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失った歯をふたたび手に入れる
入れ歯治療のポイントを徹底解説

西川歯科医院

(大阪市東住吉区/針中野駅)

最終更新日:2021/10/12

西川歯科医院 失った歯をふたたび手に入れる 入れ歯治療のポイントを徹底解説 西川歯科医院 失った歯をふたたび手に入れる 入れ歯治療のポイントを徹底解説
  • 保険診療
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中高年を過ぎて歯を失い、食べ物がうまく噛めない、発音がしづらいと悩んでいる人は少なくないだろう。そんな歯の欠損を補って機能を回復させる、もっとも身近な手段が入れ歯治療。入れ歯と聞くと、高齢になってやむを得ず用いる不便な器具という負のイメージがあるかもしれないが、現在は優れた材料を使ったさまざまなタイプの入れ歯があり、その恩恵によって数多くの人が快適な生活を取り戻している。今回はそんな入れ歯治療に積極的に取り組み、高い技術や知識、経験をもとにレベルの高い歯科医療を実践している「西川歯科医院」の西川敏文院長を訪問。入れ歯のメリットや種類など初歩的な質問から保険診療と自費診療の違い、治療後のケアや留意すべきポイントまで、じっくり聞いてみた。

(取材日2017年11月14日)

正しい噛み合わせを保つため、治療後のケアも欠かさずに

Q入れ歯をするメリットを教えてください。
A
西川歯科医院 入れ歯は正しい噛み合わせを維持させることが大切

▲入れ歯は正しい噛み合わせを維持させることが大切

入れ歯の重要な役割は、正しい噛み合わせを維持させることです。失った歯がまだ少ないからと入れ歯を入れずにいると、噛み合わせのバランスが崩れ、肩凝りや頭痛、姿勢の変化など、さまざまな問題を引き起こします。入れ歯を入れると顎の関節などのバランスが取れ、噛む・食べる・発音するという機能が正常に保てるようになります。また歯が抜けていると、どうしてもその部分が落ちくぼんで老けて見えてしまいます。入れ歯を入れることによってそれが緩和され、顔貌も若々しくなる人もいます。入れ歯は年寄りくさいからと敬遠する方がいますが、入れたほうが若々しく見えることがあると、ぜひ頭に入れておいてください。

Q入れ歯には、どのようなタイプがありますか?
A
西川歯科医院 さまざまな種類があるので、一人ひとりに合わせることができる

▲さまざまな種類があるので、一人ひとりに合わせることができる

大別すると入れ歯には部分入れ歯と総入れ歯があり、現在はさまざまな種類がラインナップしています。材質的にはレジンという合成樹脂製が一般的ですが、強度を保つために厚みが必要で、発音がしずらい、味がわかりにくいといった欠点があります。粘膜の上に乗る床(しょう)に金属を使った金属床の入れ歯なら、強度があるので薄くできる上、熱伝導性がいいので熱いものは熱く、冷たいものは冷たく感じられるメリットがあります。中でもチタン床の入れ歯は丈夫で軽いのが特徴です。他にはノンクラスプデンチャーという、柔らかい素材を使った金具のない入れ歯や、マグネットデンチャーという、磁石を利用した外れにくい入れ歯などがあります。

Q保険診療と自費診療では、入れ歯にどのような違いがありますか?
A
西川歯科医院 自費の入れ歯だと、目立たない入れ歯や、材質が違う入れ歯がある

▲自費の入れ歯だと、目立たない入れ歯や、材質が違う入れ歯がある

保険診療の場合、材質は基本的にはすべてレジンとなります。自費診療では金属床の入れ歯やノンクラスプデンチャーなどが使えます。ノンクラスプデンチャーは装着時の違和感が少なく目立たないため女性に特に人気があります。また、自費診療なら事前にインプラントを埋め、それで部分入れ歯を保持する治療法も選択できます。材質以外で見逃せないのは、治療にかけられる時間の差です。保険診療だとどうしても時間に制約がありますから、丁寧な治療で理想的な入れ歯を作るなら、自費のほうが好ましいでしょう。時間と手間をかけて精密に作った入れ歯はがたつきがなく、残っている歯に対してやさしいというメリットがあります。

Q入れ歯を作る上で気をつけていることは何ですか?
A
西川歯科医院 全体的な噛み合わせのバランスを取ってから入れ歯を作成する

▲全体的な噛み合わせのバランスを取ってから入れ歯を作成する

入れ歯治療は単純に歯のない部分を補えばいいだけではなく、全体的な噛み合わせのバランスを取ってから入れ歯を作ることが何より重要です。噛み合わせや歯並びは何年もかけてゆっくり変化しているので、患者さん自身はなかなか異常に気づくことができません。その異常な状態に合わせて作ってしまうと、おかしな入れ歯しか出来ません。当院では事前にしっかり検査をして、噛み合わせをきちんと治してから入れ歯の作製に入るようにしています。言葉だけではわかりにくいですから、説明時には必ず鏡で口の中を見てもらい、模型などを使って目で確認しながら理解していただけるよう心がけています。

Q治療後はどのようなケアを行えばいいのですか?
A
西川歯科医院 最低でも半年に1回の検診と自宅でのクリーニングが大切

▲最低でも半年に1回の検診と自宅でのクリーニングが大切

入れ歯を使い続けると、多くの場合は歯茎が痩せてきて入れ歯が傾き、がたつきなどが生じてきます。部分入れ歯の場合は金具を引っ掛けている歯にも負担が掛かり、最終的に抜け落ちてしまうことさえあります。そうならないためにも、治療後は最低でも半年に1回、歯科で入れ歯の具合を診てもらい、歯茎との隙間が空いていたら早めに埋めるようにしてください。また、ご自宅での日々のクリーニングも大切です。高齢者の方、病気の後遺症などがある方の場合、周囲の皆さんの助けを借りることも必要になるでしょう。常にバランスの取れた清潔な入れ歯を使っていただくことが、残っている歯や健康を維持する大切なポイントです。

ドクターからのメッセージ

西川 敏文院長

当院では患者さんごとの生活スタイルや価値観を踏まえ、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を心がけています。良い入れ歯治療には、それなりの時間がかかります。総入れ歯だと最低5工程が必要ですから、週1回の通院で、最短でも5週間はかかると思ってください。また、完成後の調整も重要で、ベストコンディションになるまで1~2ヵ月かかる場合もあります。しかし、こうして手をかけた入れ歯は、噛み合わせの改善のみならず、体全体の健康にも大きく寄与してくれることでしょう。入れ歯は毎日使う大切な第二の歯ですから、ご自身に合ったなるべく良いものを手に入れて、健康で幸福な人生を送っていただきたいと願っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

自費入れ歯:25万円~

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