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西山 哲 院長の独自取材記事

西山耳鼻咽喉科

(横浜市青葉区/市が尾駅)

最終更新日:2023/08/22

西山哲院長 西山耳鼻咽喉科 main

田園都市線の市ヶ尾駅から2分ほど歩いたところにある「西山耳鼻咽喉科」は、1988年の開業以来、地域医療に尽力している医院だ。西山哲院長は「僕自身がアレルギー性鼻炎なので、クーラーの効いた部屋に長時間いるのが駄目なのです」と照れながら話してくれた。自分もつらい思いをした病気だからこそ、「患者さんも何とかしてあげたい」という気持ちが強いのだという。今回は、患者が気軽に何でも相談できる医院をめざす西山院長に話を聞いた。

(取材日2018年5月16日/更新日2023年8月18日)

きっかけは耳鼻咽喉科の人手不足

先生はどんなお子さんでしたか?

西山哲院長 西山耳鼻咽喉科1

すぐに熱を出したりおなかをこわすような体が弱い子どもでした。幼稚園の卒園式はおなかをこわして出られなかったし、小学校の修学旅行は熱を出して行けず、行事の度に体調を崩しては病院に行っていましたね。体が丈夫なほうではなく運動オンチだったのですが、大学時代は剣道部に所属して剣道に打ちこんでいました。剣道をやろうと思ったきっかけは、当時、大ヒットした青春ドラマを見て、「ちょっと剣道をやってみようかな」と刺激されたのです。それほどうまくはならなかったのですが楽しかったですね。

どうして医師をめざされたのですか?

僕は三重県出身で、実家は旅館を経営していました。高校生の頃、その当時は深夜放送の走りで、マスコミ関係や放送局での仕事に憧れていました。写真が好きだったのでカメラマンを夢見たこともありました。でも「好き」だけでは駄目で、自分には才能がないなと思い、その道は諦めました。高校3年生になって自分の進路を決めるにあたり、叔父と叔母が医師だったため、その影響で医学の道に進もうと思いました。

なぜ耳鼻咽喉科を選択されたのですか?

西山哲院長 西山耳鼻咽喉科2

卒業後は三重に戻って内科の医師をする予定だったのですが、事情があり、東京に残ることになりました。そんなとき「耳鼻咽喉科は人が少ないので入らないか?」という知り合いの勧めがあったのです。自分も喉が弱くてよく熱を出していたし、そして何を隠そう私自身がアレルギー性鼻炎。自分もつらい思いをした病気なので、これを自分でなんとかしたいという思いもあり耳鼻咽喉科の勉強を始めたのですが、耳鼻咽喉科の勉強は処置だけではなく手術がとても多くて、初めは予想以上に大変でしたね。

話をしやすいような雰囲気をつくりたい

開業の場を市ヶ尾に選ばれたのはなぜですか?

西山哲院長 西山耳鼻咽喉科3

大学病院に10年席を置き、開業するに至ったのですが、開業の場所は都内も視野に入れ、いろいろ考えました。妻の両親が鷺沼に住んでいる関係もあり、田園都市沿線を探して市ヶ尾のこの地に開業することにしました。この30年で田園都市沿線はどんどん開発が進み、昔の面影が残っていない街が多い中、市ヶ尾はあまり変わっていない気がします。他の街に比べてもマンションなどの大きな建物が少なく、30年前と変わらない風景の場所も多くあります。

開業して感じたことはありますか?

開業して感じた違いは、患者さんとの距離ですね。大学病院だとどうしても患者さんとの接し方が機械的というか淡泊になってしまう感じがありました。でも開業してからは、患者さんと同じ立場、同じ目線で話を聞き、対話をすることが大切だと感じました。医師=「怖い」「威張っている」といった印象をもたれないようにしたいですね。たまに医師の前では自分が感じている症状をうまく伝えられず、受付や調剤薬局に行ってから症状の説明をする方がいます。そういったことがないよう、なんでも気軽に質問できる医院でありたいと思っています。また、大学病院では子どもの患者さんを診察することはなかったのですが、開業してからは大人から子どもの患者さんまで来院します。お子さんからすると、痛くなくても鼻や耳に器具を入れられるのは怖いと思います。なので、できるだけ怖がらせないように、話しかけて子どもの様子を見ながら、優しく接するようにしています。

どのような症状の患者さんが多いですか?

西山哲院長 西山耳鼻咽喉科4

うちは小さいお子さんと高齢の患者さんが多いですね。高齢の方の症状は、耳の聞こえが悪い、詰まった感じがするという症状が多く、お子さんはアレルギーと急性の鼻炎や中耳炎で、症状としては鼻水が出る、喉が痛い、耳が痛いといったところでしょうか。耳鼻科が特に忙しいのは春と冬。花粉が飛ぶ季節と風邪の季節。花粉症に限らずアレルギー性鼻炎の方は多いですね。アレルギー性鼻炎は体質的なものなので、薬を飲んだら完全に治るというものでもなければ、症状がどんどん進んでいって大変なことになってしまうという病気でもありません。症状がひどい時は薬で抑えるようにしますが、場合によってはレーザー治療などの手術療法が必要になることがあります。その際は、手術ができる病院を紹介するようにしています。生活に支障のない程度のアレルギー性鼻炎でしたら、できるだけ薬を使わずに様子を見ていくこともあります。

地域住民に信頼される医療をめざしたい

休日はどのようにお過ごしですか?

西山哲院長 西山耳鼻咽喉科5

趣味と言えば旅行ですね。新型コロナウイルス感染症が流行する前は年に2、3回は妻と国内外問わず旅行に出かけていました。海外はアジア中心に行っていて、国内は全県制覇もしました。現在はこういった職業柄、患者さんやスタッフに迷惑をかけるといけないので、人が集まるところを避け、ツアーや飛行機ではなく個人の車で行ける関東や福島、長野などの近場を旅行しています。また、プロ野球観戦が趣味でよく球場に応援に行っていました。あとは絵画も好きなので、画廊に行って絵画を購入してきて、院内に飾っているので見てみてほしいです。それだけでなく、画家さんと交流を持つのも楽しいですね。

野球は応援しているところがあるのですか?

ひいきの球団があり、新型コロナウイルス感染症が流行する前は、年間に10試合は球場に観戦に行っていました。ファン歴は長く、昔のその球団はすごく弱く、でもそこがなんだか気に入って好きになりました。日本一に輝いた1997年、2001年の2回とも、日本シリーズの優勝したシーンに立ち会っています。試合は一人で見に行くことが多いですね。試合の始まる4、5時間前には球場に行き、試合前に選手たちがアップしている様子を見たり、サインをもらったりします。試合が始まれば、必ず何人か来ている顔見知りのファンと一緒に応援。もちろん、応援団の必需品・ビニール傘を応援歌にあわせて上下させて応援しています。野球中継がない日はインターネットで試合の様子を見ています。好きな球団が勝った次の日のスポーツ新聞はとても楽しみですね。

最後に、医師になって良かったなと感じる時はどんな時ですか?

西山哲院長 西山耳鼻咽喉科6

治療が終わって、患者さんに「ありがとうございました」と言われる時は本当にうれしいですね。患者さんに喜んでいただいた時は、医師になって良かったなと思います。一人の医師としてやれることは限られていますが、これからも地域の皆さんに信頼される医療をめざして頑張っていきたいと考えています。また、当院ではしっかりと感染症対策を行っています。アルコールでの除菌など、患者の皆さんにはご協力いただくこともございますが、私たちも工夫しながら今後も地域の方々の健康を守っていきたいと思います。

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