脇田 昇武 院長の独自取材記事
玉垣歯科医院
(鈴鹿市/玉垣駅)
最終更新日:2026/09/11
伊勢鉄道伊勢線の玉垣駅から車で西へ約5分、大型スーパーや住宅が立ち並ぶ車通りの多い鈴鹿市南玉垣町にある「玉垣歯科医院」。1987年に理事長の脇田幹生先生が開業して以来、30年以上地域に根差した歯科医療を提供し続けている。2022年に院長の脇田昇武(わきた・しょうぶ)先生が中心となり、0歳から100歳まで診療できる歯科医院をめざし、リニューアルオープンした。幅広い治療に対応する「総合力」を重視し、歯科用レーザーや口腔内スキャナーなども活用しながら、患者の負担に配慮した診療に取り組む脇田院長に、現在のクリニックの特徴や診療への思いを詳しく聞いた。
(取材日2026年8月6日)
0~100歳まで未来を見据えた治療をめざす
2022年6月にリニューアルオープンされたそうですが、建物のこだわりポイントを教えてください。

以前の建物のベースを生かして、床も壁もリフォームしました。内装も外装もほぼすべて変えています。一から作り上げるというよりは、働く中で「ここがこうなっていたら良いのに」と、感じたところを理想に近づけるようにしました。“歯科医院”の雰囲気を残しながら、どこまでおしゃれにするのかを考え、ご高齢の方でも親しみやすく、若い方にも好かれそうな色合いを意識しています。院内は、明るくなるよう白を基調にして、窓も大きめに取り、患者さんが入りやすいよう外から中の雰囲気がわかるようにしています。特に、使用する白の色合いにはこだわっていて、外壁にもいろいろな白がある中で一番明るいものを選び、歯科医院らしく、かつ、おしゃれすぎない、清潔感と親しみやすさの両立をめざしました。
お子さんと使えるファミリーチェアも作られたそうですね。
私は、“0~100歳まで診療可能な歯科医院”をめざしています。小さな子どもから高齢者まで診たいので、バリアフリー、キッズスペース、ファミリーチェア、おむつ交換台は絶対に必要だと考えました。待合室にしかキッズスペースがないと、一緒に来院した親御さんは、ご自身が治療をしている間にお子さんたちがどうしているか不安だと思います。治療中も目の届く所にお子さんがいたほうが安心して治療を受けられると思いますので、チェアの横にベビーサークルを用意しました。ほかにも良い方法がないかと検討中ではありますが、ベビーサークルを置いてみたところ、3~4歳くらいの子どもも遊んでくれています。
クリニックの強みを教えてください。

当院の強みは、幅広い症状に対応できる総合力だと考えています。虫歯や歯周病といった一般的な治療から、歯の根っこの治療、インプラント治療、親知らずの抜歯、治療後のメンテナンスまで、できる限り院内で対応できる体制を整えています。私の経験として、一つの治療を進めていくと、必ず別の分野の知識や技術が必要になると感じてきました。例えば、インプラント治療では、歯周病や噛み合わせの知識が必要ですし、場合によっては歯茎のような軟組織のマネジメントも必要です。そうして必要なことを一つずつ学んできた結果、診療の幅が広がってきたのだと思います。口の中の一部分だけを見るのではなく、将来までを見据えながら全体を見て、その方に必要な治療を組み立てていくことを大切にしています。
必要な治療を追求し、選択肢を広げる
歯科用レーザーを導入しているそうですね。どのような場面で活用するのですか?

歯科用レーザーは、できるだけ患者さんの負担を抑えながら治療する目的で活用しています。私は歯周病治療などで、歯茎を大きく切るような外科処置は、必要がなければなるべく避けたいと考えています。そこで、さまざまな方法を探す中でレーザーについて学び、診療に取り入れるようになりました。歯科用レーザーの先端は0.3mm程の細いファイバーで、歯周ポケットの奥まで入りやすい形状です。治療後の痛みを和らげることも期待できるため、歯周病治療、破折歯の治療、根管治療の際や歯茎の切開など、さまざまな場面で使用しています。私にとっては「かゆいところに手が届く」ような機器ですね。通常の器具だけでは対応しにくい部分を補い、できるだけ大きな処置を避けながら治療の選択肢を広げるために、日常的に活用しています。
他にどのような機器を取り入れていますか?
口腔内スキャナーを導入しています。従来の型採りでは粘土のような材料を口の中に入れますが、スキャナーは小型カメラで口腔内を読み取るため、不快感を抑えやすく、短時間で型採りを進められるのが特徴です。データとして保存できるので、以前の状態と現在の口の中を見比べ、歯の動きや噛み合わせの変化を確認する際にも役立ちます。かぶせ物については原則として院内で設計しています。患者さんの噛み方や噛む力、隣の歯との接触なども考えながら細かく設計し、院内の歯科技工室で削り出しや調整を行っています。
院内に歯科技工室があるのですね。

はい。最近では、歯科技工室がある歯科医院は、かなり少ないと思います。院内で金属の詰め物などの鋳造も行うので、詰め物は自由度が高いと思いますよ。義歯修理も得意としており、研磨する機械もありますので、ツヤもあります。義歯に関しても、基本に忠実に、一つ一つチェックをして着実に作業を行い、その方に合った義歯作製を心がけています。
超高齢社会を見据え、将来を考えた治療を提案する
患者さんと接する際に心がけていることは何でしょうか?

今は昔に比べ歯科治療の選択肢がとても多くなりました。保険で白い歯が入りますし、レーザー治療や再生療法など様々です。その中で患者さんにとってのベストな選択肢は一人ひとり違います。だからこそ、まずは丁寧なカウンセリングを行い、ご希望やお考えを伺いながら、さまざまある選択肢の中から、自分に合った治療方針を納得して選んでいただけるよう心がけています。またセミナーなどに参加し、さまざまな先生との意見交換を行うことで、日々の診療に楽しさや喜びが生まれるように感じます。そうした学びを診療に生かして、患者さんの希望をどう実現するか、患者さん自身と相談しながら治療計画を立案していくイメージです。
スタッフさんの教育方針を教えてください。
スタッフは歯科衛生士が7人、歯科助手が1人です。教育方針は、スタッフそれぞれの良さや得意を伸ばしていってもらえたら良いと考えています。例えば、セルフケアに関心があってブラッシングの指導が得意という人と、歯根の汚れを取るスケーリング・ルートプレーニングが得意という人がいたとしたら、無理に足並みをそろえる必要はありません。いろいろな得意分野を持ったスタッフがいて、みんなで情報を共有し、教え合うことで全体の力が上がると思うのです。それが当院の強みになり、患者さんへ還元されていくと良いですよね。
最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

昨今、お口の健康が基礎疾患や認知機能にも影響するという考えが一般的にも広まってきていますが、お口の健康のためにどういった治療があり、何をどう治していくべきなのかは、私たち歯科医師が責任を持って最新の情報を含めて患者さんに伝えていく必要があります。超高齢社会となっている現在だからこそ、歯科は皆さんと生涯付き合っていけるとても大切な医療の分野だと思います。私は常々、将来を見据えた治療をしたいと考えています。治療方法を提案する判断材料になりますので、どんな細かいことでも小さな変化でも相談してほしいです。ほかにも「将来的にはインプラントを入れたいけれど、今は金銭的にできない」といったことも気軽に話していただければ、それを見据えた治療を行っていきます。皆さんの小さな悩みや変化、どうしていきたいかを相談してもらえたらうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/35万円~、セラミック治療/4万円~、ジルコニア治療/7万円~

