金 曙錧 院長の独自取材記事
あけぼの歯科
(吹田市/千里山駅)
最終更新日:2026/08/20
千里山駅東口からすぐのショッピングモール3階にある「あけぼの歯科」。半世紀以上の歴史を持つ日野歯科診療所を継承し、地域に根差した診療を続ける歯科医院だ。院長を務める金曙錧(きむ・そかん)先生は、大学病院などで歯科口腔外科を専門に研鑽を積み、幅広い歯科診療に対応。できるだけ歯を残すことをめざす治療を軸に、一人ひとりの患者に寄り添う診療を大切にしている。近年は病診連携や医科歯科連携にも積極的に取り組み、地域医療を支える役割も担う一方、小児の口腔機能や高齢者のオーラルフレイルにも目を向け、時代に応じた診療体制の充実をめざしている。金院長に、同院の診療への思いや今後の展望について話を聞いた。
(取材日2026年7月23日)
患者一人ひとりに寄り添い、地域医療を支える歯科医院
どのような患者さんが来院されていますか?

地域柄、ご高齢の方から働き盛りの世代、お子さんまで幅広い年代の患者さんにお越しいただいています。再開発でマンションが増えたこともあり「子どもが増えたのでは」と聞かれることもありますが、私自身は大きな変化は感じていません。日中は大人やご高齢の患者さんが多く、夕方になると学校帰りのお子さんが来院されるという流れですね。近隣の方が中心ですが、以前この地域に住んでいた方が兵庫や京都、東京などへ転居された後も「やっぱりここがいい」と通ってくださることもあります。当院では、虫歯や歯周病の治療だけでなく、定期的なクリーニングやメンテナンスを目的に受診される方も多く、お口の健康への意識が高い地域だと感じています。長く信頼して通ってくださる患者さんの存在が、私たちの何よりの励みですね。
開業時にこだわったところはありますか?
日野歯科診療所を引き継ぐことが決まっていたので、以前から通院されていた患者さんにできるだけ不安や戸惑いを感じさせないことを第一に考えました。そのため開業前には約7年間、副院長として勤務し、患者さんやスタッフとの信頼関係を築いてから歯科医院を引き継いでいます。院内づくりでも、気軽に入りやすい温かみのある雰囲気を意識しながら、歯科医院としての清潔感や安心感とのバランスを大切にしました。また、診療機器についてもできる限り性能の高さにこだわって導入しています。患者さんにとって大切なのは、見た目の新しさではなく、安心して治療を受けられること。そのため診療環境も技術も、日々より良いものを提供できるよう心がけています。
歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

もともとは両親から医療系の仕事を勧められたことがきっかけでした。当初は医学部への進学も考えていましたが、高校時代に歯学へ興味を持ち、歯科医師を志すようになりました。大学ではさまざまな分野を学ぶ中で歯科口腔外科に魅力を感じ、卒業後は大学病院などで専門的な研鑽を積んできました。当時培った知識や経験は、現在の診療の大きな土台になっています。親知らずの抜歯や外傷、顎関節症などの診療はもちろんですが、口の中だけを診るのではなく、患者さんの全身状態や生活背景まで考慮しながら診療するという姿勢も、その頃に身についたものです。現在も新しい知識を学び続け、より良い医療を提供できるよう努めています。
歯科口腔外科の専門性を生かし、地域医療連携にも注力
行っている治療内容について教えていただけますか。

当院では一般歯科をはじめ、歯科口腔外科や小児歯科、インプラント治療、スポーツマウスガードの作製など幅広い診療に対応しています。その中でも力を入れているのが、大学病院などで専門的に学んだ歯科口腔外科の診療です。親知らずの抜歯や歯の外傷、顎関節症、口内炎などの粘膜疾患など、入院を必要としない歯科口腔外科の疾患であれば、積極的に対応しています。一方で、高度な検査や治療が必要と判断した場合には、大学病院や地域の基幹病院へ速やかに紹介することも大切にしています。患者さんにとって何が最善かを第一に考え、自院だけで完結させるのではなく、それぞれの医療機関の専門性を生かしながら診療を進めることを心がけています。
地域医療との連携についても教えてください。
歯科だけでなく、医科や病院との連携は日頃から意識しています。例えば、糖尿病や心疾患、骨粗しょう症など全身疾患のある患者さんでは、抜歯などの処置を安全に行うため、主治医へ紹介状を書いて病状や服薬状況を確認することがあります。また、口呼吸や鼻詰まりが気になるお子さんには耳鼻咽喉科を、より専門的な治療が必要な場合には大学病院などをご紹介することもあります。最近では、心臓手術などを控えた患者さんの周術期等口腔機能管理として病院から依頼を受けるケースもあり、地域の医療機関と連携しながら患者さんを支える役割がますます重要になっています。また、歯科口腔外科を標榜していない歯科医院から親知らずの抜歯をご紹介いただくこともあり、それぞれの得意分野を生かした診療体制づくりにつながっていると感じています。
子どものお口の健康について、大切にされていることは何でしょうか。

基本となるのは、よく食べ、よく噛み、毎日の歯磨きを習慣にすることです。その一方で、近年は「お口ぽかん」と呼ばれる口唇閉鎖不全や、口腔機能発達不全症への関心も高まっています。実際に診療の中でも、お口が開いたままになっていたり、歯並びや噛み合わせから口呼吸が疑われたりするお子さんを見かけることがあります。その場合は、唇を閉じる力を鍛えるトレーニングを紹介したり、鼻詰まりが疑われれば耳鼻咽喉科の受診を勧めたりするなど、お子さん一人ひとりの状態に応じてアドバイスを行っています。こうした分野は現在も発展を続けている領域ですが、必要な知識を学びながら、地域の子どもたちの健やかな口腔機能の発達を支えられるよう、今後も診療体制を充実させていきたいと考えています。
一人ひとりに寄り添い、進化し続ける歯科医療を
先生の診療方針を教えてください。

私が大切にしているのは、できる限り天然歯を残すことです。そのため、虫歯や歯周病を治療するだけではなく、予防にも力を入れています。当院では歯科衛生士によるメンテナンスを基本的に1時間かけて丁寧に行い、お口の状態に合わせたケアを提供しています。また、治療を進める際には、患者さんのお話をよく伺い、考え方やご希望を十分に理解した上で、複数の選択肢をご説明することを心がけています。お子さんの場合は、治療を急ぐよりもまず歯科医院に慣れてもらうことを大切にしています。子どもの頃の経験は将来の通院習慣にも影響するため「歯医者さんは怖いところではない」と感じてもらえるよう、一人ひとりのペースに合わせた診療を行っています。
今後の展望を教えてください。
高齢化が進む中で、お口の健康は全身の健康を支える重要な要素になっています。これまでお付き合いのある患者さんが、将来的に通院が難しくなることも考えられますので、必要に応じて訪問診療にも対応できる体制は視野に入れています。また、小児の口腔機能発達不全症や高齢者の口腔機能低下症、オーラルフレイルなど、近年注目されている分野についても学びを深め、診療に生かしていきたいと考えています。新しい治療だから取り入れるのではなく、本当に患者さんの役に立つかを見極めながら知識や技術を磨き、それぞれのライフステージに応じた適切な診療を提供していくことが今後の目標です。
最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

歯科医院は「歯が痛くなってから行く場所」というイメージを持たれている方も多いと思いますが、お口の健康を長く維持するためには、症状がなくても定期的に受診することが大切です。また、お口の中だけでなく、噛む・飲み込むといった口腔機能は、お子さんの成長や高齢期の健康にも深く関わっています。少し気になることがあるだけでも、気軽に相談していただければと思います。当院では虫歯や歯周病の治療はもちろん、歯科口腔外科の専門性を生かした診療や、地域の医療機関との連携を通じて、一人ひとりに適した医療の提供をめざしています。これからも地域の皆さんに安心して頼っていただける歯科医院であり続けたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング/3万3000円~、スポーツ用マウスガード/1万6500円~、インプラント治療/38万5000円~、セラミッククラウン/11万円~、ジルコ二アクラウン/11万円~

