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上村 一成 理事長、上村 直也 院長の独自取材記事

上村歯科

(大阪市住之江区/粉浜駅)

最終更新日:2019/08/28

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粉浜駅、帝塚山駅など複数の駅から徒歩圏内にあり、地域密着の医療に取り組む「上村歯科」。初代院長が80年前に神戸で開業した後、2代目院長が粉浜に移転。3代目の上村一成(かづなり)理事長、現院長の上村直也先生まで4代続く歴史ある歯科医院だ。直也院長は大学院で補綴を専門とし、アメリカのコロンビア大学で2年間インプラントについて学び研究してきた。長年多くの患者に親しまれている上村理事長、矯正を専門とする上村朋子先生を頼って、乳幼児から90代まで幅広い世代が訪れている。患者とは「家族のような関係を築きたい」という想いで日々診療にあたる上村理事長と直也院長に、これまでの経緯と、現在そして今後の診療方針について、たっぷりと語ってもらった。
(取材日2018年6月26日)

子どもにも大人同様に接し、歯科治療を通じて成長を

子どもの患者さんも多いということですが、治療時に気をつけていることはありますか?

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【直也院長】子どもの患者さんにも、できるだけ大人同様に接するようにしています。乳幼児は親御さんの膝の上で診療しますが、子どもの場合、治療時には親御さんは待合室でお待ちいただきます。僕も子どもがいますので、心配する親の気持ちがわかりますが、治療を通じてお子さん自身も成長してもらいたいんです。最初は歯科治療って面白いと思ってもらえるよう、慣れるまで優しく接していきます。
【上村理事長】強制的な治療はしませんし、応急処置が必要な場合を除き、子どもが泣いてしまった場合はその日は治療を行いません。治療開始まで時間はかかりますが、慣れると自ら診療チェアに座ってくれるようになります。中学生以下の子ども向けに「わくわくカード」というものを用意しています。来院時にシールをお渡しし、12個たまるとプレゼントがもらえます。また、治療後はカプセルトイがもらえるので、これを励みに頑張って通院してくれています。

矯正にも力を入れているそうですね。

【上村理事長】近年、子どもの顎が小さく、細くなってきているように思います。そのため、親知らずが埋まっていたり、生える方向がおかしくなったりと、歯並びに影響しているケースが見受けられます。乳歯の歯並びというのは隙間があって当然なのですが、きれいに密接して生えてくる場合が多く、永久歯になった時に歯並びが悪くなってしまうんですね。
【直也院長】上村朋子先生が矯正を専門としており、特に小児矯正を得意としています。朋子先生自身も子ども時代に矯正治療を受けており、経験を踏まえて丁寧な説明を行っています。部分矯正はもちろん、全顎矯正や難しい症例でも対応できますし、大人の矯正にもさまざまな方法がありますので、悩まれている方はぜひご相談ください。

院長はアメリカに留学されていたとか。どういう専門分野を学ばれましたか?

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【直也院長】大阪歯科大学大学院でクラウンブリッジを中心とした有歯補綴咬合を研究した後、アメリカへ2年間留学し、インプラントを専門に学びました。インプラント学の権威といわれるコロンビア大学インプラント科の教授の隣家で暮らすことになり、食事など日常生活までずっとともに過ごせたことで、勉強や研究だけでなく、歯科医師としての姿勢や考え方など、本当に多くのことを学び、研鑽することができました。アメリカに残る話もいただいたのですが、後を継ぐよう父に説得されました(笑)。帰国後は母校でインプラント学の講師を務め、現在も指導をしながら、骨再生などの研究も続けています。

4代続く歯科、ともに親の働く姿を見て歯科医師の道へ

4代続く歯科だそうですね。粉浜へ移った経緯をお聞かせください。

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【上村理事長】神戸の六甲道で僕の祖父が開業したのが80年ほど前で、僕の母方の親族が粉浜でお店を経営していたことで、駅前の商店街での開業を勧められ父が開業してから60年以上になります。1980年に現在のこの場所へ移転開業した次第です。父が診ていた患者さんを僕が引き継ぎ、今は息子である上村直也院長が診療しており、「3代続けて診てもらえるなんて」と喜んでくださる方もいて、うれしいですね。

やはり、歯科医師になることは幼少時から考えていましたか?

【上村理事長】僕ははじめ、パイロットとか船長になりたいと思い、親に伝えたところ、ひどく怒られましてね。長男なのになぜ後を継がないのかと。担任教師からも、僕は歯科医師になるもんだと勝手に思われていて、知らない間に歯学部への願書を用意されていまして、自動的に(笑)歯科医師の道へ進んでいました。ただ、父の背中を見て育ちましたが、嫌だと感じたことは一度もなかったので、好きな道だったんでしょうね。
【直也院長】僕もいつの間にか歯科医師になっていました(笑)。小さい頃から父の働く姿も見てきて、身近で興味深い職業でした。僕は学術分野で長年臨床や研究をしてきましたが、正直実際の診療現場ではあまり役に立たないんです。町のかかりつけ歯科医院ですので、患者さんとのやり取りや治療の進め方など、患者さんから学ばせていただくこと、父の姿から学ぶことが本当に多いです。

どういう患者さんが多く来られていますか?

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【上村理事長】僕が診療してきた方はご高齢になられており、後期高齢者の方は一般的な歯科に比べて多いと思います。通院が難しくなった方には、ご要望があれば訪問歯科診療もしています。院長がインプラント治療を中心に補綴を専門としており、矯正歯科医師も在籍していることから、最近、紹介やクチコミなどで若い世代や子どもの患者さんが多くなってきましたね。上は90代から、下は乳幼児まで、幅広い世代が来院しています。近年は予防歯科、メンテナンスでの来院割合が高くなってきたように感じます。

全身の健康を大事にすることが、歯の健康にもつながる

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

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【上村理事長】家族を診るときと同じような気持ちで、患者さんに接しています。家族に対してであればどういう治療をするかと常に考え、治療方法のご提案をしています。また、口を開けた状態で何をされるのか、不安を感じるのは当然だと思います。まずは痛みの少ない治療で恐怖心を取り除き、そしてできる限り歯を抜かない治療に取り組んでいます。
【直也院長】僕自身、歯があまり強くなく、治療を何度も受けてきたので、患者さんの恐怖心や不安というのは理解できます。僕は特に嘔吐反射が強いほうなのですが、型採りの短い時間でも耐えるのはつらいですよね。治療器具の振動や、歯にかかる水の勢いも気になりますので、注意しています。そのため、まずは治療時もコミュニケーションをとる時でも、患者さんに優しく接することは何より大切にしています。

理事長から見て、院長はどういう存在ですか?

【上村理事長】今は完全に院長を信頼し、医院を任せています。以前は心配になり治療の様子を見に行ったり、後で注意したりしたこともありましたが、最近は僕が教えられるところもあります。性格的に本当に優しく、忙しい時やつらい時も顔や態度に出さないところは尊敬していますね。院長は当初、何十年もトラブルもなく、患者さんも満足されているのであれば、薬や治療方法、器具をあえて変える必要はないというスタンスでした。ですが、数年前に院内のデジタル化を進め、インプラント手術にも対応できるよう歯科用マイクロスコープ、歯科用CTなどを導入しました。患者さんの担当希望はお伺いしますが、担当制ではなく症状によってどちらの対応がベストか判断することもあります。歯科医院を親子で運営するのは難しいといわれていますが、周りの歯科医師仲間にも珍しがられるほど、とても良い関係性を築けています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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【上村理事長】患者さんにはいつも、歯だけを治療しても全身の健康を大事にしていないと意味がないとお伝えしています。糖尿病や喫煙は歯周病を悪化させる原因となりかねませんし、高血圧の投薬が影響で歯茎が腫れることもあります。歯が痛くなったら治療するのは当然ですが、まずは日常生活の中で全身の健康を大事にしてほしい。そうすれば歯の健康にもつながると考えています。
【直也院長】長い間続けられている歯科治療と、新しい治療方法を融合させ、どのように患者さんにとっての良い治療につなげていくか、今後も研鑽していきたいですね。子どもが好きなので、気になることがあればお気軽にご相談ください。地域密着のかかりつけ医として、今後も歯科医療に貢献していきたいと思います。

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