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藤原 啓 院長の独自取材記事

藤原歯科医院

(大阪市中央区/松屋町駅)

最終更新日:2021/07/15

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松屋町駅から徒歩3分。末吉橋を渡るとすぐに見えてくる建物が「藤原歯科医院」だ。1977年に父親が開業した歯科医院を2006年に引き継ぎ、院長となった藤原啓先生は、大阪大学大学院歯学研究科修了の歯学博士。診療と並行して同大学院歯学研究科招聘教員として、同院との共同研究活動にも参加しながら、歯科医師に向けた講演活動も行うという多忙な日々を過ごす。だが歯学部の学生時代には音楽にのめり込み、歯科医師になるつもりがなかったという意外な一面も持つ。そんな藤原先生に、自身の転機となった医師との出会い、歯科医師として意欲的に学び続ける理由をたっぷりと語ってもらった。
(取材日2021年4月2日)

一生自分の歯で食べてもらえるように努力する

このクリニックはお父さまが開業されたと伺いました。

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1977年に父が開業した当初は、末吉橋を渡ってすぐの、戦火にも耐えたというビルで診療しておりましたが、2003年に市の道路拡張計画でこちらへ新築移転しました。昔の松屋町は大阪有数の問屋街で、商人が行き交う場所でした。今はマンションが立ち並び、すっかり住宅街に様変わりしましたね。ここは長堀通に面しているので、心斎橋へ仕事やお買い物に出かける方が多く、当院の患者さんもお仕事帰りの30代からご高齢の方が多いです。当院は、あえて受付スタッフを配置していません。国家資格である歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士のみで構成されたプロフェッショナルのチームです。

歯科治療において先生が大切にしていることを教えてください。

「生涯、自分の歯で好きなものを好きなだけ楽しんで、食事をしていただきたい」ということですね。大学病院で入れ歯を専門にしていたこともあり、歯を失うと「食事がおいしくない、楽しくない」と思う方が多くなる現実を目の当たりにしてきました。歯を失う可能性のある患者さんでも、歯を長持ちさせる治療をしたり、歯牙移植やインプラントで揺り戻したりするのが私たちの仕事だと思っています。私は、診させていただいた患者さん全員の歯を30年もたせたい。だから、細かい部分まで診ますし、ご希望であればCTを含めた3次元データも用いて、お一人お一人にお口の状態を正確に伝えます。天然の歯を残すために、歯周病治療、歯内療法はもちろん、再生療法、歯牙移植、インプラント、部分入れ歯、ブリッジを組み合わせて、メインテナンスしやすい環境を整えていくことが、歯科医師の腕の見せどころであると思っています。

歯科衛生士の活躍が大きいそうですね。

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お口の健康を守る上で重要なのは、毎日の歯磨きです。特に大切なのが歯と歯の間の清掃です。フロスや歯間ブラシを毎日きちんと使うことで、虫歯や歯周病で歯を失う将来的なリスクは下がると報告されています。しかし、正しい使い方ができていなければ、歯を守ることはできません。私は学生時代、ラグビーで前歯を失ってブリッジを入れたのですが、歯間ブラシの使い方が間違っていたために歯茎が腫れてしまった経験があります。患者さんの歯並びや歯のサイズに合った、有効な磨き方を指導するのは歯科衛生士の役目です。またケアしやすい口腔環境にするため、患者さんにとって最適なかぶせ物を作製するための情報を歯科技工士に伝えるのも歯科衛生士で、お口の健康をサポートする中心的な役目を果たしています。

すべてのスタッフが連携し、より良い医療の提供を

院内に専任の歯科技工士さんがいらっしゃるのですね。

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院内に歯科技工室があり、信頼のおける歯科技工士が毎日頑張ってくれています。私が治療している間にその人の口にぴったり合うようにかぶせ物を作り、装着しやすいように入れ歯の調整もしてくれます。技工物を外注する医院は、詰め物やかぶせ物の修正において数日お預かりすることがありますが、その日のうちにできるのは患者さんにとっても大きなメリットだと思います。当院の歯科技工士は技工室にこもりっきりではなく、診療チェアの横で患者さんと話をし、その人の歯に合うオーダーメイドの色に近づけて詰め物を作ります。難しいセラミックの歯に対しても、色の明暗をチェアサイドですぐに調整してくれたり、歯科衛生士と連携して歯間ブラシのサイズに合わせたかぶせ物も作製してくれるのでとても助かります。最近は光学スキャナーやCTのデータをコンピューターで連動させた3次元テクノロジーを取り入れ、あらゆるニーズに応えられるよう努力しています。

歯科衛生士が担当制だと伺いました。どんなメリットがあるのでしょうか?

当院では、一人ひとりの患者さんに担当の歯科衛生士がつきますので、どんな小さなお口の変化に対しても、こまやかなケアがなされるようになっています。歯のクリーニングからメインテナンス、さらに治療の補助、受付、次回のアポイント確認まで歯科衛生士が行いますので、通院していただく上で、患者さんが気にされる些細なことまで、相談していただきやすい環境が確立しています。このシステムによって、治療だけでなく、メインテナンスにも安心して末長く来院していただけると考えています。

院内のスタッフが密に連携することで患者さんの負担が軽減されるんですね。

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はい。例えばかぶせ物の中が虫歯になって、虫歯と歯周病と同時に外科的な治療が必要になった場合、大きな病院では補綴科、歯周科、口腔外科とそれぞれの処置が数日に及ぶこともあります。ですが当院では歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士が連携しているので、患者さんは同じチェアに座っていただいているだけで、補綴・歯周・外科処置をすべて1日で受けていただけます。スタッフが交代で処置にあたるため、来院回数、来院日数を最小限にできるので、患者さんの負担も少なくて済みます。

医療への覚悟を教えてくれた恩師との出会い

子どもの頃から、歯科医師になろうと思っておられたのですか?

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両親からの強い勧めがあって、広島大学の歯学部へ入学したものの、音楽に夢中で社会人とバンドを組みオーディションを受け続ける日々でした。ようやく歯科医師になろうと決めたのは、大学4年生の頃です。ラグビーの試合で、前歯2本を立て続けになくしてしまい、口を開けて笑えなくなってしまったことで「歯って大事なんだ」と初めて気づきました。それと前後して、生体肝移植の手術で知られる永末直文先生に、医学部の友人とインタビューする機会に恵まれました。たいへんなプレッシャーを跳ねのけ移植を行った先生の、医師としての覚悟を伺った時に、自分の気持ちが固まったのです。その時のお話は今でもはっきりと覚えていますし、歯も命のように大事にしないといけないと知った瞬間でした。当時の経験が後々の歯牙移植へのこだわりにつながっていると思っています。

それは大きな転機ですね。その後、どう行動なさったのですか?

広島大学歯学部を卒業後、大阪大学大学院へ入学し、歯科補綴学第二講座に入局いたしました。現在、大阪大学大学院歯学研究科の教員を務めていて、講義をしたり共同研究に参加したりしています。時折、歯周病や補綴関係の勉強会で講演をすることもあります。そのために、普段からたくさんの研究論文に目を通しますが、開業医こそ論文を読んで先進の治療を学び、大学関係者がきちんと臨床をしないといけない。というのが私の持論です。患者さんに有効な治療が地球の裏側にあったとして、そんな遠い距離でも、論文から治療を知ることができる。これからも自分のために勉強を続けようと思っています。学び続ける姿勢は大切ですし、これも医療者としてのあり方の一つです。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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「患者さんに治療を押しつけない」ということが当院のモットーです。診療の際は「どこがどう悪いか」をしっかり説明して、その上で悪いところすべてを徹底的に治療するのか、メインテナンスをしながら様子を見ていくのかは患者さん次第です。お仕事のスケジュール、結婚、出産などのライフワークバランス、さらに全身疾患との兼ね合いや年齢的なこともトータルに考えながら、メインテナンスでチェックを続け、悪くなる少し前の段階で治療に踏み切ることも可能です。お口の中の状態や歯の大切さを知っていただいて、ご自分の一生に役立つように私たちをもっと利用してください。私たちは、皆さんのお口をサポートする歯科医院でありたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント/1本 41万8000円~

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