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筑丸 志津子 院長の独自取材記事

ケセラスキンケアクリニック

(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)

最終更新日:2020/04/01

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たまプラーザ駅よりバス10分。あざみ野の住宅街の一角にある「ケセラスキンケアクリニック」は、地元だけでなく、遠方からも多くの患者が訪れるクリニックだ。著書も出版している院長の筑丸志津子先生は、包み込むような優しい雰囲気と笑顔がすてきな皮膚科のエキスパート。「不愛想だった患者さんが、一通りの説明が終わった後に『先生、がんだったんだって? 俺もだよ。今までいろんな先生に診てもらってきたけど、こんなにきちんと説明してくれた先生はいないよ』と言ってくださった時は、本当にうれしかったです」と顔をほころばせる筑丸先生に、自身の闘病経験のことから今後の展望まで、じっくり聞いた。
(取材日2018年6月14日)

「ここへ来ればなんとかなる」という安心感を提供

まずはクリニックの特徴について教えてください。

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皮膚科ではアトピー性皮膚炎からニキビ、白癬症、口唇ヘルペス、帯状疱疹、手荒れ、乾皮症など、皮膚科全般の疾患に幅広く対応し、形成外科では皮膚・皮下腫瘍、巻き爪、ほくろや傷痕など目に見える部分の外科的な治療を行っています。赤ちゃんから高齢の患者さんまで幅広い層の患者さんにお越しいただいていますが、私が女性だからか、スキンケアや美容に関する相談も多く、患者さんの悩みや相談に応える形で自然と美容面も充実してきました。とはいえ、あくまでも治療の延長としての美容という位置づけなので、エステとは明らかに異なります。例えば皮膚科としてニキビの治療をした時、ニキビの痕を目立たなくしよう、きれいな肌に戻そうという治療目的で、あくまでも医学的根拠に基づいた診療を行っています。

アトピー性皮膚疾患やニキビの治療に力を入れておられますね。

私自身がもともと免疫学を研究していたこともあって、アトピー性皮膚炎は得意とする分野でもありました。当院ではステロイドを用いた治療だけでなく、薬だけに頼らない肌づくりの一環としてオリジナルコスメの開発も手がけています。最近は栄養面にも配慮するという私のブログ記事を読んで遠方からお越しくださるお母さまも増えてきています。また、ニキビの治療もニキビ痕がなくなるまでを目標に患者さんの肌の状態に合わせて治療を進めていくので、最終的には肌質自体の向上にもつながっているようです。クリニック名の由来でもある「ケ・セラ・セラ」には「なんとかなる」という意味があります。どんなお肌の悩みも、ここへ来ればなんとかなると思っていただけたらうれしいですね。

患者さんと接する時にどのようなことを心がけていますか?

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開業以来、「患者さんに親切なクリニック」であることをモットーにスタッフ一同で頑張ってきました。親切にするためには、患者さんが困っていることに気づかないとできません。例えば、待ち時間の長くなりそうな患者さんに、「あと○番でお呼びできますよ」と一声かけるだけでも患者さんの不安は和らぎますよね。私自身も医師として患者さんの言葉にならない不安な気持ちに寄り添い、「ここへ来て良かった」と思っていただけるような対応を心がけています。どんな病気でもつらい思いはするけれど、目に見える皮膚疾患は精神的なダメージが大きいんです。患者さんが自信喪失したり、落ち込んだりすることのないよう、心身ともにサポートしていくよう心がけています。

医師としての転機となったがん患者としての経験

ブログでは先生ご自身の闘病経験についても語られていますね。

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はい、2年前に乳がんを患って、私自身が患者の立場を経験しました。この時に、あらためて病院って不親切だなと感じた経験は大きいですね。例えば「採血したらCTに行ってください」と言われても、慣れない病院でどっちに行けばいいのかもわからないんですよ。スタッフのちょっとした声かけや気配りが、気持ちの弱っている患者さんにとってとても救いになるということを痛感しました。先生の前で病状については説明できるけれど、それ以外の言葉にできない部分でどんなことに悩み、困っているのか、患者さんの目に見えない不安や悩みが人としてわかったような気がします。最近は、「めげそうになったら電話してね」というような言葉も自然と出てくるようになりました。

サプリメントのアドバイザーとしてもご活躍されているそうですね。

医学部に進んだからといって栄養学を学ぶわけではないので、患者さんから食生活についての質問を受けた時に医師として答えられることって意外に少ないんです。私はがんになったことで、より一層内面からの健康づくりを意識するようになりました。抗がん剤で食べられなくなった時に初めて、こんな悲しいことがあるのかと思って本当に悲しくて、食べておいしいと思うこと、食べながら楽しいと思うことがこれほど大切なのだと思い知りました。おいしいものを食べて、楽しい気持ちを持つことで免疫力も上がるのではないかとわが身を通じて気づかされたのです。療養のため仕事を休むことはショックでしたが、もしかしたらこれは栄養学について学ぶチャンスなのではないかと思って頑張りました。おかげで、今では栄養学やサプリメントの専門知識から患者さんに自信を持ってアドバイスできるようになりました。

院内化粧品を開発されていることも特徴だそうですね。

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肌本来の機能を回復させ、美しさを取り戻すために、当院では防腐剤を一切使わない、植物成分による院内化粧品をご紹介しています。作り物の美しさではなく、体の内面から健康的に美しくなるお手伝いができればと、医療者として、ニキビ用の手作り石鹸といった化粧品やサプリメントなど、患者さんの健康状態やライフスタイルに合うものをご紹介することで、心から元気になってもらえたらという思いで開発に携わったものばかりです。女性などは自分の肌質に合わせて治療後も安心して使えるスキンケア用品をお求めの患者さんも多いですから。

「患者に親切なクリニック」をモットーに

先生のすてきな笑顔の秘訣について教えてください。

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病気を経験して以来、再発の不安もありましたが、とにかく毎日クリニックに顔を出すことを心がけるようになりました。正直、体力的に厳しいかなとも思いましたが、実際に来てみると、顔を合わせるだけでも患者さんからたくさんの元気をもらえることに気づきました。長いお付き合いの患者さんの中には、転勤で九州に引っ越された後も「先生に会いたくて」と通い続けてくださる患者さんもいらっしゃいます。「ここへ来て良かった」「会えて良かった」とお互いに思えるような患者さんとのお付き合いは私の宝物ですね。患者さんからたくさんの笑顔をいただける毎日に心から感謝しています。

今後の展望について教えてください。

皮膚トラブルはストレスなど内面の問題が原因となっていることもあり、特定が難しいケースもありますが、患者さんの悩みをくみ取り、気持ちに寄り添いながらサポートしていきたいと思っています。「ここへ来て良かった」と前向きな気持ちになってもらえるよう、スタッフともどもクリニックならではのきめ細かな対応を心がけています。また、通院が困難な患者さんにはインターネットを利用したオンライン通院をご利用いただけるようにしました。時代は変わっても、常に「患者さんに親切なクリニック」を追求していきたいと思っています。私は医師会でも活動しているため、大学病院との連携だけでなく、クリニック同士の連携にも恵まれています。この症例にはこの先生が最適だというような、患者さんにとって最善の提案ができるよう、今後とも周辺の先生方とのネットワークを大切にしていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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小さい頃はわが身を投げ打って人のために頑張るレスキュー隊員に憧れていた私ですが、病気をしたことで、患者さんを笑顔にするために自分は医師になったのだということを痛感しました。当院はうれしいこともつらいことも、患者さんの気持ちに共感できるクリニックをめざしています。お肌に関する悩みや不安をお持ちの方は、ぜひお立ち寄りください。待合室にあるコーヒーを片手に、どんな些細な悩みでも気軽にご相談いただけるよう、スタッフともどもお待ちしております。

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