医療法人宏和会 池尻歯科医院

医療法人宏和会 池尻歯科医院

池尻 良治院長

108475

地下鉄御堂筋線「東三国駅」の5番出口から1分の場所にある「医療法人宏和会 池尻歯科医院」。院長の池尻良治先生は、虫歯・歯周病をはじめ、小児歯科、顎関節症、矯正治療など幅広い治療を行う傍ら、国際睡眠時無呼吸アカデミー「ISASA」会長として、睡眠時無呼吸症候群の治療にも注力している。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠不足を招くだけでなく生活習慣病のリスクを高める怖い病気。池尻先生のもとには的確な治療を求め、遠方から訪れる患者も多いという。書籍出版、セミナーや講演会で、自身の経験と理論を発信するパワフルな池尻先生に診療への思いや信念を聞いた。
(取材日2017年6月16日)

歯科医師として食・睡眠・運動・禁煙の大切さを伝える

―診療スタンスをお聞かせください。

患者さんに自分の考えを、はっきりと伝えます。仕事が忙しいという理由で、何度も予約をキャンセルする患者さんに対して、「いい加減な気持ちで来るんだったら、来なくていいですよ」と言ったこともありますよ。「自分の体のことでしょう? 歯だから、今は痛くないからって軽く考えないでもらいたい」と。オブラートに包んだ言い方をしてしまうと、本当に大切なことが伝わらないんです。患者さんも「薬を飲んだら治るだろう」「痛くないから大丈夫だろう」と簡単に考えてしまいます。だから私は何度も繰り返し歯の大切さを説明します。歯科医師は虫歯や歯周病を治していくのは当然ですが、それ以上にもっと根本的なことを伝えないといけないと私は思っています。

―その一つが食育や生活習慣の指導でしょうか?

日本に住んでいると、食べるものに困りません。コンビニに行けば安くて調理されたものが手軽に手に入りますが、きちんとした栄養のあるものは少なく、しかも遺伝子組み換えや食品添加物を多く含む食品も多く出回っています。また、やわらかい食べ物が増え、噛む回数が減っています。噛む回数が減ると唾液が少なくなり、虫歯や病気にもなりやすく、顎の発達もしにくい。そんな食環境における日本で健康を維持していくには、自分で食事とライフスタイルをコントロールする必要があります。特に私が注意するのは、朝ごはんをしっかり食べること。必須アミノ酸であるトリプトファンをたくさん含む食品を朝食で取ることで、セロトニンという神経伝達物質が腸内で増え、夜になってそのセロトニンが脳内で睡眠を誘発するメラトニンに変わります。健康的な食事は意識しないと取れないのです。大切なことなのに誰も言わないから、私が何度も言うことになります。

―特に子どもの食育に関して力を入れているなと感じたのですが。

食生活が悪い、睡眠不足や運動不足といった子どもには、記憶力の低下、イライラする、落ち着かないなどが見られ、学力にも大きな影響を与えるといわれています。ですから親が正しい知識をもち、トリプトファンをたくさん含んだ栄養バランスの良い食事を食べさせ、適度な運動、質の高い睡眠が確保できるように、子どもたちをコントロールしてあげてほしいのです。夜の遅い時間まで、スマートフォンやテレビのブルーライトを浴びていては睡眠にも影響します。日本の子どもの睡眠時間は世界的に短いといった調査報告がありますが、これ以上短くなったら将来、日本の子どもたちから金メダル選手もノーベル賞受賞者も出てこないと思います。塾や習い事に行かすよりも、子どもに規則正しい生活をさせ、安全で栄養のある食事を食べさせるほうが大事です。そこに多くの親に気づいてほしいのです。



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