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諏訪 吉史 院長の独自取材記事

諏訪歯科医院

(大阪市中央区/淀屋橋駅)

最終更新日:2023/06/30

諏訪吉史院長 諏訪歯科医院 main

大阪メトロ御堂筋線・淀屋橋駅や、堺筋線・北浜駅から徒歩3分という好立地にあり、近隣住民やビジネスパーソンを支える「諏訪歯科医院」。口腔外科で研鑽を積んだ諏訪吉史院長が約90年と歴史のある歯科を継承。既往歴や服薬状況など、口内だけではなく全身状態を把握した上で、適切な治療を提供している。さらに尽力する訪問診療では、摂食嚥下機能にも着目しながら口腔機能の維持や回復のための指導やケアを行っている。今回、同院の特徴や、訪問治療、診療時の心がけ、魅力あるスタッフなどについて、詳しく話を聞いた。

(取材日2023年6月13日)

全身を視野に入れた歯科治療を提供

この場所で開業のきっかけを教えてください。

諏訪吉史院長 諏訪歯科医院1

母方の祖父が歯科医師、そして父親と兄が内科の医師だったという環境で育ったことから私にとって小さい頃から医療は身近な存在でした。中でも歯科医師の道を進むことに決めたのは、私がおじいちゃん子だったことがきっかけでしょうか。いろいろな話を聞くうちに興味を抱くようになったことが大きかったと思います。大学卒業後は大阪医科大学附属病院(現・大阪医科薬科大学病院)歯科口腔外科に入局。口腔外科を選んだのは、今後超高齢社会を迎える中で全身の疾患に対する知識と技術が必要だと感じたからです。父と兄が内科医だったことから、口内だけではなく全身を診ることの重要性も感じていました。その後、縁があって約90年という長い歴史を持つ「牧野歯科医院」の副院長に2018年に就任し、2021年に医療法人牧野歯科医院の院長に就任。同クリニックを継承し「諏訪歯科医院」として開業しました。

クリニックの設計や設備でこだわった点はありますか?

継承前の歯科医院がもともと入っていたビルが建て直しをすることとなり、移転先として現在の場所が見つかったため、新しくクリニックを設計することになりました。まずは治療を行うキュア室と、歯科衛生士によるケア室の動線を分けた設計に。各ブースは他の患者さんと会わないように配慮しましたが、完全個室にすると閉鎖的になるので、半個室にして圧迫感のないようにしました。また歯科医院は靴を脱ぐところも多いですが、同クリニックはビジネス街という土地柄、ビジネスマンが革靴を脱いで入ることは抵抗があるのではと思いウォークインスタイルにしました。バリアフリーに関してはスペースの関係上、残念ながら実現できませんでしたが、古くからの患者さんも不便に感じず治療を受けていただけるようスタッフみんなで配慮しています。

クリニックのコンセプトをお聞かせください。

諏訪吉史院長 諏訪歯科医院2

口腔外科出身だから「抜歯ありき」、また「すぐに削って治す」ではなく、できるだけ長くご自身の歯を健全な状態で使っていただけるよう、削らなくていいものはなるべく削らず残存部分を生かす「MI治療」に重きを置き、負担の少ない治療の提供に努めています。MIとはMinimal Interventionといって、「最小限の侵襲」を指し、現在の歯科治療において主流となる考え方です。また、虫歯を早期発見するための検診や歯周病にならないための定期的なメンテナンスに力を入れており、早めの治療でできるだけ歯への侵襲を少なくすることを心がけています。診療内容は、虫歯や歯周病はもちろん、親知らずの治療やインプラント治療も当院で対応しています。矯正歯科に関しては近隣のクリニックと連携体制を取っています。

嚥下機能にも着目して訪問診療を実施

先生は口腔外科が専門なのですね。

諏訪吉史院長 諏訪歯科医院3

私は、口腔外科にて全身疾患に対する知識と歯科治療やインプラントなどの技術を研鑽してきました。今、高齢化の波が押し寄せており、患者さんの既往歴や服薬状況を把握して、安全に配慮した適切な治療を提供することが大事だと感じています。当クリニックでは、私と副院長の妻もともに口腔外科の出身なので、不安のある患者さんに安心して歯科治療を受けていただけると思います。また難症例の親知らずの抜歯に対しても、知識と経験があるため適切に対応します。当院で対応できるものはもちろん対応しますし、より高度な設備が必要な場合は、他の医療機関と連携して治療を行います。その適切な判断ができるのも強みだと思います。

訪問診療にも力を入れて取り組まれているんですね。

はい。院長に就任当初に週1回からスタートしましたが、徐々にニーズが増え、より多くの患者さんを診ていくために、現在は週6回行うようになりました。年齢や病気により通院が困難な方に対して、歯科医師と歯科衛生士がお伺いして、口腔ケアや虫歯・歯周病治療、入れ歯の作製・調整などを行います。

訪問診療では摂食嚥下にも着目しているとか。

諏訪吉史院長 諏訪歯科医院4

口腔ケアにより口腔内の細菌をできるだけ減らすことで誤嚥性肺炎を予防するのは、今は当たり前の時代になっています。加えて当クリニックでは、病気や加齢などの影響により、食べ物や水分がうまく飲み込めなくなる嚥下機能障害にも注目。摂食嚥下が専門の歯科医師が訪問し、嚥下機能評価に注力しています。患者さんの状態に合わせた食事方法のアドバイスを行い、内科の先生や作業療法士などと連携して包括的にサポートを行います。全身状態の知識があるという口腔外科の強みや、また大学時代に行っていた口腔機能低下症の研究といったこれまでやってきたことが、訪問診療でピタッとつながったような感覚でいます。

スタッフさんについて教えてください。

ムードメーカーや天然キャラ、アニメ好きなど、スタッフの個性はみんなバラバラなんですが結束力は抜群。例えば当院のロゴを決める際も、スタッフみんなで色味や書体など相談して決めました。他にもクリニック前に置いている黒板は、絵が上手なスタッフがイラストを毎回描いてくれたり、クリニック内にお花やドライフラワーを飾ってくれたり。歯科医院はちょっと怖いと感じる人も多いと思いますが、当クリニックを訪れる患者さんに対して少しでも気持ちを和らげるように気を配ってくれているのがありがたいですね。

通いやすいと思ってくれるアットホームな環境づくり

診療の中で大切にしていることはありますか?

諏訪吉史院長 諏訪歯科医院5

患者さんとのコミュニケーションですね。患者さんには十分に納得、理解した上で治療に進んでいただきたいと思っているので、細かく、わかりやすく、丁寧に説明することを大切にしています。時に話が長くなることもありますが、患者さんから「よくわかりました」と言っていただけるように努めています。これは今後も心がけていきたいと思っています。そして歯科衛生士は担当制で行っているのも当クリニックの特徴です。毎回同じ歯科衛生士が同じ患者さんを診ることで、患者さんの変化に細かく気づくことができ、歯科医師との連携もスムーズに行うことができます。前身のクリニックの頃から通っていただいている患者さんが、私が継承した後も通い続けていただいていることはたいへんうれしいこと。歯科衛生士のことをよく思ってくれたり、細かく診ていると感じていただけているのかなと実感しています。

今後の展望について教えてください。

一人ひとりの患者さんに対しておろそかにせず、時間をかけてしっかり見ていくことは、今後も変わらず大切にしていきたいですね。また現在副院長は育休中ですが、全身をしっかり診て適切なフォローアップができることに加えて、小児歯科を得意として、さらに女性医師ならではの視点を生かして審美面に配慮した治療ができるため、復帰後はよりパワーアップした歯科医院になると思っています。また訪問診療に関しては、今後もニーズに応えていくのはもちろん、ゼリーを使った咀嚼の訓練など、口腔リハビリテーションにも取り組んでいけたらと思っています。

最後に、読者へ向けたメッセージをお願いします。

諏訪吉史院長 諏訪歯科医院6

ビジネス街にある当クリニックですが、尖った雰囲気はまったくなく、クリニック内は親しみやすい雰囲気にあふれていると感じています。それはスタッフ全員の人柄や、チーム内の関係性がそうさせているんだなと思っています。今後も、患者さんが通いやすい環境づくりに配慮して、些細なことでも相談しやすいクリニックになっていくべく努めたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/30万円~

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