴史ある古い町なので、住んでいる方はやはり高齢者が多いですが、市役所や小学校が近く、近年はマンションの建設も進んできたことから、若い世代も増えつつあります。当院は父の代から通ってくださっている年配の患者さんも多く、何世代にもわたって来院されているご家族も少なくありません。また、矯正歯科や小児歯科も標榜していることに加え、小学校がすぐ近くにある立地から、お子さんの受診も増えていて、ファミリー層の来院が充実してきたと感じますね。診療内容は、一般歯科をはじめ、インプラント治療や小児歯科まで幅広く対応し、多様なニーズに応えるために先進機器の導入にも積極的に取り組んでいます。

特に力を入れている治療について教えてください。

吉田貴光院長 ヨシダデンタルオフィス2

顎顔面矯正といって、5歳くらいからお子さんの成長に合わせて少しずつ顎を広げていくための矯正に力を入れています。「歯を削らない、抜かない」という当院のコンセプトにも沿った矯正で、早期に始めることにより、将来的に歯を抜かずに済むようめざしています。10歳以下で始めるのが理想的ですが、「うちの子は10歳を過ぎていますが、間に合いますか?」といったご相談も多く、検査結果をもとに適応可能かどうかを慎重に判断しています。この矯正を行う歯科クリニックは増えているものの、早期矯正の考え方自体はまだ広くは浸透していない印象です。実際、当院に子どもの患者さんが増えている背景にも、顎顔面矯正の存在があるように感じています。津市や伊勢市など、近隣から通院される方もいらっしゃいますね。

渡米と研究で培った視点を、日々の診療に生かして

診療の際に心がけていることはありますか?

吉田貴光院長 ヨシダデンタルオフィス3

患者さんの話をよく聞くことです。当院では「なるべく削らない、抜かない」という方針で診療を行っていますが、状況によっては抜歯が望ましいと判断するケースもあります。その際も、まずは患者さんとしっかり話し合い、ご本人の希望と当院の治療方針をすり合わせた上で、納得いただいてから治療を進めるようにしています。もう一つ大切にしているのが、なるべく不快な思いをさせないことです。治療時の痛みをできる限り抑えられるよう配慮しています。例えば、麻酔の際は、表面麻酔と電動注射器を併用し、針の刺激を感じにくくするなど、細かな部分にまで気を配っています。さらに、適切なタイミングでの声かけもこだわっています。また、私は長年歯科材料の研究に携わってきましたので「なぜこの材料を選ぶのか」「どうして壊れにくいのか」といった、少し踏み込んだ内容もわかりやすくご説明するよう努めています。

アメリカでのご経験は、現在の診療にどのように生かされていますか?

アメリカでの研究生活を通じて、異なる文化や価値観にふれてきたことは、日々の診療にも大いに役立っています。松阪市には観光客や工場勤務の外国籍の方も多く、当院にもさまざまな国の方が来院されます。会話に関しては多くのクリニックで問題なく対応されていると思いますが、私は各国の医療事情にもある程度詳しいため、患者さんの背景や考え方を理解しやすい点が強みです。また、自分の子どもが小さい頃に海外で暮らしていたため、私自身が医療面で不安を感じた体験もありました。そうした実感があるからこそ、海外から来られた患者さんにも丁寧にコミュニケーションを取り、安心して治療を受けていただけるよう心がけています。

訪問診療にも注力し、歯科では珍しい漢方療法も取り入れていると伺いました。

吉田貴光院長 ヨシダデンタルオフィス4

当院では比較的早い段階から、漢方を診療に取り入れてきました。歯科における漢方活用はやや珍しく感じられるかもしれませんが、実は口腔内の疾患に有用とされる症例も多く、文献にも多くの報告があります。また、持病により複数の薬を服用している方の中には、副作用の懸念から西洋薬を使えないケースもあります。そうした場合でも、漢方であれば使用できることがあり、診療の選択肢として活用していく方針です。訪問診療については、もともとは前院長である父が担当していましたが、近年は患者さんからのニーズが高まり、私も積極的に携わるようになりました。誰もが安心して歯科医療を受けられるよう、体制の強化を進めながら、これからも地域に貢献していきたいと思っています。

スタッフとともに、より通いやすい歯科クリニックに

スタッフさんとの連携や取り組みで感じていることはありますか?

吉田貴光院長 ヨシダデンタルオフィス5

スタッフは本当によくやってくれています。やはり患者さんは、歯科医師には直接言いにくいこともあると思うので、私との橋渡し役としての存在はとても大きいですね。予防歯科では、歯科衛生士が担当制で計画を立て、無理のないケアを個別に行っています。また、あいさつや電話応対などの基本的なマナーから、院内勉強会や外部セミナーを通じた専門的な学びまで、スタッフ教育には力を入れてきました。今では自主的に勉強会を開いたり、患者さんの声をもとに院内改善を提案してくれたりと、患者さんに喜んでもらえるように日々考えて、工夫を重ねてくれています。

2024年春に院内を全面リニューアルしたそうですね。

もともと当院では消毒体制をしっかり整えていましたが、新型コロナウイルス感染症の流行を経験したことで、より安心して通っていただけるよう換気設備を強化し、空気の流れを考えた設計に見直しています。診療室には可動式のパーティションを採用し、開放感を持たせました。さらに、余分なものを取り除いてすっきりと整えたことで、待合室や診療室が以前よりも明るく広く感じられるようになりました。キッズスペースには歯の妖精をモチーフにしたオリジナルの壁紙を取り入れ、子どもたちも安心して通えるような雰囲気づくりを意識しました。その効果もあり、小さなお子さんの来院も増えてきた印象です。また、診察チェアも1台追加し、できるだけお待たせしないよう配慮しています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

吉田貴光院長 ヨシダデンタルオフィス6

院内を全面的にリニューアルしましたが、これで完成ではなく、今後もさらにブラッシュアップを重ねていきたいと考えています。患者さんのニーズに合わせて柔軟に対応できるよう、スタッフ体制の強化や先進機器の導入も進めながら、より質の高い治療環境を整えていきたいですね。また、訪問診療に関しても、より多くの方に対応できるよう体制を充実させ、地域に密着した診療を続けていくつもりです。何世代にもわたって通ってくださるご家族や、父が診ていた患者さんが私に任せてくださることは、本当にありがたく、大きな励みになっています。そうした皆さんの期待に応えるべく、これからも地域に根差した歯科医療を続けていけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/30万円~
矯正/30万円~
顎顔面矯正/40万円~

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