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小杉 禎久 院長の独自取材記事

小杉歯科医院

(横浜市青葉区/あざみ野駅)

最終更新日:2024/03/18

小杉禎久院長 小杉歯科医院 main

あざみ野駅から徒歩5分、緑豊かな環境の中に大型マンションが立つエリアに「小杉歯科医院」は、ある。大きな窓越しに街路樹が見える明るい診察室で、小杉禎久(よしひさ)院長が優しい笑顔で迎えてくれた。1998年の開院以来、近隣住民に幅広い歯科診療を提供してきたが、中でも得意としているのが歯周病だ。歯周病治療をきっかけに予防歯科に関心を持つ患者も少なくないという。予防歯科では歯周病だけではなく、口腔内に出現する全身の病気のサインも注意深くチェックしている。医科歯科連携を強化し、横浜歯科医師会の活動とも合わせ、口の中から全身の健康を守る重要性を伝えていきたいという小杉院長に、地域医療にかける思いなどを詳しく聞いた。

(取材日2023年6月30日)

疾患の早期発見のために医科歯科連携を強化

まず、歯科医師になったきっかけなどを教えてください。

小杉禎久院長 小杉歯科医院1

父が歯科医師で勤務医として働く姿を小さな頃から見ていました。文系科目が好きだったので迷ったこともありましたが、いつの間にか父と同じ道を志すようになっていましたね。歯周病を専門にしたのは、大学の授業で面白いと思ったからです。虫歯治療のように特定の歯に向き合うのとはまた違い、歯も歯肉も含め口腔内全体を診られるのに興味を持ちました。大学院で研究を続けながら大学病院で診療にあたってきましたが、より多様なチャレンジをするには独立すべきと考え、1998年に開業して以来25年間この町で過ごしてきました。横浜市歯科医師会の仕事もしているので横浜市全体の状況も理解するようにしていますが、このエリアは特に健康に関する意識やデンタルIQが高いなと感じています。

どのような患者さんが多いですか?

近隣の方々が大半で、2代、3代にわたって通っていただいているご家族も少なくありません。虫歯や歯並び、噛み合わせ、審美歯科など、幅広く対応していますが、やはり歯周病でお悩みの方が多いですね。私は日本歯周病学会認定の歯周病専門医で、他の歯科医院から重度の方が送られて来ることも珍しくありません。患者さん同士の紹介やクチコミで遠方からいらっしゃる患者さんもいますが、何度かお話を伺った上で、地元のクリニックに通うことを勧めています。歯周病の治療はどうしても長くかかるので、近所にかかりつけ歯科医院をつくったほうが患者さんにとってメリットが大きいですからね。一方、最近は内科からの紹介で来院する患者さんも増えていますね。

医科歯科連携にも力を入れていると伺いました。

小杉禎久院長 小杉歯科医院2

当院だけではなく、近年、横浜市全体で医科歯科連携が進んでいるように思います。横浜市医師会の先生たちも歯科に興味を持ってくださり、連携は非常にスムーズです。医科の疾患と歯科の疾患は関係がある部分も多く、例えば、歯周病と生活習慣病は関連性が指摘されています。このため、内科から糖尿病の患者さんの歯周病をチェックしてほしいと依頼を受けることも少なくありません。逆に当院から内科、循環器科、耳鼻科などに患者さんを送ることもあります。歯周病に限らず、原因不明の歯痛が心筋梗塞の前ぶれというケースもあるので注意が必要です。口の中を健やかに保つことは、全身の健康にも直結するといっても過言ではありません。当院では歯周病を含めた口腔内のあらゆるサインを見逃さないためにも予防歯科にも力を入れています。

専門とする歯周病治療を入り口として予防歯科にも注力

歯周病治療を入り口として、予防歯科を目的に長く通う患者さんが多いそうですね。

小杉禎久院長 小杉歯科医院3

当院の歯周病治療は基本治療、外科治療、最終治療、メンテナンスの4ステップで行います。中でも重視しているのがメンテナンスのところで実施するSPT(supportive periodontal therapy)すなわち歯周病安定期治療です。患者さんが歯磨きをきちんと継続し自己管理に問題がないかチェックし、歯科医師による噛み合わせ調整や、歯科衛生士による歯周ポケットの洗浄などを行います。再治療が必要にならないようにするための予防と言っても良いでしょう。歯周病はどんなにしっかり治療をしても、放置したままでは必ず再発します。再発を防ぐのがいかに重要であるか理解し、開業当初から予防歯科に通ってくださっている患者さんが多いのは私もうれしいです。長年、元気に通ってくださる患者さんたちを見ても、口の中を健康な状態にしておくことが、健康寿命につながるのだなと実感しています。

患者さんと信頼関係を築くために大切にされていることを教えてください。

患者さんとじっくり話すことですね。歯周病の治療は患者さんの隣で仮歯を作るといった作業が結構あります。お待たせしている間、患者さんを退屈させないように、日常生活の何げないエピソードなど含めていろいろ聞くように心がけているんです。そうすると患者さん一人ひとりの生活パターンもわかってきて、口の中の問題を改善するために変えたほうが良い点などを把握できます。どの患者さんも思い出深いですが、初期のほうから通ってくださる患者さんの中には、当時すでにご高齢で今はもう亡くなった方々もいます。でも、そのお子さんたちはいまだに通ってくださっているので、目標としてきたかかりつけ歯科医に近づいているのかなと、喜びを感じますね。

一人の患者さんをきっかけにその家族の健康も守っているのですね。

小杉禎久院長 小杉歯科医院4

例えば、妊婦健診は早産や低体重児出産の原因となる歯周病を発見し治療するという目的もありますが、それだけではありません。妊婦さんだけではなく、そのパートナーにも出産を人生のターニングポイントの一つとしてとらえ、歯科に興味を持ってもらう機会にしていきたいです。もちろん、生まれてくるお子さんの歯の健康を守るための情報もお伝えしていくよう心がけています。また、当院の診療だけではなく、横浜市歯科医師会としても、ご家族一人ひとりの歯の健康を守っていかなければいけないと考えているところです。そのために、今後は高齢者や医療的ケア児への訪問診療なども強化していくことになるのではないでしょうか。

診診連携のネットワークを活用した患者最優先の診療を

今後の展望についてお聞かせください。

小杉禎久院長 小杉歯科医院5

これまで培ってきたネットワークを活用して、患者さんがより良い治療を受ける機会を広げていきたいです。以前は院内でインプラント治療も行っていましたが、現在では専門の歯科医師が在中し、設備が充実した近隣の総合病院の歯科を紹介するようにしています。また、根管治療は当院でも行っていますが、難治性の症例や複雑な根の症例などは、根管治療を専門とする歯科医師による治療の選択肢も提示し患者さんに選択していただいています。長年の経験からたどりついた「患者さんを無理して抱えたらいけない」ということを守りつつ、これからも患者さんのメリットを最優先した医療を提供していきたいです。

お忙しい毎日をお過ごしですが、休日はどうお過ごしですか?

下田などの海に出かけることもありますね。そして、魚を捕まえてきては家の大きな水槽で育てています。黒潮に乗って沖縄からチョウチョウウオなどが泳いでくるんですよ。あとは、野球観戦でしょうかね。ついついマニアックな目線で観てしまいます。というのも、実は大学時代に野球部だったんです。長津田に野球部のグランドや合宿所があったので、この辺りも車でよく通りました。実は、そんななじみがあったのも、この場所で開業した理由の一つなんです。

最後に近隣の方々へのメッセージをお願いします。

小杉禎久院長 小杉歯科医院6

食べること、話すこと、呼吸すること、すべて口を使います。見た目のきれいさも求められる口元ですが、鏡がなければ自分で見られないため、なかなか興味を持ってもらえません。自分が目にできない場所を触られるのが不安という人もいるでしょう。歯を削るキーンという音は人間が先天的に苦手な高音域なので無理もありません。だからこそ、治療が必要になる前に、どこかが痛くならないうちに、予防歯科で通うのを習慣にしませんか。「3〜4ヵ月に1回くらい、歯をきれいに磨いてもらうところ」そんな感覚で、気軽に足を運んでいただければと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正:全顎矯正歯科治療費 60万円~
審美歯科:ホワイトニング(漂白)
バイタルブリーチング 1500円/回(1歯)

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