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野井 晃正 院長の独自取材記事

のい歯科クリニック

(大阪市中央区/心斎橋駅)

最終更新日:2026/06/24

野井晃正院長 のい歯科クリニック main

心斎橋筋に面した場所で診療を展開する「のい歯科クリニック」。34年続いた前歯科医院の後を継ぎ2015年に開業した野井晃正院長は、「前院長から受け継いだ患者とのコミュニケーションを大切に」という変わらぬ軸を持ちながら、2026年4月、心斎橋エリアの新拠点へと移転を果たした。診療台は3台から6台へと倍増し、専用オペ室・半個室の診療スペース・パウダールームなど、スタッフと女性患者のことを最優先に考えた空間を整えた。エアフローを用いたパウダーフリーのメンテナンスや光学印象スキャナーの導入など、患者の負担を和らげるための設備にもこだわった。移転の背景にある思い、新しい院内へのこだわり、そして「患者と話す時間を何より大切に」という変わらぬ診療方針について、野井院長に話を聞いた。

(取材日2026年4月22日)

前院長の志を受け継ぎ、心斎橋の新拠点へ踏み出す

今回の移転を決めたきっかけと、その時の率直な思いを聞かせてください。

野井晃正院長 のい歯科クリニック1

実は、ビルの建て替えが決まり、移転せざるを得ない状況になりました。長年診療を続けてきたビルは関西でも名の知れた場所で、そのロケーションには愛着も誇りもありました。前院長から受け継いだ場所でもあったので、離れることは正直悲しかったです。ただ、幸いなことに周囲の方に支えていただき、斜め向かいの新しいビルへ移ることができました。多くの方から「あそこですね」とすぐわかってもらえる場所に移れたことは良かったと思っています。前院長は「患者さんとのコミュニケーションを何より大切に、10年先まで見据えた治療を」という理念で診療を続けてこられた方で、その姿勢は今も私の診療の根っこにあります。患者さんとのご縁を大切につないでいきたいと、改めて感じた決断でした。

新しいクリニックを設計する上で、特にこだわったポイントは?

新しいクリニックをつくるにあたって2つの柱を考えました。1つ目は、スタッフが快適に過ごせる環境を最優先にすること。スタッフが気持ち良く働けてこそ、良い診療につながると考えています。スタッフルームも広く取り、お昼休みにゆっくり休んでもらえる空間を確保しました。2つ目は、20〜50代の女性患者さんが多いため、女性が居心地良く過ごせる空間にすること。女性専用トイレやパウダールームを設けるなど、細かな部分にも配慮しました。ビルの構造上、完全個室は難しかったのですが、天井近くまでパーティションを設けた半個室としています。患者さんのプライバシーを守りながら、ゆっくり話せる環境を整えることを大切にしました。

移転・リニューアルを経て、どんなふうに変わりましたか?

野井晃正院長 のい歯科クリニック2

一番大きな変化は、診療台が3台から6台になったことです。以前は受付や待合室でお待ちいただく時間が多かったのですが、それがほぼなくなりました。診療室に早めに入っていただくことで、スタッフと患者さんの一対一の時間が生まれ、日頃の悩みを聞ける場面が格段に増えたと思います。例えば「今日は右上の歯の治療の予定ですが、左下の歯も気になるとおっしゃっています」といった情報も届きやすくなり、スムーズな診療につながります。各診療室も広くなり、患者さんが自分の荷物を置いてゆったり過ごせるようになりました。足の不自由な方がすぐに診療室へ入れるバリアフリーの動線も整えています。「ちょっと聞いてほしい」が言いやすい環境をつくることは、ずっと大切にしてきたことです。

スタッフと女性患者のために配慮した、新しい院内

新しい院内で、特に患者に紹介したい設備や機器はありますか。

野井晃正院長 のい歯科クリニック3

一番お伝えしたいのは、エアフローを使ったパウダーフリーのメンテナンスです。通常の歯のクリーニングはしみたり、歯茎に触れるだけで痛みを感じやすいですよね。患者さんの痛みや怖さをできるだけ少なくしたいと考えてこの方法を取り入れています。また、口腔内スキャナーを導入したことで、従来の不快な歯型採りが不要になり、より精密な型採りを追求できるようになりました。歯茎の腫れがある方にはレーザーを用いた先進的な治療機器を活用するなど、患者さんの状態に合わせた対応ができるよう設備を整えています。エックス線・歯科用CTも備えており、精度にこだわった診療が行える環境です。機器へのこだわりというよりも、患者さんのご要望に応えたいという思いが根本にあります。

専用のオペ室やパウダールームを設けた狙いを教えてほしいです。

インプラント治療や外科処置を希望する患者さんが増えてきていることもあり、一般の診療室とは区別した専用のオペ室を設けました。一般の診療室はどうしても多くの人の出入りがあります。オペ室は朝から清潔な状態を保ち、夕方の施術でも衛生的な環境で臨める体制にしたかったんです。ホワイトニング専用の部屋も同じ場所に設けています。パウダールームは以前のクリニックでも設置していたのですが、女性患者さんからの需要がとても高く、絶対に継続しようと決めていました。スタッフルームと待合室のちょうど中間に配置したので、患者さんもスタッフも自然に使えて、そこで患者さんとの何げない会話が生まれることもあります。鏡の前でスタッフと話がはずむのも、悪くないと思っています(笑)。

ところで、そもそも先生はなぜ歯科医師になられたのですか?

野井晃正院長 のい歯科クリニック4

父が歯科医師でしたが、だから自分もなりたいと思ったわけではないんです。私は中・高・大のエスカレーター校へ入学しましたが、弟や妹が医学部志向で父から「後継ぎだけが医療系に進まなかったらみじめだぞ」と言われ、ギリギリになり慌てて歯科大学をめざしました。周りからは「もったいない」と言われましたが、今ではそれが幸いしています。中・高時代の友人が来院してくれていますからね。父に影響を受けたのは歯科医師になってからです。

患者と話し、寄り添い続けるクリニックをめざして

日頃からスタッフに伝えていることはありますか。

野井晃正院長 のい歯科クリニック5

「とにかく患者さんと話しなさい」これだけです。時間がオーバーしても周りがフォローするから、とにかく話すことだけ考えなさいと伝えています。あいさつしなさいとか優しくしなさいとかではなく、まず話すことが大事だと思っています。ありがたいことに長年勤めてくれているスタッフが多く、今は診療の流れもしっかり定まってきました。歯科衛生士や受付のスタッフが患者さんに家族のように寄り添ってくれていて、それが当院の一番の強みだと感じています。私のことを放っておけないのかな、と思うくらい、スタッフみんなに支えてもらっています。患者さんとの信頼関係を日々築けているのは、間違いなくスタッフ一人ひとりのおかげです。

診療のスタイルで、変わらず大切にし続けていることは何ですか。

勤務医の頃は「患者さんを効率良く回しなさい」とよく言われており、自分もそれが正しいと思っていた時期がありました。ところが、1時間かけて診療したのに会計が数百円で、患者さんから「安すぎる!」と怒られている同僚がいて、当時の私はそれが不思議だったんです。でも今、自分が同じことをやっているんですよ。その先生とは今仲良くさせてもらっていますが、当時見えていなかったものが今はよくわかります。効率よりも、患者さんの話をしっかり聞いて、歯のことだけでなくその人の生活背景にまで向き合うこと。痛くなってから来院するのではなく、定期的なメンテナンスで予防していただくことも大切にお伝えしています。それが当院のスタイルであり、前院長から引き継いだ財産だと思っています。

今後どのようなクリニックをめざしていきたいですか。

野井晃正院長 のい歯科クリニック6

心斎橋は大阪ミナミの中心で、国内外から多くの方が訪れる街です。そうした方が困ったときに頼れるよう、時間に余裕を持って対応できる体制も整えていきたいと考えています。ただ、それより先に大切にしたいのは、スタッフが「ここで長く働き続けたい」と思えるような環境をつくり続けること。スタッフが笑顔でいられることが、患者さんへの診療の質に直結すると信じています。小さなことから積み上げてきた信頼関係が、患者さんとの長いお付き合いにつながっていますし、転居後も里帰りの度に立ち寄ってくださる方がいることは、何よりうれしい励みになっています。女性が安心して通えるクリニックを大切にしながら、まずは我慢せず気軽に相談しにいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/31万90000円~、ホームホワイトニング/7700円~、オフィスホワイトニング/3万8500円~