新井 宗秀 先生、柘植 一輝 先生の独自取材記事
小室歯科 難波診療所
(大阪市中央区/大阪難波駅)
最終更新日:2022/07/15
大阪メトロ御堂筋線なんば駅から地下直結。四つ橋線やJR線からのアクセスも良い「小室歯科 難波診療所」。大阪でおよそ75年の歴史を持つ小室歯科グループの一院だ。複数の歯科医師と歯科衛生士、歯科助手が在籍しており、チームを組んで多角的な視点から一人ひとりの患者の治療にあたっているのが特徴。このうち新井宗秀先生と柘植一輝先生は、若手の歯科医師として、小室歯科の伝統を守りつつ新しい風をもたらす役割を担っている。高校・大学と同じ学校で学び、部活動まで一緒だったという両先生。息の合ったトークを展開し、同院の魅力をたっぷりと語ってくれた。
(取材日2022年6月16日)
充実した教育体制で若手歯科医師も活躍
お二人はなぜ、歯科医師に?
【新井先生】親戚に歯科医師が多かったので、進路を選ぶ年頃には自然と歯科医師を志していました。実は工学部の宇宙系の学科にも興味はあったのですが、最終的に選んだのは歯学部だったのです。今となっては、それが自分に合う選択だったと感じています。患者さんと接することが楽しいですし、治療の成果が出て「ありがとう」と言っていただいたときは素直にとてもうれしくなりますから。
【柘植先生】僕の家も祖父の代から歯科医師をしており、幼い頃からこの仕事に親しみを持っていました。とはいえ、最初に憧れた職業はパン屋さんだったんですよ。しかしパン職人は毎朝早起きしないといけないと知り、朝が苦手な僕は無理だと思って諦めました。人生初めての挫折です(笑)。その後、高齢の患者さんがお孫さんを連れて来院される様子を見るうちに「この子が大きくなるまで歯科医院を続けていたい」と思うようになり、歯科の道へ進みました。
先生方は同じ大学のご出身だそうですが、どのような経緯でこちらへ?
【新井先生】二人とも大阪大学歯学部の出身で、実は中学高校も一緒、大学の部活動も同じバスケットボール部だったんですよ。そしてバスケットボール部のOBが多く就業していたのが小室歯科グループだったので、僕も早くから関心を持っていました。関西だけでもかなりの数のOBが輩出されていて、独立開業されている先輩方も多いので、ここならしっかりとしたスキルを身につけられるのではと思いました。
【柘植先生】僕も先輩に誘われて入職しました。小室歯科グループは歴史が長い分、新人育成のノウハウがあり、若手の頃からチャンスに恵まれているんですよ。マニュアルは一切なく、事前のディスカッションを経て、先輩のフォローを受けながら多くの経験を積めるのが魅力です。この手厚いサポートに、新人の頃はずいぶん助けられました。
貴院の強みはどこにあるとお考えですか?
【柘植先生】老舗の歯科医院なので、何十年もずっと通い続けてくださっている患者さんが多数いらっしゃるところです。新しい患者さんを診ることも大事ですが、一人の患者さんがどのような経緯でどんな治療をされてきたのか、過程をすべて把握できるのは患者さん・歯科医師双方にとってメリットだと思います。途中で担当歯科医師が代わってもずっとデータは引き継がれていて、いろいろな先生が治療した歴史が見えるようになっているんです。
【新井先生】新人の頃からベテラン歯科医師の指導を受けながら臨床経験を積むことができたおかげで、通常よりも早いスピードで幅広いスキルを身につけることができたと思います。
多職種によるチーム医療で患者を支える
診療の特徴について詳しく教えてください。
【柘植先生】当院は歯科医師・歯科衛生士・歯科助手それぞれが担当制になっていて、一人の患者さんに対して責任を持って治療や予防を行っているのが特徴です。担当制というのはよく聞きますが、歯科助手も一定期間、同じスタッフが担当するところは少ないのではないでしょうか。歯科助手は患者さんの生活や前回来られた時のご様子など、いろんなことを把握してくれていますから、患者さんの状況を正確に知るためには欠かせない存在なんです。おかげで厚い信頼が得られていると思います。
【新井先生】歴史が長いので、昔ながらの治療法から先進の治療法まで、幅広く対応できるのも強みだと思います。例えばかぶせ物一つとっても、多くの種類からその方に合うものが選べます。昔の素材が悪いわけでは決してなく、人それぞれ合うものは違うんですよ。オーダーメイドの治療が提供できていると考えます。
歯科医師の人数が多いのも特徴ですね。
【柘植先生】一つの症例を複数の歯科医師でディスカッションしながら方向性を決めることも多いんですよ。歯科医師はそれぞれ得意分野や経験してきた診療内容が異なりますから、意見を持ち寄れば個人では考えつかないようなアイデアを生むことができます。多角的な視点に触れることで、自分自身の視野も広がっているように感じていますね。
【新井先生】緊急性の高い症状を抱えた患者さんが飛び込みで来られても、複数の歯科医師いますから対応することが可能です。これも、規模の大きい歯科医院の強みだと思います。
診療の際に心がけていることを教えてください。
【新井先生】治療だけに目を向けるのではなく、患者さんとの会話を大事にして生活背景までよく知るようにしています。例えば歯周病の患者さんの場合、治療が終わればそれで良いわけではなく、その方がなぜ歯周病になったのかを知らなければ根本的な解決にはなりません。そのため、クリーニング担当の歯科衛生士にバトンタッチする前に、できる限り患者さんと話し合って基礎から改善していくことを心がけています。必要な治療は、基本的に全部自ら行うようにしています。
【柘植先生】歯周病ケアは、一般的には歯科衛生士任せのことが多いですが、当院では歯科医師も積極的に関わっているんですよ。若手の歯科医師はみんな歯周病治療からしっかりと経験を積んでいるので、それがスキル向上につながっているように思いますね。僕も治療の前に患者さんとよくコミュニケーションを取り、トラブルのもとになるものはすべてしっかり治療することを心がけています。
患者の信頼を得て100年続く歯科医院をめざす
お二人が注力されている治療は何ですか?
【新井先生】僕はかぶせ物の治療です。当院は院内で技工にも対応しているのですが、歯科技工士の腕がとても良く、治療と技工の相乗効果で良い結果が提供できていると感じています。いくら丁寧に治療をしてブラッシングの指導を徹底しても、かぶせ物自体に不具合があれば良い状態を保てませんし、その逆もしかりです。ここにも、チーム医療を実践している当院の強みが生かせていると考えます。
【柘植先生】これからの高齢化社会で、ニーズが高まるのは入れ歯だと思いますので、僕は義歯の治療に注力していきたいですね。インプラントの技術も発達してはいますが、基礎疾患をお持ちの高齢者も多く、すべての人に合うわけではありません。また要介護状態になってセルフケアが難しくなる前に、入れ歯に移行したほうがうまくいくこともあります。時期を逸したばかりに患者さんが苦労されることのないよう、適切なタイミングを見極めてアドバイスしたいです。
今後の目標をお聞かせください。
【柘植先生】当院に長く通われている患者さんのカルテには、歴代の先生方が責任を持って診てきた証としてたくさんのハンコが押されています。これを自分も引き継ぎ、今後当院が100年続いていくことに貢献したいと考えています。今は数多くの歯科医院がありますが、当院は老舗として「迷ったらここ」という存在であるべきだと思っていますから、それを裏切らない信頼と安心を提供していきたいですね。
【新井先生】患者さんは「小室歯科に診てもらっているから安心」という気持ちをお持ちではないかと思います。それを育んできた歴史と実績を尊重しつつ、常に新しい治療も取り入れながら、患者さんにとってベストな診療を提供できるよう努力を続けたいです。
休日のリフレッシュ法は?
【新井先生】コロナ禍では難しいですが、スタッフらと少人数で飲み会をして親睦を深めるのが好きですね。
【柘植先生】今、ちょうど探している最中です(笑)。泳ぐのが得意なので水泳か、思い切ってトライアスロンに挑戦したいです。
読者へメッセージをどうぞ。
【新井先生】患者さんとの会話を重視し、治療内容について納得いただけるまで丁寧に説明させていただきます。気になることがあればぜひ頼ってください。
【柘植先生】歯科選びに疲れた方へ。何かお口のことでお困りのことがあれば、一度ぜひいらしてください。しっかりお話を伺います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/27万円~、ホワイトニング/1万5000円~、矯正歯科/10万円~