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畑崎 清孝 副院長の独自取材記事

畑崎歯科医院

(堺市堺区/浅香山駅)

最終更新日:2019/08/28

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南海高野線・浅香山駅から、関西大学・堺キャンパス沿いに徒歩で東へ約3分、閑静な住宅地の一画に「畑崎歯科医院」がある。1970年に開院したクリニックで、患者とのコミュニケーションを大切にした歯科治療を実践している。副院長の畑崎清孝先生がライフワークとして力を入れているのが、取り外しできる歯列矯正装置を使った床矯正(しょうきょうせい)。顎を広げて歯が並ぶスペースをつくるため、歯を抜かずに矯正治療ができる。装置を外して食事や歯磨きができ、費用が低く抑えられるのもメリットだという。畑崎副院長に、床矯正にかける思いやその特徴、地域に根差した歯科医院としての診療のこだわりなどについて話を聞いた。(取材日2018年6月14日)

総合病院でさまざまな患者との接し方を学ぶ

こちらのクリニックは1970年の開業ですね。

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物心ついた時には父が開業していたので、自分も歯科医師になると思って育ちました。小学校の卒業文集の「将来の夢」には、みんながプロ野球選手や宇宙飛行士と書いているのに、僕は歯医者と書いたくらいです。父は診療所に子どもは入れない主義だったので、働く姿を直接目にすることはありませんでしたが、白衣姿や地域の人から「先生」と慕われている様子を見て憧れを持っていました。中学、高校の時には当時人気の高かったプロレスにはまって、レスラーをめざそうと考えた時期もありますが、最終的には歯科医師を選びました。

大学院では何を学ばれたのですか?

中学、高校とラグビーをやっていたのですが、その時の顧問の先生に勧められて口腔細菌学を専攻しました。やってみると面白く、大腸菌の毒素など口腔とは直接関係がない医科的な領域にまで間口を広げて研究しました。歯科の仕事は歯周病菌や虫歯菌といった細菌との戦いでもあるので、細菌のことを研究するのは歯科医師としてプラスになったと思っています。

どのようなところで歯科医師としての経験を積まれたのですか?

大学院時代は、週に一度広島の総合病院で患者さんを診ていました。大学院では基礎研究を行っていたので、臨床の経験を積む必要があったからです。大学院修了後は、大阪市内の歯科医院に勤務しました。オフィス街の中心だったので、歯の健康に対して意識が高い方が多いクリニックでしたね。その歯科医院を退職する際に広島の総合病院に欠員が出たので、再び戻って本格的に治療を担当するようになりました。総合病院の歯科にもかかわらず一般的な歯科治療の比率が高く、当院で働くための下地をつくることができました。また、難症例の患者さんや歯科の受診に抵抗感を持っておられる患者さん、メンタルの部分で問題を抱えておられる患者さんも多く、さまざまな患者さんとどう接していくかなど学ぶところは多かったです。

約10年間の経験の後、お父さまが開業した畑崎歯科医院で勤務を開始されました。

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医院の患者さんを父と分担すると思っていたのですが、僕が診させてもらえるのは初診の患者さんばかりでした。当時、初診の患者さんが次々と来るような状態ではなく、1年間くらいは時間に余裕があったので、今なら歯科衛生士が担当しているケアもやりました。勤務医の時代、歯石取りなどは歯科衛生士に任せっぱなしだったので、自分で経験してみてよくわかるようになりましたね。当時は「どうして毎日歯石取りばかりしているのか……」と思いましたが、今では、いい経験だったと感じていますね。

子どもの歯の健康な発達をみんなでサポートする

子どもの矯正に力を入れておられますね。

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勤務した歯科はどちらも街の中心にあったので、お子さんの診療経験がほとんどありませんでした。当院で仕事を始めると、学校の歯科健診で歯並びの問題を指摘されているお子さんが多いことに気づいたのです。経過観察できるような状態ならいいのですが、放置していると将来的に抜歯が必要になるケースが多く、頭を悩ませていました。ちょうどその時に、同級生の歯科医師から紹介してもらったのが、床矯正の研究会だったのです。セミナーを受講して、会の主催者の先生や先輩のアドバイスを受けながら、技術や知識を修得しました。一般的な矯正治療では、歯を抜いて他の歯が並ぶためのスペースを確保します。これに対して床矯正では、顎を広げてスペースを確保することで、全部の歯がきれいに並ぶことをめざします。矯正装置は取り外し式なので、歯磨きの際は隅々まで磨くことができ、食事もおいしく楽しめます。

ほかにも床矯正のメリットがあれば教えてください。

患者さん自身が頑張って治せるということ、それに最初の診断料から矯正装置の作製料まで含めても、他の矯正法と比べ少ない費用で提供できるのが大きな特徴です。お子さんが頑張って、保護者の方がそれをケアし、僕たちがチェックして、みんなでお子さんの歯の健康な成長をサポートしていくから、費用を抑えた治療が可能になるのです。例えば前歯がきちんと噛み合っていないといった場合は必ず原因、理由があります。これを改善するために、一口で食べられるものは出さないといった食事を工夫する、唇や舌のトレーニングをするなど、機能訓練に力を入れているのも特徴です。

矯正開始に適した年齢はありますか?

小学校の低学年までに矯正を開始すれば、歯を抜くことなく治療を終えられるケースが多いですね。それ以降でも、抜歯を伴わない矯正は可能ですが、装置が大がかりになったり、治療期間が長くなったりするので、できるだけ早い段階から始めるほうが負担は小さくて済みます。保護者が見てたいしたことはないと思われても、僕らが診ると一刻も早く診療を始めるべきというケースもあるので、少しでも気になることがあれば気軽に相談してほしいですね。

最近は矯正が必要な子どもが増えていると聞きますが、なぜだと思われますか?

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食生活の変化によって、しっかり噛む機会が減っているのが一つの原因ですね。さらに、その前の離乳食の段階で、与え方を工夫すれば不具合を予防できると思い、今勉強しているところです。当院に来られるのは、離乳食を終えたお子さんばかりなので、保護者の方に離乳食の重要性に気づいていただけるよう、今後はセミナーを積極的に開催していきたいと考えています。また、受診やセミナーへの参加が難しい場合も、お子さんの食事の様子を動画で送っていただき、それに対してアドバイスするという方法も可能ではないかと思っています。

乳幼児や高齢者のケアにも取り組んでいく

診療をする際は、患者さんとのコミュニケーションをとても大切にされているとか。

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当院の歯科衛生士は担当制なので、僕には話しづらいことも歯科衛生士にだと話せるという患者さんも多く、院内で情報を共有するよう心がけています。また、説明の際に使用する資料は、本当に必要なこと、知っておいていただきたい情報だけを掲載した当院オリジナルです。的確な治療を行い、再発を防ぐためには丁寧なヒアリングは大切ですね。

虫歯診断装置を使用しておられますね。

当院の診療にはなくてはならない医療器具の一つです。虫歯に対して様子を見ていいのか、処置をすべきなのかを、数値で判断できます。当院は小さなお子さんの受診も多いので、歯を削る際は正確に判断して対応することが必須です。また、「この数値を超えると治療が必要なので、しっかり歯磨きしてくださいね」といった、患者さんのモチベーションアップにもつながるようなアドバイスができます。もちろん、削るべき数値が出た場合でも、状態をきっちりチェックした上で判断します。

先生の健康法、リフレッシュ法は何ですか?

ジムに通うほか、仲間で集まってランニングをしています。また、中学生の子どもがまだメジャーではないロックバンドにはまっていて、二人で見に行ったりします。嫌々ついて行くのではなく、僕自身も思い切り楽しみますので、結構いいリフレッシュになっています。

今後の目標を教えてください。

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ずっと矯正に力を入れてきて、矯正を終えたお子さんたちが大人の年齢になってきました。その人たちの歯が今どんな状態を保っているのか、ライフワークとして追跡したいですね。将来にわたって自分の歯でしっかり噛むために矯正を行ったのに、もし歯をなくしている人がいれば、何が原因だったのか、矯正治療の改善点はなかったのかを考えるべきです。また、乳幼児の口腔機能の訓練は高齢者の機能訓練と近い部分が多いので、今後は高齢者のケアにも取り組んでいければと考えています。

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