今川佳光院長、今川裕貴副院長の独自取材記事

イマガワ歯科クリニック

(大阪市淀川区／西中島南方駅)

最終更新日：2021/10/14

大阪メトロ御堂筋線・西中島南方駅、阪急京都本線の南方駅から徒歩5〜7分の立地にある「イマガワ歯科クリニック」。今川佳光院長は地元であるこの地域で35年来、患者一人ひとりに向き合う治療提供をモットーとしてきた。2021年4月から新たに息子の今川裕貴先生が副院長として加わり、2人体制で診療にあたる。今川院長への信頼感に加え、裕貴先生が得意とする審美歯科の診療も加わり、長く通う患者も多いそう。ともに穏やかで優しい雰囲気を持つ2人に、患者に寄り添う治療について話を聞いた。

（取材日2021年8月19日）

地域に愛され続ける親子2人体制のクリニック
患者が望む治療を提供する
誠心誠意、地域の歯の健康維持に尽力

地域に愛され続ける親子2人体制のクリニック

開業して35年以上になるとお聞きしています。

【佳光院長】幼少期から人の役に立つ仕事がしたいと思っていました。その中で、歯科にどんどん興味が湧いてきました。特に矯正や補綴の分野では、歯列が顔貌に及ぼす影響や、前歯の位置が表情にたいへん影響してくることなどを研究し博士号の取得に至りました。卒業後は専門を突き詰めるよりも、広く地域の患者さんのお力になれる「生涯一町医者」であることを望み、現地での開業に至りました。

2人体制となったんですね。

【裕貴副院長】小さい頃から父の仕事をよく見ていたので、私も自然と歯科医師の道に進みました。大学卒業後は、大阪市内の歯科医院で一般歯科、審美歯科、インプラント、矯正治療などを学びました。特に口腔内を全体的に立て直す治療を経験できたことは大きいですね。お口全体を良くするという意識は今の治療に生かせています。学んだ技術を地域の患者さんに早く提供したいと思い、ここで副院長を務めることにしました。

スタッフや患者層について教えてください。

【裕貴副院長】小さいお子さんからご年配の方まで患者さんは幅広いですが、ビジネスマンや学生さんなど若い世代の方も増えています。地域の方々が多く、家族や友人の紹介など、クチコミで来てくださる方も多いです。スタッフは歯科衛生士、助手と合わせて5人です。全員が率先してテキパキと対応してくれるので、ありがたいですね。歯科衛生士はしっかりした清掃はもちろん患者さん一人ひとりに合った口腔内のケアを考え、適切なアドバイスをお伝えしています。

裕貴副院長の得意な診療は何ですか？

【裕貴副院長】口腔内全体の今後の変化も総合的に考えて、診療を行っていますが、ホワイトニングやかぶせ物など審美歯科やできるだけ神経や歯を残す保存治療にも注力しています。今後、歯列矯正、小児歯科も進んでやっていきたいですね。また、歯が生え始めた頃の小さいお子さんへの、歯磨きの仕方、お菓子の食べ方など、生活指導面も細かくお伝えしていますので、少しでも気になることがあれば、ぜひご相談ください。

患者が望む治療を提供する

治療にあたって大切にしていることはありますか？

【佳光院長】自分の治療を押しつけるのではなく、患者さんが望まれる治療を提供することです。自分の思う最高と、患者さんの望む最高とは違うと心得て、患者さんの希望を第一優先にすべきだと考えています。それが、その方にとっての本当に必要な治療であり、寄り添う治療になるのではないかと。そのためにも、お話をじっくり伺うことが大切ですから、話しやすい雰囲気づくりにも気を使います。中には、特にご希望のない方もおられるのですが、その場合は症状に合わせたさまざまなアプローチから、「自分だったらこうしてほしい」と思う治療をご提案しています。

とことん患者目線なんですね。

【裕貴副院長】私も患者さんが「一番治してほしいところ」を改善し「一番困っていること」をまず解決したいと思っています。院長が、日頃より患者さんには「説得ではなく納得」が大切と言っていますが、私も、治療方針を決めるときには教科書的な進め方ではなく、患者さんと一緒に相談しながら決めています。特に先進の検査機器をそろえているので、しっかり検査と診断をして治療を行うことを重視しています。患者さんご自身が気づかれていない問題点も踏まえて、長い間健康なお口の状態を保てるように、先々も視野に入れたメンテナンスや治療を行っていきたいと思っています。

予防にも力を入れてこられたとか。

【佳光院長】開業当初よりずっと通ってくださっている方をはじめ、ご年配の方でも定期的に歯石除去などの歯周病ケアや、検診で来てくださいます。患者さんの望まないことは推し勧めませんので、定期検診のご提案はしても、積極的に働きかけることはしてきませんでした。他の治療もそうですが、必要性を感じていない段階で、望まない治療を渋々受けるしかなかったなんてことがないよう、一回一回の診療で一人ひとりの胸の内を思いはかり、くみ取っていく姿勢でいたことが、歯科へのネガティブイメージを払拭し、かえって歯の健康意識を高めることに結びついていったのではないかと、私自身は振り返っています。
【裕貴副院長】私も歯周病のメンテナンス、虫歯の予防に力を入れています。もし虫歯があれば早期発見、早期治療でできる限り削らず神経を保存する治療方針をとっています。

感染症対策も徹底されていますね。

【佳光院長】新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、待合室の椅子や診療後のユニットの消毒はもちろん、空気清浄システムを新たに導入しました。院内の感染症対策を徹底することで、患者さんの不安を少しでも払拭したいと思ったからです。また、清潔感をより保てるようにと、2020年にはユニットの総入れ替えも行い今年も院内改装を行いました。今後もできる限りの対策を行い、患者さんが安心して通院できる環境づくりに努めたいと思います。
【裕貴副院長】口腔内の掃除の際には口腔外バキュームを使用して飛沫拡散を防止しています。ハウスダストなどのアレルギーがある方にも役立ちます。消毒、検温、スリッパの除菌まで患者さんが安心して治療を受けられるように、スタッフ一同衛生面には最大限注力しています。

誠心誠意、地域の歯の健康維持に尽力

矯正歯科の診療について教えてください。

【佳光院長】当院は、「短い通院回数の矯正治療」をコンセプトに診療を行っています。例えばワイヤーを用いた矯正だと、治療期間が長いイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、調整回数や方法によって治療期間の短縮に努め、スピード感のある治療を提供しています。他にも、矯正中であることが目立ちにくいマウスピース型装置を使った矯正にも対応しています。幅広い診療を行うために、3次元歯科用CTや口腔外バキューム、セファログラム、歯科用レーザーなどの機器も積極的に導入しています。一人ひとり異なるライフスタイルに合わせた治療をご提案していますので、何でもお気軽にご相談ください。

歯ぎしりや顎関節症でお悩みの方も多いとお聞きしますが。

【佳光院長】患者さんの中には、無意識の「食いしばり」や、睡眠時の歯ぎしりに対して、歯や顎関節の保護のために装置が必要になる方もいらっしゃいます。そうした方に向けてマウスピース型装置を用いて治療を行っています。急に顎関節にお痛みの出た方には、歯科用レーザーや、長年の経験をもとに、ご自分で行っていただける独自のトレーニングもお勧めしています。顎の関節に痛みがある方はぜひ、お越しになってみてください。

今後の展望を聞かせてください。

【裕貴副院長】現在通院していただいている患者さんはもちろん、新しく来ていただく患者さんにもより良い治療を提供できるよう全力で診療に努めていきたいです。「歯医者が怖い」と思う方にもお気軽にご相談していただけるような、話しやすい歯科医師をめざしています。

最後に読者にメッセージをお願いします。

【佳光院長】当院はお口にさまざまな不安や悩みを抱いていた方でも「ここなら大丈夫」そう感じていただける治療を志してきました。患者さんが喜んでくださる、それが私たちの最大の喜びですから、一人でも多くの方に当院に来て良かったと満足して帰っていただけるよう日々頑張っています。少しの期間であれば、しっくりこなくても通うことがあるかと思いますが、長きにわたり「かかりつけ医」として信頼を得ていくには、技術はもちろん、いかに患者さんのことを一番に考えた治療を行うかが大切だと思っています。ですから「最善の上に誠を尽くす」ことを信条として取り組んできました。これからも患者さんに心から頼りにしていただけるクリニックとして、地域の皆さま、地域医療に貢献していきたく思います。