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奥田 謙一 院長の独自取材記事

奥田歯科医院

(堺市北区/なかもず駅)

最終更新日:2021/10/12

奥田謙一院長 奥田歯科医院 main

大阪メトロ御堂筋線・なかもず駅から徒歩3分の場所にある「奥田歯科医院」。1978年の開業以来、「早く・きれいに・痛くなく」をモットーに地域の歯の健康を守り続ける。院長の奥田謙一先生は大阪大学歯学部を卒業後、「早く地域医療に取り組みたい」と開業。患者は子どもから高齢者まで幅広く、奥田院長の歯科治療に対する熱意と真摯な姿勢が多くの患者の支持を集めている。同院では一般診療をはじめ、矯正治療・レーザー治療・インプラント治療に力を入れ、特にインプラント治療では、奥田院長は研究会の副会長を務め、正しいインプラント治療の普及と後進の育成に力を注ぐ。診療に加え、さまざまな観点から歯科医療に情熱を注ぎ続けている奥田院長に治療の実際やその想いを聞いた。

(取材日2019年10月16日)

「人生を前向きに生きたい」想いに寄り添う矯正

歯科医師になろうと思ったのはいつ頃ですか? また、めざす歯科医師像などありましたか?

奥田謙一院長 奥田歯科医院1

歯科医師になろうと思ったのは高校生くらいですね。昭和40年代ですが、その頃は歯科医師が不足しており、保険で歯科治療を受けようとしたら長蛇の列で、なかなか治療を受けられない時代でした。今とは大違いですね。歯科医師は、抜歯などの外科的なもの、補綴などの作るもの、そして内科的な診断・治療などありますが、一番大変なのは外科的なものですので、大阪鉄道病院で口腔外科を勉強しました。また、私のクラス担任が大阪大学の矯正科を立ち上げた教授でしたので、卒業してから8年ほど矯正を教えていただきました。「歯並びをきれいにして、人生を前向きに生きていきたい」という人のお役に立ちたいという想いでずっと矯正に取り組んでいます。

最初は、矯正の歯科医師としてスタートされたのですね

はい、そうです。私が勤めた大阪鉄道病院は、当時は鉄道関係に勤務している人のための病院でしたので、その患者さんは保険で矯正治療を受けることができました。ですから3、4年の間に300人近い患者さんの矯正を手がけ、力をつけることができ、開業しました。開業にあたっては、外科的なものも矯正に関してもマスターしていましたから、歯科医院が少ない時代でしたので、早くに地域医療に取り組みたいと思い開業しました。この辺りは、今でこそたくさん歯科医院がありますが、私が開業した当時はまだ珍しい存在だったんですよ。

クリニックで行っている矯正についてお聞かせください。

奥田謙一院長 奥田歯科医院2

「きれいな歯並びにしたい」という大人と、お子さんについては検診しながら、簡単な矯正で整うという時期に治療するということにずっと取り組んできました。当時は歯列矯正はまだ一般的ではなく、今のようにワイヤーによる矯正もありませんでしたから、非常に矯正が大変な時代でしたが、歯並びが変わることで患者さんの笑顔につながるのがうれしかったですね。

矯正とレーザー治療、インプラント治療の3本柱

矯正のほかに力を入れている治療はありますか?

奥田謙一院長 奥田歯科医院3

2つありまして、1つ目はレーザー治療です。1991年にある医療用レーザー機器が日本に上陸したのですが、歯科でのレーザー治療は保険適用になりませんでした。しかし、私はそのレーザー治療に惚れ込んで、機器を世代交代させながらそろえ続け、患者さんに喜んでいただくことに専念していきました。

どのような治療にレーザーを活用していますか?

当院では、ヤグレーザーと炭酸ガスレーザーを導入し、歯周病治療や歯茎の切開を伴う外科的な処置など、用途に応じて使い分けています。これ以外にもレーザー治療の範囲は幅広く、根管治療、口内炎治療、歯肉切除にも用いられます。例えば、歯周病治療の場合、歯周ポケットの奥の歯石を取り除くには、通常麻酔をして歯茎を切開し、歯石を掃除した後で縫合。約1週間は歯茎に負担をかけない生活をしなければなりませんが、レーザー治療による歯茎の切開は出血が少なく、体への負担も少ない低侵襲な治療だといえます。また、治療時の音や振動が少ない点も、患者さんにはメリットだと思います。

力を入れているもう1つの治療についてもお聞かせください。

奥田謙一院長 奥田歯科医院4

インプラント治療です。1990年くらいから良い物が出てきたので私も興味をもちはじめ、インプラントを入れて20年以上経過している症例をたくさん見せてもらう機会がありました。それに感銘を受け、その治療を手がけた先生の講習会を1年間受講し、1995年からインプラント治療を始めたのです。1990年代はほとんどの歯科医師がインプラント治療に反対していた時代で、大阪大学歯学部もその立場を取っていました。私がインプラント治療に取り組み始めた1990年代半ばもまだまだその風当たりが強かったですが、2000年に入ってようやく大学の考え方も変わり始め、2010年くらいから大学でもインプラント学講座として1つの分野として認められるようになりました。私自身は現在、インプラント治療の研究会で副会長を務め、後進を育成する活動をしています。

歯の健康が「健康で長生き」につながる

早い時期からインプラント治療を取り入れてこられた先生の治療方針をお聞かせください。

奥田謙一院長 奥田歯科医院5

私が副会長を務める研究会は「インプラント治療を検証する」という立場で発足し、今もその姿勢は変わりません。ですから、保存できる歯を抜いてインプラントを入れるということは大間違いだと考えています。「インプラント治療をできるだけしないで過ごそう」「自分の歯を残そう」という姿勢で進めています。20年ほどの治療経験からすると、いわゆる6番目の奥歯「6歳臼歯」は虫歯などで失う率が高いのですが、非常に大事な歯ですから、この歯をなくすとほかの歯にも次々に影響が出てきやすくなります。ですから、この歯が何かの事情で悪くなり、抜かなければならなくなったときに、1本のインプラントを入れることで周りの歯への負担を減らし長持ちさせるようつなげていきます。歯を1本なくしたときの選択が、残った歯の健康を保つために重要です。長期的な視点でほかの歯への負担を軽減させる選択を考えると、インプラント治療がここで役に立つのです。

1本のインプラントがほかの歯を救うことにつながることがあるのですね。

そう考えています。しかし、長持ちすれば今度は次の問題が出てきます。介護の現場での問題です。現在、インプラント治療を受けた高齢患者さんのメンテナンスがしっかりできる歯科医師が非常に少ない状況だと感じています。大学のインプラント講座で学んだ歯科医師は、まだあまり世の中に出ていませんから、そのほかの歯科医師は自らの熱意で学んだ者だけでそれはわずかしかいません。ここに注目して、その足りない部分を埋めるよう努め、今後も正しいインプラント治療の普及に力を入れたいと考えています。

さまざまな治療に熱意を持って取り組まれていますが、どんな患者さんが多く来院しますか?

奥田謙一院長 奥田歯科医院6

昔は子どもの数が多かったので、それだけ虫歯の治療も多かったのですが、今のお子さんはほとんど虫歯がありませんので、高齢の患者さんが多いですね。診療内容はやはり矯正やインプラント治療、レーザー治療が多いです。私は基本的に歯の健康を維持するにはメンテナンスが一番大事だと思っていますので、メンテナンスを中心に患者さんの指導を行っています。来院された患者さんには応急処置をしますが、3回はメンテナンスの大切さを伝えながら掃除をして、治療します。口腔内の衛生が全身の健康状態に影響する可能性があることを考慮すると、メンテナンスは非常に重要です。糖尿病でも口腔内の衛生状態が関連すると治療指針に記されています。

最後に今後の展望、読者へのメッセージをお願いいたします。

これまでどおりメンテナンスに力を入れたいと考えています。そして、私が行っている痛みに配慮しながら歯列を整えていく矯正を伝えるため、現在週に1回、若い歯科医師に来てもらっています。実際に症例を見て、一緒にやっていかなければわかりませんから。若い先生にお教えし、できればここを継いでいただきたいという想いでいます。読者の方へは、「健康で長生きしたい」と誰しもが思いますが、そのためには自分の歯を長持ちさせることが一番の近道だと思います。審美的な面では「歯を白くしたい」とホワイトニングを希望する人も増えています。こうした審美的なケアを受けることで、「きれいな状態を維持したい」という意識が芽生え、歯を磨く習慣もつきますので、歯の健康にとっても良いことだと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正/30万円~、インプラント治療/35万円~、ホワイトニング/5万円~

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