白井 義英 院長の独自取材記事
白井歯科
(豊中市/岡町駅)
最終更新日:2026/03/13
阪急宝塚本線・岡町駅徒歩3分、商店街にある「白井歯科」は1994年1月に開業。福岡歯科大学など3大学で外来診療や後進の指導にもあたる白井義英院長は、歯周病を軸に口腔外科、インプラント治療、矯正などさまざまな専門性を身につけ、総合的な歯科診療を行っている。「死ぬまで歯を残す」をモットーに、患者のライフスタイルを考慮し一人ひとりに合った治療を提案。セカンドオピニオンや他院でのトラブル解決のために訪れる患者も多いという。大学で指導する研修医たちとは友人のように接しているという気さくな白井院長に、注力している診療や患者に接する際に心がけていること、後進にかける思いなどを語ってもらった。
(取材日2019年4月16日)
一生天然の歯を残せるよう総合的に診療
開業までの経緯や患者層など、クリニックについて教えてください。

私はもともと外科医師になりたかったのですが、持久力に不安がありその道は難しいだろうと諦めて関西大学工学部に進学しました。しかし歯科クリニックを開業していた父の友人が、後継者がいないため「やってみないか?」と私に白羽の矢を立ててくださったんです。当時、大学2年生でしたが医療の道に未練があったので、その話に乗っかってみました(笑)。1993年12月末まで旧院で診療し、1994年1月にすぐそばに開業する流れで患者さんをそのまま当院に引き継いだので、場所も名称も変わりましたがほとんど「継承」という形です。
現在の患者層を教えてください。
ここは商店街にあり、この地域の患者さんを中心にクチコミで来てくれる方がほとんど。以前にこのエリアにお勤めになっていた定年後も来てくださるなど、遠方からもお越しいただいています。当院は駅に看板を出しているわけでも、電話帳に載せているわけでもなく、入り口に大きな看板を掲げているわけでもありません。しかし当院の治療に納得してくださった方が、困っている方に「一度行ってみたら」と勧めてくださっているようです。歯や口腔内のことで不満や不安がある方、セカンドオピニオンを求めて来られる方などさまざまです。
診療において大切にしていることは何ですか?

大学を卒業してから三十数年、歯周病を専門に診療してきました。ですから歯周病診療を軸として、その上で保存的治療やインプラント治療にも対応するというような、総合診療を行う歯科医師として、患者さん個人に合った最良の治療法を提供するよう努めています。その上でやはり「歯を残す」ことに主眼を置いています。例えば歯が抜けてしまっても、残そうと思えばやれることはいくらでもあると考えているんです。患者さんにとっても歯を抜かないというのは諦めきれない人が多い。それならばできる限り残そう、患者さんの希望をかなえようと思うのは当然のことです。
患者一人ひとりに合わせた治療を提案
診療のモットーを教えてください。

私が大切にしていることは「死ぬまで歯を残す」こと。当院には、他院で抜歯を勧められ、セカンドオピニオンを求めて来てくださる方も多いのですが、基本的に私は抜歯をせず、歯を残す手段を考えます。治療を終えて、患者さんから「こっちも治療してほしい」と希望をいただいた場合には、継続して来院いただくという流れが多いですね。また、患者さんの生活をよく考えた上で治療を提案するようにしています。先日、転倒して歯が折れてしまった高齢患者さんが息子さんに付き添われて午前診でいらっしゃいました。見た目を気にするなら時間をかけて人工歯を作ったほうがいいですが、来院回数も増えるしそれができあがるまでは不便。それであれば、その日は手間ですが午後にもう一度来てもらって型を採り、来週にはできあがる義歯のほうが、ご本人も付き添う息子さんも楽でしょう。このように患者さんに合わせてフレキシブルに対応しています。
患者と接する際に心がけていることは何ですか。
これは私が実践していることで、教えている研修医にも話をしていることなのですが、高齢の方の時でもお子さんの時でも、必ず目線を合わせることです。そのために私は椅子に座ったままではなく、ユニットに座った患者さんに安心してもらえるよう横で膝をついて話をしているんですよ。初診の患者さんは何かしらご自分の歯や口に不安や不満を持って来院されていますから、しっかりお話をお聞きします。世間話なども交えて打ち解けていけば、話からその人が本当に困っていることやライフスタイルなどがわかるので、診断がつきやすくなる。患者さんにとってはご自身の不安や不満が解消されやすくなると思いますし、歯科医師にとっても仕事がしやすくなり、適切な医療を提供することができるようになり患者さんの満足につながるなど、いいことばかりなんです。
診療の合間を縫い、大学で指導されていると伺いました。

はい。現在は福岡歯科大学総合歯科学講座で臨床教授を務めているほか、東京医科歯科大学歯周病学分野の非常勤講師、大阪歯科大学附属病院歯周治療科所属と、3大学と関わらせていただいています。診療やセミナーを終えての日帰り出張も多いのですが、翌朝帰りでクリニックを開けることもしばしば。体力的には「もう無理だ」と思うこともありますね(笑)。ただ私は肉体的な疲労は感じても、精神的なストレスがまったくないタイプ。「人が好き」だから、何とか頑張れていると思います。私は肩書きにこだわりは一切ないですし自分は何も偉くないと思っているから、若い研修医の先生たちともお友達感覚でお付き合いしています。彼らから送られてくるメッセージもとてもフレンドリーで、どちらが年上だかわからなくなります(笑)。
目先のことにとらわれない、基本を大切にした診療を
教育の現場で若い先生たちに伝えているのはどんなことですか?

専門資格を取得することを最大の目的と考える先生も多いのですが、それは基本ができてからのこと。例えばインプラント治療にしても、インプラントを入れたら終わりではないんです。患者さんを一生診ていかなければならないと考えた時、インプラント以外にどのような技術が必要なのか、何を勉強しなければいけないのかをしっかり考えてほしいと伝えています。現在は「歯を残す」ことに対し、保険点数がちゃんと評価される時代です。例えばインプラント治療のような自由診療を行ってその後のメンテナンスに悩むよりも、患者さんの歯を何十年も丁寧にメンテナンスしていくことで、自分の歯が残る患者さんはもちろん、歯科医師にとっても大きな利益につながっていくと考えています。
先生はインプラント治療にも長年取り組んでこられたと伺いました。
最近、私はインプラントを埋入していないのですが、他院でトラブルを抱えた方が「何とかしてほしい」とご来院いただくケースが多いですね。現在はインプラント治療が一般的になったことで、その分トラブルも増えていることをとても危惧しています。口腔内の健康を守るためにはどうしたらいいのか、どう維持していくのか、基本的なことを押さえて治療法を選択していく必要がありますね。もちろんインプラントを選択したほうがいい症例がありますので、インプラント自体が悪いわけではありません。私も多くのインプラント治療を行ってきました。30年たっても問題なく使用できるようなインプラントが理想ですね。
今後の展望を教えてください。

先ほどふれた3大学には引き続き関わらせていただきますが、私の本拠地はこのクリニック。患者さんにもそうお伝えしているんです。出張で飛び回っていますけれど、普段はここにいられるよう必ず戻ってきていますから、当院の患者さんには安心して通院していただきたいですね。年を重ねるにつれインプラントではなく入れ歯のほうが、ご本人も介護者もメンテナンスが簡単ということもあります。患者さんのライフスタイルを見極め、一生涯を見据えた最良の治療を提供できるよう、これからも日々診療にあたっていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/23万円~、歯列矯正/5万円~

