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自分の歯をもっと知り、
「歯に関心を持つこと」の大切さ

三島歯科

(大阪市東住吉区/針中野駅)

最終更新日:2025/06/23

三島歯科 自分の歯をもっと知り、 「歯に関心を持つこと」の大切さ 三島歯科 自分の歯をもっと知り、 「歯に関心を持つこと」の大切さ
  • 保険診療

自分自身の歯にどれだけ関心を持っているだろうか?「ちゃんと毎日磨いているから自分は大丈夫」と思っている人でも、実は「磨いている」ことと「歯垢を取る」ことは異なり、虫歯や歯周病にならないためには、「歯垢が取れている」必要がある。「生涯自分の歯で食事をしていただくために、自分の歯に関心を持ち、入っているかぶせ物、詰め物の形も含めて自分の歯の状態や形をきちんと理解すること。そして定期的な検診を受け、正しいセルフケアを実践することが大事です」と語るのは、近鉄南大阪線・針中野駅のそばに構える「三島歯科」院長の三島賢郎先生。今回三島院長に、自分の歯に関心を持つことの大切さや予防との関係性について教えてもらった。

(取材日2025年6月2日)

長く自分の歯で噛むために。歯や口へ関心を持ち、セルフケアを実践することの重要性を知る

Q歯に関心を持つことが、なぜそんなに大切なのですか? 
A
三島歯科 自分の歯の状態や形を理解できる説明を心がけている

▲自分の歯の状態や形を理解できる説明を心がけている

例えば、歯の中にある「歯髄」をご存じでしょうか?患者さんに尋ねると、「骨髄」は知っていても「歯髄って何?」という答えが多いですね。歯髄とは神経や血管などが通っている組織で、歯にとって命のような存在です。また歯髄に限らず、歯の形をわかっていない方も多く見られます。歯はよく見るとマージャンの牌のような平面的な形ではありません。凹凸があり、根元に行くほどカーブがきつくなっています。デコボコしているのに歯ブラシが当たりやすい所だけをゴシゴシと磨いていたら、大事な所に触れないばかりか歯のすり減りを加速させ、知覚過敏の原因になったりします。歯や口のことを知ることも、歯を大切にするための第一歩になります。

Q歯が他の臓器と比べて違うのはどんなところですか?
A
三島歯科 正しいセルフケアができるよう歯磨き指導も行う

▲正しいセルフケアができるよう歯磨き指導も行う

生きている組織というのは、体に良くないことが起これば炎症反応などいろんなことが起こります。他の組織であれば、原因を取り除くと治癒していきますが、歯はそういうわけにはいかないことが多く、例えば虫歯は放置しておくと進行する一方です。虫歯治療は「抜いて、手元で精密に治療して、また戻す」なんてことはできないので結構難しいのですが、健康維持の観点から考えると、歯髄のある歯の虫歯治療は、きちんと行えば価値の高い治療ということになります。また、歯周病は歯を支える歯茎や骨が壊れてしまう病気です。これも進んでしまうと、治っても歯茎や骨の形は元には戻りません。早いうちに正しいケアの方法を知って行動すべきです。

Qそのような観点から、予防や定期検診の重要性が高まるのですね。
A
三島歯科 定期的なクリーニングとメンテナンスも重要

▲定期的なクリーニングとメンテナンスも重要

残念ながら定期検診だけで予防はできません。健康でも健康診断に行くように、自覚症状がなくても何か起こっていないかをチェックするのが定期検診です。健診で虫歯や歯周病など早期に変化に気づけば、早く手当てをすることで治療の負担をぐっと減らせますし、何より歯の長持ちにつなげられます。歯が悪くなってから治療するのは大変ですし、完全に元通りには戻せません。だから「将来の大がかりな治療を避ける」ためにも有用なんです。健康寿命を伸ばすにはお口の機能をできるだけ維持することが重要で、そのためには、自分の歯の状態を知り、正しいセルフケアを実行するしかありません。誰も代わりにお掃除はしてくれませんから。

Q患者さん自身に知識があると、歯科治療に違いは出ますか?
A
三島歯科 安定した無理のない姿勢で診療を行う、水平ユニット

▲安定した無理のない姿勢で診療を行う、水平ユニット

間違いなく違いが出ます。歯の構造や自分の歯の状態をきちんと理解していれば、正しい歯磨きにつなげられます。虫歯の治療で詰め物やかぶせ物をしてこれまでと違う磨きにくい形になってしまっていてもそれに気づかないことが結構あります。しっかり磨けていなくてもすぐに症状が出るわけではないからです。しかし、そういう状態が長く続くと、後々炎症や虫歯などトラブルが起きる原因になります。検診の際にはご自身の歯の形や、どこをいつもきれいにしておかなければいけないのか、どういう掃除の仕方が必要かを理解してセルフケアを実践することが大切なんです。口腔内にケアの難しい形の物が存在するのは好ましくありません。

Qセルフケアの補助にお勧めのアイテムを教えてください。
A
三島歯科 「自分の歯で普通に噛めている状態を維持してほしい」と話す院長

▲「自分の歯で普通に噛めている状態を維持してほしい」と話す院長

歯ブラシが届きにくい歯と歯の間を効果的に掃除するためデンタルフロスは必須です。歯間ブラシは歯間の根元に三角形の隙間のある方には向いていますが、隙間がない人が無理に突っ込むと歯や歯肉を傷つけてしまいます。狭い歯間にも入り込み歯と歯茎の隙間の歯垢ををかき取れるのはデンタルフロスです。また歯ブラシに関しては極細毛を選ぶ人が多い傾向ですが、1本の毛が細いということはコシがないわけで、歯と歯茎の隙間の歯垢を剥がし取りたいときに、コシのないブラシでは汚れはなかなか落ちません。極細毛でない歯ブラシのほうが効率的です。歯磨き後のマウスウォッシュも有用ですが、虫歯予防や歯周病予防など目的に合わせて選びましょう。

ドクターからのメッセージ

三島 賢郎院長

年齢を重ねるとともに、歯はどうしても悪くなっていきます。悪くなるところまでいかなくても若い頃のお口の写真と年を重ねた時の写真を比べると、歯の色も違うし、すり減って形も変わっていることがわかります。そのような変化は誰にでも起こります。定期的なチェックとクリーニング、メインテナンス、早期の手当で歯は長持ちしますが、これを始めるならできるだけ歯にダメージのないうちに早くしたほうが良いことに間違いありません。でも効果は、しっかりセルフケアしていることが大前提。悪くなってから歯科医院を訪れるのではなく、お口に何も症状がないなら今のうちにお口の状態を知り、まずセルフケアについて一緒に考えましょう。

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