中村歯科診療所

中村歯科診療所

中村 功院長

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大阪市営地下鉄御堂筋線・淀屋橋駅より徒歩1分、オフィス街のビル6階に「中村歯科診療所」はある。院長である中村功先生は、米国人歯科医師であるドクター・ビーチ氏が提唱した「ゼロコンセプト」の考え方を取り入れた診療を行う。口腔内を治療を必要としない「ゼロ」の状態に保つべく、予防に力を入れている。忙しい合間を縫って休日は趣味のサッカーに汗を流すというバイタリティあふれる中村院長。先代である中村院長の父がこの場所に同院を開院した経緯から、今後の展望までさまざまな話を聞いた。
(取材日2017年6月19日)

患者の時間を尊重し、一人ひとりに向き合う医療を提供

―お父さまが開院されたとのことですが、この場所を選ばれた理由は?

父は戦争の時にシベリアに抑留されて、ラーゲリ(収容所)に入っていたんです。その時に「もし生きて帰ることができたら、大阪のど真ん中で歯医者をしよう」と思ったそうです。ここは、向かいに市役所があって一応大阪の一等地だと思うので、この場所を選んだんです。診療所は独自に給排水の設備を整えないとできないので、このビルが建つ時に、その工事もしてもらいました。できた当初は看板も何もなくて、入り口にある古い看板は、このビルの管理会社の人が、「歯科医院があることが外からだとわからないから、置いて」と言って1階に置いてくれたものなんです(笑)。

―何をきっかけにしてこちらに来られる方が多いですか。また、主な患者層を教えてください。

さきほどお話した規制の関係で、ビルの1階には看板もなかったんです。なので、こんな6階に歯医者があるなんてだれも気づかない。ですから、新しい患者さんを呼び込んでいたのは「クチコミ」だけ。知り合いや会社からの紹介が主です。こういう場所だからそれしかないんです。今は、インターネットを通して来てくださる方も多いです。患者層ですが、ビジネス街なので患者さんの90%以上はビジネスパーソンです。余談ですが、父からここを引き継いだ頃はまだバブル景気で、財閥のグループ会社や証券会社がたくさんありました。当時、隣がたまたま空いたこともあり、面積を倍の広さにして対応していたんです。

―診療において大切にされていることは?

「わかりやすく丁寧に」を大切にしています。それから「できるだけ天然の歯を残すこと」、「一人ひとりと向き合うこと」。僕の性格上、複数の患者さんを同時に診ることができず、1人の患者さんが終わるまではその人しか診ないんです。それから「お待たせしないこと」。仕事を抜けて来られる方が多いので予約制にしていますが、例えば11時の予約なら、僕が11時にいるという約束です。でも歯科医院は、意外とそれが守られていないことも多くて、12時や1時になる。それはもう予約ではないと思うんです。処置によってどうしても時間がかかることはありますが、そういうときは直接待合室に出向いて謝るようにしています。あとは、講習会に参加して「勉強を継続すること」。皆さんビジネスパーソンなので経済新聞を隅々まで読んでいて情報通なんです。それに最低でもついていけないとですね(笑)。



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