自分の歯をもっと知り、
「歯に関心を持つこと」の大切さ
三島歯科
(大阪市東住吉区/針中野駅)
最終更新日:2025/12/25
- 保険診療
自分自身の歯にどれだけ関心を持っているだろうか? 「ちゃんと毎日磨いているから自分は大丈夫」と思っている人でも、実は「磨いている」ことと「歯垢を取る」ことは異なり、虫歯や歯周病にならないためには、「歯垢が取れている」必要がある。「生涯自分の歯で食事をしていただくために、自分の歯に関心を持ち、入っているかぶせ物、詰め物の形も含めて自分の歯の状態や形をきちんと理解すること。そして定期的な検診を受け、正しいセルフケアを実践することが大事です」と語るのは、近鉄南大阪線・針中野駅のそばに構える「三島歯科」院長の三島賢郎先生。今回三島院長に、自分の歯に関心を持つことの大切さや予防との関係性について教えてもらった。
(取材日2025年6月2日)
目次
長く自分の歯で噛むために。歯や口へ関心を持ち、セルフケアを実践することの重要性を知る
- Q患者さん自身が歯に関心があると、歯科治療に違いは出ますか?
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A
▲自分の歯の状態や形を理解できる説明を心がけている
間違いなく違いが出ます。まず「歯磨き」の目的をはっきり認識することは、歯を大切にするための第一歩になります。われわれが患者さんに説明させていただく歯・歯周組織の構造や、ご自身の歯や噛み合わせの状態、虫歯・歯周病に罹患するメカニズム、そして歯垢や生活習慣がそれらに深く関わっていることをきちんと理解してもらえれば、治療の必要性や治療の目的がはっきりとわかるはずです。そして「患者さん自身がセルフケアという形で治療に参加すること」の重要性に気づくと相互に信頼関係が深まり、歯科治療がより円滑に進んで治療結果はより良好なものになると考えています。
- Qお口の健康を守る上で歯科検診はなぜ重要なのでしょうか。
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A
▲医療介入がいらない状態、「Health Care 0」が目標
疾患の発見が遅れ、状態が悪化するほど健康な状態に戻しにくくなるからです。このことは、「健康」を医療の介入の必要がまったくない状態「0」と定義し、その対極の医療の介入なしでは生きる上で深刻な問題が生じる状態を「-1.0」として、各歯科治療を受ける必要がある状態がどの程度健康から離れているかを示すとイメージしやすいでしょう。0なら診査だけ、虫歯の充填処置は「-.5」、ブリッジ、インプラントは「-.8」、入れ歯は「-.9」にあたります。医療の目的は健康、つまりマイナスを0に戻すことにあります。マイナスの大きな治療は健康の確立・維持により手間がかかり、プロのメインテナンスも必須となってきます。
- Q悪化すればするほど、患者自身が苦労するということですね。
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A
▲「定期的な歯科検診とセルフケアが大切」と話す三島院長
はい。ですから、お口の健康を維持していこうと思うなら、悪くなる前に歯科検診を受けたほうが良いということになります。先の数値をもとにご説明すると、検診の結果、0か「-.1」、つまり診査と口腔衛生指導だけで済めばベストですが、症状の出ていない軽度の疾患が見つかっても、「-.2」くらいで収まっていてほしいところです。悪くてもせめて「-.5」、例えば、浅い虫歯の充填処置くらいでとどめたいものですね。0に近いところできちんとした対応をすることは非常に大切で、マイナスの大きなところで複雑かつ高価な治療を頑張って受けるより、はるかに価値があると考えます。セルフケアが最重要であることもこれで説明できます。
- Q歯科検診ではどのようにお口の状態をチェックするのですか?
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A
▲咬翼法というエックス線の撮影方法で虫歯や歯槽骨の状態を確認
歯科検診では一定程度の検査精度が求められ、医療介入するか経過観察で良いかという基準が必要です。当院では歯と歯の間の虫歯のチェックのためのエックス線撮影検査として、咬翼法という虫歯の検出率の高い撮影方法が有用なので採用しています。この撮影方法では、まだ症状のない初期の虫歯や患者さんが歯を清潔に保つために重要となる、かぶせ物や詰め物などの修復物の適合の程度も確認できるんです。また、中等度までの歯周病であれば歯の周りの歯槽骨の状態も確認できます。過去の状態との比較もしやすく、被ばく量が少なくて済む情報量の多い撮影方法だといえるでしょう。
- Q歯科検診をする上で工夫していることはありますか?
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A
▲検査や処置の精度を上げるためには、ミラースキルが重要
口腔内診査の視触診、歯周病検査のプロービングの精度をできるだけ上げるため、また処置をできるだけ正確に行うために、ベッドタイプの診療台を採用してpd診療をしています。この診療台により、患者さんと術者の姿勢を安定させることで、優しい手指の正確なコントロールが可能になります。また、そのためにはミラースキルが必要になります。実はお口の中というのは、術者がいくら体を曲げて、無理な姿勢でのぞき込むようにしてもすべてを直視することはできません。しかものぞき込むと術者の姿勢が不安定になります。ですから、検査、処置ともに、ちゃんとした方向から見ながら行うにはミラースキルは重要なんですよ。

