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入戸野 晋 院長の独自取材記事

順伸クリニック小児科・眼科

(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)

最終更新日:2024/11/25

入戸野晋院長 順伸クリニック小児科・眼科 main

たまプラーザ駅から自動車で約10分。クリニックモール2階に位置する「順伸クリニック小児科・眼科」は、1992年に小児科の医師の入戸野博(にっとの・ひろし)先生が開業。博先生をはじめ複数の小児科の医師が診療を行っている。眼科診療は2006年以降診療を休止していたが、2019年入戸野晋(にっとの・すすむ)先生が眼科医長になり診療を再開。2020年には先代の博先生に代わり院長に就任した。晋院長は、大学院時代に法医学教室に所属し、法的・倫理的な知識を習得。患者の権利と人権を尊重した診療をポリシーとしている。眼科では、小児の近視の早期発見、早期治療、進行抑制の3本柱を掲げ、オルソケラトロジーなどのアプローチを行う。晋院長に小児科・眼科併設の理由や診療の特徴などについて話を聞いた。

(取材日2024年9月24日)

小児科・眼科併設のクリニック

1992年に開院後、地域医療に貢献されているのですね。

入戸野晋院長 順伸クリニック小児科・眼科1

当院は1992年に小児科の医師の父がここで開業しました。今は住宅街ですが、開業当時この辺りには草むらや畑があり、のどかな風景が広がっていたそうです。私は昭和大学卒業後、眼科の医師として大学病院や目黒区の分院に勤務していましたが、将来的に父の後を継ぐために、2019年に当院の眼科医長となり、2020年に院長に就任しました。当院は、東京都、埼玉県、神奈川県に5つの分院を持つ医療法人のクリニックの中の1つでもあるのですが、ほぼ同時期に父に代わり医療法人の理事長にも就任しました。当院は開業当初から、小児科、眼科ともに日曜・祝日も診療に対応し、地域の子どもたちの健康を守ることをコンセプトとしています。お子さんの来院が7~8割を占めますが、ファミリークリニックとして、お子さんの風邪や胃腸炎に感染した大人の診療、生活習慣病など慢性疾患のセカンドオピニオン対応など、内科診療にも対応しています。

小児科・眼科併設のクリニックは珍しいですね。

母が眼科の医師だったので、開業当初は父が小児科、母が眼科を担当していました。しかし、母が体調を崩してしまったためしばらく眼科はお休みしていたのですが、2019年に私が眼科を継ぐことになり眼科の診療を再開しました。風邪をひいたお子さんは結膜炎になることも多く、小児科を受診した後眼科での診療を受けるケースも多いです。当院は小児科・眼科併設のクリニックなので、小児科の診療に来た方が、眼科もあることを知り、「子どもの視力が気になるから」と眼科の診療を希望されるケースもありますね。小児科と眼科の組み合わせは相性が良いと考えています。当院は眼科は私が一人で担当していますが、小児科は、父をはじめ複数の医師が診療しています。乳幼児健診や予防接種は、平日の午後、専用の時間帯を設けて対応しています。

先生は、学生時代に法医学を専門的に学ばれたと聞きました。

入戸野晋院長 順伸クリニック小児科・眼科2

医学部の学生時代は臨床医学以外に生化学や細菌学などの基礎医学を学ぶ中で、公衆衛生学の中の法医学という分野に一番興味を引かれました。大学院では法医学教室に所属し、博士課程を修了しました。法医学は生きている人間ではなく死体や死後の変化を扱う特殊な分野なのですが、医師法や医療法など医療にまつわる法律や、倫理観、死生観などについて一から学ぶことができたのは、非常に有意義だったと思います。この時の学びが、患者さんの権利を大切にする診療スタイルの核となっています。現代の日本の医療現場では、「人生100年時代」というフレーズに象徴されるように「長生きこそが正義」といった風潮がありますが、延命治療は本当に必要なのかどうか、患者さんが自分の生き方を自己決定できる権利がもっと尊重されても良いのではないかと思います。

近視の早期発見、早期治療、進行抑制が3本柱

診療ポリシーについて教えてください。

入戸野晋院長 順伸クリニック小児科・眼科3

患者さんを一人の人間として接し、患者さんの人権の尊重、治療方針を選ぶ権利の尊重などを常日頃から意識しています。新型コロナウイルスが5類に分類されましたが、診療の際、患者さんにマスクを必ずつけてもらうよう声がけする医院が少なくありません。そのようなことは、患者さんへの人権侵害であると私は考えます。「院内ではなるべくマスクを着用してください」と推奨はしても、強要するべきではないと思います。当院では、マスクの着用は患者さんのご判断にお任せしています。このようなことも含め、患者さんの主体性の尊重を大切にしています。また医師は、患者さんと対話を重ねながら適切な治療法を提案したり薬を処方したりしますが、大前提として「自分の体は自分で守るもの」であると思います。患者さんが健全で豊かな人生を送るには、病気にならないための体づくりを常日頃から意識しておくことが何よりも大切であるとお伝えするようにしています。

眼科の治療で力を入れていることについて教えてください。

近年、近視になる子どもたちが増えています。少し前は、学童期、思春期に近視になる子どもたちが多かったのですが、最近は低年齢化が進み、就学前のお子さんが近視になるケースも増えてきています。その要因として考えられるのは、スマートフォンやゲーム機など液晶モニターを至近距離で見る時間が増えていることです。時代の流れといってしまえばそれまでですが、幼少期に近視になることで、大人になってから緑内障や網膜剥離などの眼科疾患を発症するリスクが高まるというデータもあります。医学は発展し、近視に対して早期にアプローチすることで進行の抑制が望めるようになってきました。当院では、子どもたちの近視の早期発見、早期治療、進行抑制を3本柱に掲げ、眼科治療に臨んでいます。

具体的にどのような検査や治療を行っているのでしょうか。

入戸野晋院長 順伸クリニック小児科・眼科4

3歳未満の乳幼児の場合、視力検査は困難なことが多いのですが、当院では、弱視のリスクである強度の屈折度数異常や斜視を乳幼児でも簡単に測定できるスクリーニング医療機器を導入しています。痛みなどの刺激を伴わず、生後半年から測定できるため、お子さんの目の見え方が気になる保護者が検査を希望するケースが多いですね。こちらは保険診療で、乳幼児健診や予防接種と一緒に受けていただくことも可能ですので、ご相談ください。また当院では、特殊なハードコンタクトレンズを夜間に装着することで、近視の矯正を図り日中裸眼で過ごすことが望めるオルソケラトロジーも導入しています。お子さんの近視が気になる方は、お気軽にご来院ください。

子どもの目の健康のためのさまざまなアプローチ

オルソケラトロジーは何歳から受けられるのですか? 近視の進行抑制のために行っていることはありますか?

入戸野晋院長 順伸クリニック小児科・眼科5

オルソケラトロジーは従来は20歳以上が適応対象年齢だったのですが、2017年に治療ガイドラインが改訂されて年齢制限が緩和されました。未就学のお子さんにも適応はおおむね可能なので、ご相談いただければと思います。近視の進行抑制のために、パソコンやスマートフォンのスクリーンタイムをなるべく短くすること、ゲームはハンディタイプなどの小さな画面ではなくテレビなどの大きな画面で遊ぶようにすることなど、お子さんの年齢に応じて生活へのアドバイスも行っています。

医療法人の理事長として心がけていることを教えてください。

先ほども申し上げましたが、クリニックで治療を受ける以前に病気にならないための体づくりが一番大切であることを伝えること、患者さんの権利や人権には最大限に配慮することを大切にしています。これらについてはグループの理事会などの機会で伝えて、全体で共有できるように努めています。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

入戸野晋院長 順伸クリニック小児科・眼科6

眼科の医師としては、子どもたちの近視の進行抑制のための取り組みは、今後も積極的に続けていきたいですね。クリニックの院長として、当院に訪れる患者さんの一人ひとりの価値観や人生観を優先しながら、サポートしていきたいと思います。皆さんが疑問点を残さずに診療を終えられるよう、スタッフ一同わかりやすい説明を心がけています。些細なことでもお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/15万円~

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