虫歯の再発リスク抑制につなげる
セラミック治療
諏訪歯科医院
(大阪市中央区/淀屋橋駅)
最終更新日:2025/04/09


- 自由診療
虫歯で大きく歯を削ると、詰め物・かぶせ物が必要となる。かつては金属で作る銀歯が一般的だったが、近年は素材の選択肢が広がり、セラミックの詰め物・かぶせ物を選ぶ人も増えてきた。セラミック治療は自由診療だが、「天然歯に近い歯の再現がめざせる」「虫歯の再発予防につながる」「汚れがつきにくく白さの長持ちが望める」「歯科金属アレルギーでも使用できる」といったメリットがある。歯を健全な状態に保つための診療に注力する「諏訪歯科医院」では、虫歯の再発予防につながるセラミック治療にも力を入れている。「セラミック治療は、見た目が良いだけでなく、虫歯の再発リスク抑制につながります」と語る諏訪吉史理事長に、素材としてのセラミックのメリットや保険診療との違い、治療の進め方などについて聞いた。
(取材日2025年3月12日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qセラミック治療とはどのような治療ですか?
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A
きれいで、丈夫で、歯との親和性が望めるセラミックという素材を用いて、詰め物・かぶせ物をする自由診療の治療です。セラミックは強度が天然の歯に近いため、割れたり、欠けたりしにくく、透明感のある天然の歯に近い見た目に仕上げることがめざせます。歯についた汚れは虫歯などの原因になりますが、セラミックはミクロレベルで見ても表面がとても滑らかなので、汚れがつきにくいのも特徴です。また、長期に使用しても金属のように変形しにくいため、隙間や段差が生じにくいというメリットもあります。それによって、虫歯の再発リスクを抑えることにつながり、歯をより長持ちさせることが期待できます。
- Q保険の白い素材との違いについて教えてください。
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A
保険診療でも、セラミックと歯科用プラスチックを混ぜた素材で白い歯を作製することが可能です。ただし、素材の選択範囲に限界があり、好みの白さや周囲の歯と調和した白さにするのは難しい場合があります。一方、自由診療のセラミックの場合は、歯科技工士の技術で、より自然な仕上がりをめざせます。なお、あまり力がかからないとされる前歯でも、保険診療の歯は衝撃で割れることがあります。セラミック素材は強度においても保険診療の素材よりも強く、適切なケアを行えば長期間使用することが望めます。
- Q自由診療なので費用や治療期間が気になります。
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A
費用と治療期間は、詰め物・かぶせ物の作製方法により異なります。特に費用面は自由診療であるため、歯科医院ごとに設定されており、幅が大きいといえます。当院の場合、口腔内をスキャンした後、コンピューター制御の機械で作製するものは最短1日など短期間で作製が可能です。そして経済的負担も抑えられます。歯科技工士に作製を依頼するものは、費用が上がり、製作期間も通常1~2週間ほど必要になります。その分、見た目や色にこだわりを持って作製できるというメリットがあります。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1口腔内チェックとカウンセリング
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「虫歯がある」「定期検診で虫歯が見つかった」という状態に対して、治療方法や、どのような素材を使って詰め物・かぶせ物を作製するのかなどについて、歯科医師がカウンセリングを行う。以前に治療した銀歯を白いかぶせ物に替えることもできる。
- 2治療計画の説明後、問題のある箇所を治療する
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治療計画について歯科医師より説明を受ける。虫歯が残っていると治療した歯が長持ちしないおそれがあるため、セラミックをかぶせる前の治療が重要となる。しっかりと虫歯を取り除くための治療を行い、神経を保護してからセラミック治療へ進む。
- 3治療を終えたら歯の型採りへ
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虫歯の治療を終えたら、いよいよセラミック治療がスタート。歯の型採りを行い、セラミック素材を用いた詰め物・かぶせ物の作製へ進む。型採りには、口腔内スキャナーを使用する場合と、印象材と呼ばれる樹脂製の素材を使用する場合がある。
- 4セラミック修復物の装着
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歯科医師が噛み合わせの状態を確認しながら、詰め物・かぶせ物を歯に装着し、調整を行う。仮のかぶせ物をしただけの状態が一定期間続くと、詰め物・かぶせ物をつけた状態に違和感を覚えることもあるそう。少しでも気になることがあれば、遠慮なく伝えて調整してもらおう。
- 5歯を長持ちさせるためのメンテナンス
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治療した歯を長持ちさせるためにはメンテナンスが欠かせない。同院では、歯周病など口腔内の状態に合わせて定期検診を行う。状態が落ち着いている場合は3ヵ月ごとを目安に定期検診を勧める。食いしばりや歯ぎしりが強い場合は、歯の破損を防ぐために、マウスピースの着用が検討される場合もある。
自由診療費用の目安
自由診療とはCAD/CAMシステムを用いたセラミックインレー:3万6500円、CAD/CAMシステムを用いたセラミッククラウン:6万5000円、歯科技工士が作製するセラミックインレー/6万6000円、歯科技工士が作製するセラミッククラウン/9万9000円