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西田 貴要子 院長の独自取材記事

瀬ノ内歯科

(京都市左京区/茶山・京都芸術大学駅)

最終更新日:2021/10/12

西田貴要子院長 瀬ノ内歯科 main

叡山電鉄叡山本線の茶山駅から10分ほど歩くとかわいらしい建物が見えてくる。「瀬ノ内歯科」は西田貴要子院長が1998年に開業した歯科医院。開業当初はクリニックの運営に苦労したこともあったそうだが、人との出会いに恵まれ、今では日々笑顔で診療に取り組んでいるのだそう。「子どもが大好き」と話し、特に小児歯科診療や予防歯科に力を注ぐ。趣味を尋ねると、「ボーリングで国体に出場」という意外な経歴も。何を聞いてもポンポン答えが返ってきて、話していてとても楽しい気持ちになるような先生だ。そんな西田院長に開業までの経緯や診療のモットー、患者への思いなどを中心にじっくり話を聞いた。

(取材日2020年1月21日)

予防歯科に注力。歯科衛生士との出会いが転機に

大学を卒業して開業するまでの経緯を教えてください。

西田貴要子院長 瀬ノ内歯科1

愛知学院大学歯学部を卒業後、大学病院の口腔外科や歯科医院などで経験を積ませていただいたのですが、体を壊して一時お休みしたんです。次を考えていたところ、当院の前院長が亡くなられて次の院長を探しているという話を耳にし、縁あってこちらで院長を務めることになりました。その後1998年にクリニックごと買い取って名実ともに院長になったのですが、当初はなかなか思うようにいきませんでした。でも、日々頑張っているうちに少しずつ軌道に乗り、2006年に同じ瀬ノ内町で今の場所を見つけて移転。少しずつスタッフも増やして、ようやくここまで来たという感じです。大変なこともありましたが、逆に信頼してくださる方もいて、いろんな方に支えられながら今に至っています。

クリニックづくりでこだわったポイントを教えてください。

歯科医院の「怖い、痛い」というイメージを払拭するために、カフェのような温かい雰囲気にしたことですね。特にこだわったのは待合室のソファーです。先にソファーを買ってから設計をお願いしたぐらい、リラックスしてくつろげるものを選びました。実際に座り心地がとても良いようで。だからでしょうか、お待たせしても怒る患者さんはほとんどいらっしゃらない気がします。ソファーの前には雑誌や絵本をたくさん置いています。絵本は子どもたちが読みたくなるものをということで、すべて私が選びました。雑誌もさまざまな種類をそろえていますので、あれもこれもと手に取って楽しんでいただけたらうれしいです。

こちらでは、予防歯科に力を入れているそうですね。

西田貴要子院長 瀬ノ内歯科2

もともと関心が高かったわけではないのですが、開業後にある歯科衛生士と出会ったことが転機となりました。彼女はフリーランスで自分自身の患者さんもいるような方でした。彼女の徹底したケアだけでなく、たくさん勉強していることにもふれ、「こんな歯科衛生士がいるんだ」とびっくりしました。そこから私も予防歯科に興味を持ち、本腰を入れて勉強するようになったんです。この予防歯科を突き詰めていくと、小児歯科に行き当たるんですよね。虫歯は生活習慣病の一つですから、子どもの頃からのお口のケアが重要。ですから、当院では子どもを中心に予防に力を注いでいます。ちなみに、その歯科衛生士は今でも当院で活躍してくれています。

歯磨きやおやつの工夫で虫歯対策をしていこう

子どもの頃のお口のケアではどんなことが大切なのでしょうか。

西田貴要子院長 瀬ノ内歯科3

まずは歯磨きですが、これに加えて食習慣や口腔環境に気をつけることも大切です。特に考えていただきたいのがおやつのこと。おやつは本来、1回の食事量が少ない子どもたちの栄養を補うものですから、おにぎりでもサツマイモでもバナナでもいいはずなんです。でも、「おやつ=お菓子」になってしまっている方が多いんですよね。また、ながら食べは虫歯の大きな原因ともなりますから、食べない時間をつくることも大事。本当におなかが空いていればおにぎりなどを食べて、甘いお菓子はできるだけ少なくするようにしてほしいですね。ただ、お菓子好きな子もいますから、「お菓子を食べた後はしっかり歯磨きをする」など約束をして、適量を食べることをお勧めしています。

子どもの患者さんにはどのようなアプローチをしていますか。

初診時は私が待合室まで行き、まず歯以外の話をすることから始めますね。その時点で泣いていたら「今日は絶対に痛いことしないからいい?」と約束をしてから診察室に入ります。初めから平気な子であれば、機械を触ってもらったり、機械が動く様子を見てもらいます。ただ、歯を削るのは2回目から。大人でもそうですが、何をされるかわからないから恐怖感があるんです。最初に「機械は怖くないもの」とわかれば、少しぐらい痛くても我慢できたりするんですよ。私はお子さんって、実はすべてわかっていると思っているんです。だから、きちんと説明をします。そうすると、最初に泣いていた子も最後には笑ってバイバイしてくれます。

メンテナンスにも力を入れているようですね。

西田貴要子院長 瀬ノ内歯科4

当院では自費診療のメンテナンスを行っています。その際、歯のクリーニングを行ってから、エアフロー(歯の表面にこびりついたコーヒーや紅茶などの着色汚れを除去し、清掃する方法)、マッサージをします。歯茎にはたくさんのツボがありますし、顔も舌も筋肉ですから、マッサージではそういった場所を刺激していきます。最後は歯をきれいに磨いてツルツルピカピカに。フッ素コーティングもして、プラークがつきにくく、虫歯になりにくい口腔内の環境をつくっていきます。

丁寧にカウンセリングを行い患者が納得する治療を提供

トリートメントコーディネーターがいらっしゃるそうですね。

西田貴要子院長 瀬ノ内歯科5

トリートメントコーディネーターは、歯科医師と患者さんの間に立って、患者さんのお話を聞いたり治療法の説明などをしたりする役割を持っています。当院では初診時など私の代わりにカウンセリングを行っています。私は歯科医師や歯科衛生士が考える治療ではなく、患者さんが納得できる内容での治療が最善の治療だと思っているので、患者さんが何を求めて何を重視していらっしゃるのか知ることをとても大切にしています。トリートメントコーディネーターによるカウンセリングは昨年の夏から始めたのですが、患者さんにも好評で、きちんと説明すること、納得いただくことの大切さを実感しています。

先生は趣味が多いと伺いました。

スポーツが大好きで、テニス、スキー、ボーリング、最近はヨガも楽しんでいます。ボーリングでは国体に出場したこともあるんです。開業後、歯科医師の大会に出ているうちにナショナルチームを指導した方に出会って教えていただくようになり、メキメキ上達しまして(笑)。相手と競い合うのではなく、自分自身と戦うというところが私の性格に合っているみたいです。しばらくお休みしていますが、また再開しようかなと考えています。それから、ライブやミュージカルにもよく行きます。チケットが取れたらその日が待ち遠しくなって、ご褒美を用意してそれに向かって頑張るタイプなんですよ。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

西田貴要子院長 瀬ノ内歯科6

私の理想は「治療しなくてもいい歯医者さん」です。虫歯の治療が必要なく、歯科衛生士がメンテナンスして、私は患者さんとお話しするだけ、という(笑)。現実的には難しいですが、そうなるのが一番うれしいですね。読者の皆さんには、正しい情報がどれなのか、きちんと見極めていただければと思います。最近はインターネットでいろいろな情報が得られるようになっていますが、中には間違った情報や根拠のない情報も少なくありません。特に歯に関しては削ったり抜いたりした後には、元の状態には戻せません。ですので、情報を見極める力がとても大切です。当院はセカンドオピニオンにも対応していますので、何なりとご相談いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/25万円~、リンガル矯正/120万円~、セラミックインレー/7万円~、メンテナンス/9000円~

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