今ある歯を残すためのインプラント治療
入れ歯の固定にも有用
水野歯科医院
(堺市北区/堺市駅)
最終更新日:2023/12/22


- 自由診療
欠損した歯を補うためのインプラント治療。周囲の歯への負担が少ないという独自のメリットがある一方で、外科的な処置への抵抗感や費用面、治療後のトラブルなどネガティブな情報も少なくない。このため「自分には関係ない治療」と思い込んでいる人も多いだろう。それに対して「歯を今以上に失わないためにも、インプラントのメリットを知ってほしい」と願うのが「水野歯科医院」の水野博之先生だ。インプラントの治療方法を悩んでいる他院の先生の相談に乗ったり、実際にオペをしに行ったり、先生同士の勉強会では他の先生にも頼られている水野先生。インプラントのデメリットも熟知するが、「それでも今の科学ではインプラントにしか果たせない役割があります」と語る。そこで、インプラント治療が持つ意義や、同院の治療について詳しく聞いた。
(取材日2022年8月17日)
目次
口腔内環境の総合的な診断と専門性の高い技術が強み。安全性重視で人生を変えるインプラント治療をめざす
- Qインプラント治療では、どのような効果が期待できますか?
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A
▲インプラント治療の経験が豊富な水野先生
インプラントでは「口腔内の環境をなるべく良い状態で保ち、残っている歯をこれ以上を減らさない」ことをめざせるのが大きいと考えています。歯やお口の健康は歯並びや噛み合わせ、また歯磨きや飲食物など、その方固有の理由や生活習慣が大きく関わっています。歯がなくなったままにしたり他の歯を利用して治療を行うと、残っている歯に新たな負担がかかってしまうので虫歯や歯周病が起こりやすくなりますし、悪化すれば新たな抜歯につながりかねません。その点、インプラントは他の歯に頼らない治療ですので、口腔環境が比較的変化しにくいのですね。失った歯を補うとともに、他の歯を守って抜歯の連鎖を防ぐことに役立つ治療でもあるでしょう。
- Q他の治療法との違いを、もう少し詳しく教えてください。
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A
▲歯を今以上に失わないためにもインプラント治療は有用とのこと
歯を欠損した際の治療には、インプラントの他にブリッジや入れ歯があります。ご自身の別の歯を移植・再植するという方法もあり、当院でも実施していますが適応できる症例は限られます。ブリッジでは失った歯の左右の歯を削り人工歯を固定しますが、健康な歯を削ること自体が虫歯のリスクですし、左右の歯にも力がかかります。入れ歯では噛んだ時の力が歯茎へダイレクトに伝わるので噛み心地に違和感があったり噛む力が弱くなったりしがちですし、無意識に入れ歯のない側で噛んでしまうことで負担も増えやすいです。インプラントは金属の土台を歯茎に埋めその上に人工歯をつけるので、噛み心地を追求でき、周囲の歯への影響も少ないのです。
- Qインプラントでは、施術後の定期検診が重要になるそうですね。
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A
▲メンテナンスの必要性も丁寧に説明してくれる
人間の歯には優れた免疫機能や感覚機能があるので、不調があれば痛みや腫れを自覚できます。しかしインプラントは人工物を生身の体に埋め込みますので、常に感染の可能性がありますし、もしインプラント自体に不具合があっても自覚できず、ある日突然抜けることもあります。このようなトラブルを防ぐためには、ご自身できちんと歯磨きをして清潔を保ち、専門家による定期的な掃除やチェックも欠かせません。実は、インプラントのトラブルの多くは、定期検診に通わなくなった場合に起きています。インプラントを長く快適に使い続けるために、「入れれば終わり」の治療ではなく継続的なメンテナンスが欠かせないことを知ってほしいと思います。
- Qこちらでのインプラント治療の流れをご紹介ください。
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A
▲患者の状態に合わせたインプラント治療を行っている
最初に歯を失った理由を考察し、虫歯や歯周病があれば先に治療してからインプラントの治療を始めます。CT撮影や型採りをして、噛み合わせ、舌や頬との位置関係などを考えながら下部構造の位置を詳細に検討し、埋入手術を行います。もし顎の骨が不足していれば、手術前や手術時に骨量を足すための施術を行うこともあります。3~4ヵ月後に歯茎が安定すれば上部構造の作製に入り、まず仮歯で周囲との位置関係などを微調整してから、本物の上部構造を取りつけます。下部構造の手術は一発勝負ですし、上部構造では歯ブラシが届くことが重要です。時間がかかることもありますが、施術のステップを細かく設けて安全で質の高い治療を追求しています。
- Qこちらで受けられるインプラント治療の特徴を教えてください。
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A
▲充実した設備とこれまでの経験をもとに患者の状態を正確に把握
そもそも、なぜその歯を失うことになったのかを綿密に検討します。その原因を見極めないと、インプラントを入れてもまた同じ不具合が起きてしまいますので。またインプラントのメリット・デメリットやメンテナンスの必要性については、専門のスタッフが丁寧に説明しています。診療は膨大な診療経験を生かして患者さんごとに経過を予測し、仕上がりを重視して慎重に進めます。なお、インプラントで入れ歯を固定する施術も行っていて、総入れ歯の方でも2本インプラントを入れて固定すると噛み心地の向上が期待できます。一人でも多くの患者さんに食事の楽しみを取り戻していただきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/55万円~、インプラント治療/33万円~、インプラントオーバーデンチャー/35万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。