小林 俊博 院長、坪井 陽一 先生の独自取材記事
小林歯科医院
(京都市中京区/三条駅)
最終更新日:2024/07/16

三条駅より徒歩約4分。京都市役所前駅や京都河原町駅からも交通アクセスの良い場所にあるビルの4階で診療を続けてきたのが「小林歯科医院」だ。特徴は、質の高い治療を提供するために、専門の歯科医師による担当制での治療を取り入れていて、完全予約制であること。高い専門性を持った歯科医師たちが集結しているため、一つの場所でさまざまなニーズに応えられる点が大きな強みといえるだろう。患者に機能的にも審美的にも満足してもらうことをめざす小林俊博院長は、痛みの少ない治療や丁寧な事前説明を心がけるなど、患者の負担軽減にも尽力している。取材では、同院を束ねるベテランの小林院長と、インプラント治療の専門家として活躍する坪井陽一先生に話を聞いた。
(取材日2024年4月5日)
分野ごとの担当制で質の高い治療の提供をめざす
この場所に開業した理由から教えてください。

【小林院長】開業当時から、自由診療を主体とした治療を行っていきたいと考えていました。そのため、地域の皆さまはもちろん、遠くからも通っていただけるようにと考えて、交通の便が良い場所を探していました。この場所であれば、複数の駅が徒歩圏内にあり、買い物ついでに立ち寄ることも容易なので、利便性が高いと思い選んだ次第です。実際に、京都市内だけでなく、大阪府や兵庫県、福井県から通院されている方もいらっしゃいますね。当院は担当制を取っていて、私がメインで行うのは、審美歯科や補綴、インプラント治療です。遠方から泊まりがけで来られる患者さまもいらっしゃるので、完全予約制で一人ひとりにしっかりと時間をかけて向き合うことを大切にしています。
担当制というスタイルは、御院の大きな特徴ですよね。
【小林院長】はい。現在は、一般歯科や予防歯科の他に、歯周病治療、矯正、審美歯科、インプラント治療など、高い専門性を持った9人の歯科医師が、分業で診療にあたっています。アメリカでは、一つの分野に特化した歯科医院が各地に点在していて、患者さまは必要な治療に合わせてそれぞれの歯科医院に通うのが主流なんです。つまり、歯周病の治療のためにあちらへ、それが終わればこちらの歯科医院で根管治療を……と、歯科医院を転々としなければいけません。当院では、患者さまやご家族のご負担を考え、さまざまな治療を専門性を担保しながら提供できる体制を整えました。それぞれの分野で多くの症例に携わってきた、経験豊富な歯科医師が治療を担当することが、当院の強みだといえるでしょう。
小林院長が診療を行う上で大切にされている思いをお聞かせください。

【小林院長】私が目標にしているのは「質の高い歯科医療の提供」です。その実現のためには、機能的にも審美的にも患者さまの理想に近づけることが大切だと考えています。例えば、矯正をする場合きれいな歯並びをめざすことは当然なのですが、機能的回復、つまりしっかりと噛めるようになることにつなげるのが、きれいな歯並びをめざすこととイコールになると考えています。それぞれの分野に特化した歯科医師が治療にあたり、全体のバランスも考慮しながら機能的な改善を図る。それが患者さまの心理的な喜びにもつながることで、質の高い歯科医療となり得ると思っています。
コミュニケーションを大切に、納得のもと治療を進める
質の高い歯科医療の提供のために、重視されているのはどのようなことでしょうか。

【小林院長】当院では「一口腔一単位」という考え方を大切にしています。これは、1本の歯だけではなく、お口全体を一つと捉えて、機能的かつ審美的な回復を最終目標とする考え方です。そのために必ず初回の診察の際にエックス線検査装置や歯科用CT、診断用模型などを使いながら口腔内をチェックし、患者さまに現在の状況を説明します。そして、今後の計画についての「プランニングノート」を作成して、納得していただいた上で治療を進めています。また、可能な限り痛みの軽減を図り、リラックスした状態で治療を受けていただくために、表面麻酔や笑気吸入鎮静法(笑気ガス麻酔)を導入しています。寒い時期に急に冷たいものを注射されると不快感につながりますから、麻酔薬を人肌に温めることなども刺激軽減の一つとして取り組んでいます。
インプラント治療において重視されていることを、坪井先生にお話しいただけますか。
【坪井先生】徹底した衛生管理のもと、きっちりとした診査・診断を行うことは大前提です。その上で、どの治療にも通じることですが、患者さまとのコミュニケーションを重視しています。ご要望はさまざまなので、何をどうしてほしいか、うまく引き出してあげることが鍵ですね。コミュニケーションを取る上で、いわゆる「インフォームドコンセント」にも重きを置いています。簡単に言いますと、治療を手がける私たちから十分な説明を行うことで、患者さまの疑問を解消し、納得の上で治療を受けていただくということです。これがうまくいっていないと、後から「治療を受けないほうが良かった」なんて思われてしまう事態も招きかねませんから。インプラント治療を行う際は、承諾書にサインをいただきますが、そこに記されているのはごく一般的なこと。私はそれ以上の細かな部分までお伝えをして確認し、ご納得いただくことを大切にしています。
他に大切にされていることなどはありますか。

【坪井先生】インプラント治療を希望される患者さまの中には、高齢の人に限らず、若い方でも、持病をお持ちの方は少なくありません。糖尿病など一般内科の領域もあれば、精神的な病気の方もいらっしゃいます。そういったさまざまな病気をお持ちの患者さまの場合、体制が整っていない医療機関ですと、インプラント治療はできないと断られてしまうことも多いんです。患者さまやご家族の立場になれば、それはハッピーな形ではないですよね。「うちではできません」としないためには、他の医療機関と連携を取って医科の問題を解決するなど、患者さまの望みをかなえられる形を模索することがとても重要。スムーズな連携には歯科領域以外の知識も必要ですから、私は日頃から医科・歯科にかかわらず学ぶ姿勢を持って、他の先生方とのつながりなども大切にしています。
めざす診療の実現のため、スタッフ一丸となり取り組む
院内における工夫やこだわりを教えてください。

【小林院長】担当制を採用しているため、曜日や時間帯によって勤務する歯科医師が異なるのが当院の特徴です。入れ替わりがあるため、どの患者さまも落ち着いて治療を受けられるよう、動線を工夫しています。例えば、時間のかかる治療をメインにしている私の診察台は奥に、虫歯や歯周病治療など保険診療をメインに行う歯科医師の台は手前に配置するといった具合に。加えて、インプラントの処置をする場合、院内を貸し切りにして行うこともこだわりですね。周囲への感染のリスクに配慮するとともに、ご本人が周囲を気にせず治療を受けていただけるので、安心にもつながっていると思います。
ところで、小林院長は休日はどのように過ごされていますか?
【小林院長】夏は水上スキーやウェイクサーフィン、冬はスキーを行うことが多いですね。スキーは3歳から始めており、水上スキーも長年の趣味として50年ほど楽しんでいますね。体力づくりのために、休日はウォーキングやトレーニングをしています。肉やワインなど、好きな物をしっかりと食べることも大切にしています。しかしなんといっても、一番の元気の源は孫の存在ですね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

【小林院長】当院では「質の高い歯科医療の提供」を行うために、十分なご説明を行い、納得いただいてから治療に進むことを大切にしています。機能的にも審美的にも満足いただきたいという思いのもと、歯科医師、歯科衛生士らが一丸となって患者さまを支えています。痛みに敏感な方や不安を感じている方にこそ、頼っていただきたいですね。地域の皆さまのかかりつけ医となるべく、ご希望に合わせて訪問診療にも対応していますので、お困りのことがあれば、何でもご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1本55万円~、矯正/16万5000円~、ホワイトニング/1万1000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。