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牛久 尚彦 院長の独自取材記事

うしく整形外科クリニック

(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)

最終更新日:2019/08/28

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リハビリテーションによって筋力や関節の可動範囲を広げ、患部の痛みや違和感を取り除く運動療法(メディカルフィットネス)に力を入れている「うしく整形外科クリニック」。スポーツ医学を専門に、アスリートの治療を数多く手がけてきた牛久尚彦院長は、その豊富な経験を生かし、患者のニーズに合わせた治療を導入。加齢に伴う筋肉や骨、関節などの機能低下を補い、アクティブに年を重ねたいと願う中高年向けの「姿勢評価・筋力トレーニング」というプログラムや超高齢社会を見据えた予防医療にも意欲的だ。「今後は、医療にかかる前の元気な方のメディカルフィットネスや在宅での運動療法も視野に入れています」と語る牛久院長。穏やかな人柄と明快でわかりやすい説明で地域住民からの信頼も厚い牛久院長に話を聞いた。
(取材日2017年4月27日)

患者一人ひとりに合わせた効果的な運動を具体的に指導

どのような患者さんが来院されますか?

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赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。お子さんですと、部活やクラブチームでけがをしたというケースが多いですね。1回の外傷に限らず、野球肘や野球肩、サッカー選手の捻挫など、繰り返し起こるスポーツ障害で通院されることもあります。それでもやはり、7割近くを占めるのはご高齢の患者さんです。腰や膝の断続的な痛みに悩む中高年の女性が圧倒的に多いですね。その一方、今のお年寄りは本当にパワフルで、70代でハーフマラソンの大会に出場する方もいらっしゃいます。若い頃の感覚で動いてしまうこともあるようなので「今までは60~70代の方がこんなところを痛めることはなかった」というようなけがも増えています。

このクリニックの特色である「運動療法」について教えてください。

運動療法とはリハビリによって患部を動かしながら、筋力をつけたり関節の可動域を広げたりして、痛みや違和感を取り除く治療法です。腰痛を例に挙げると、レントゲンを撮って湿布を処方するのが通常の診療ですが、当院では、患者さんが訴える症状を緩和するために効果的な運動を具体的に指導していきます。リハビリというと、毎日続けなくてはならない過酷なイメージがあると思いますが、週1~2回の通院で無理なく継続して取り組むことができます。痛みが強い場合は、注射などで緩和させてから患部を動かしていくので負担を少なくします。リハビリは、理学療法士が中心になり担当制で行うので、安心だとおっしゃる患者さんも多いですし、導入に無駄な時間がかからないので効率的です。運動療法は保険診療の範囲内で受けられる有効的な治療法なので、より多くの方にメリットを知ってもらいたいですね。

「姿勢評価・筋力トレーニング」というプログラムを導入されているそうですね。

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筋肉や骨、関節などの運動器に障害が起こり、歩行や日常生活に何らかの障害をきたした状態を「ロコモティブ症候群」というのですが、進行すると要介護となるリスクが高まります。その予防に運動療法を取り入れたのが「姿勢評価・筋力トレーニング」です。まずは問診で患者さんの生活習慣や日常生活で多い動作を調べ、そこから改善点を探り、正しい姿勢の維持や効果的なストレッチ法などを順次指導していきます。実施のタイミングは早いに越したことはありませんが、女性なら更年期障害が現れ始める50代が一つの目安となるでしょう。骨粗しょう症の検査と同時に受診するのもお勧めですね。家庭でも気軽に続けられる運動なので、男女問わず、将来寝たきりになるのではと不安に思っている方や歩行機能に衰えを感じ始めたという方には、ぜひ一度受けてみてほしいと思います。

アスリートの治療経験を生かし、スポーツ活動を支援

医師を志した理由をお聞かせください。

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外科医である父の影響が大きいと思います。整形外科は命に関わる領域ではないものの、日常生活に大きな影響を及ぼす治療分野です。私たち人間は足をくじいただけでも不便な生活を強いられますよね。ですから「治療によってその方に合ったハイクオリティーライフをどう取り戻していくか」ということを常に意識して診療にあたっています。大学ではスポーツ医学を専攻し、特に膝関節の治療を専門としていました。膝の疾患は運動中のけがによるものが多いため、実際にアスリートが練習をしている現場に行く機会が非常に多かったですね。スポーツの現場で培った経験を生かすためにも、連携しているスポーツクラブで各種セミナーを開いています。

どのようなセミナーを開催しているのですか?

当院の2階に併設されているスポーツクラブの会員さんや患者さんに向けて、腰痛のメカニズムや水中ウォーキングの理論的な説明などを行っています。水の中を歩くことでどのような効果が期待できるのか、またなぜそのような効果が生まれるのかをお話しすることで運動のきっかけづくりになればいいなと思っています。現在は半期に一度ほどの開催ですが、生活習慣や現代病の改善トレーニングなど役立つ医療情報が発信できるのはもちろん、日頃ゆっくりお話しする機会の少ない患者さんとも交流を深められる有意義な時間になっています。

オリジナルのインソールも作られていると伺っています。

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スポーツ障害の患者さん向けに、開院当初より手がけてきました。インソールには種類がたくさんあって、どんな靴にでも合うような汎用性のあるタイプから、その靴、その足型にしか合わないものまでさまざまです。当院では入谷式を採用し、患者さんの使用用途に合わせてどちらのタイプも作っています。入谷式は痛みの発生要因を解消することにこだわった技術で、ただ足の形に合わせるのではなく、足首のやわらかさや歩き方を測定して、左右ぞれぞれの歩行バランスを考えながら作製するものです。患者さんからもご好評をいただいています。

専門的な視点で、「痛み」「違和感」の根本的解決を

「指定介護保険事業所」にも指定されていますね。

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ここ青葉区も高齢化が進んでいますが、70代、80代でも自分でどんどん動ける活発な方が非常に多いのが特徴です。そうした地域の変化を見守ってきた当院は、これまで推進してきた介護予防により一層注力するためにも、「指定介護保険事業所」にふさわしいとされる体制を築きました。デイケアやデイサービスとは違う、元気な高齢者のさらなる健康をアシストする立場で、心身の機能低下の予防・改善をサポートするプログラムを用意しています。メニューは理学療法士が考えており、ゴムバンドやボールを利用した筋力・バランス訓練、反射神経を養うゲーム形式の訓練など、自宅でも簡単に行えるものばかりです。今では非常に多くの方に利用していただき、ケアマネジャーの方の理解も深まってきているので患者さんを紹介してくださるなど、需要の大きさを感じますね。 

診療の際、大切にしていることは何ですか?

「この疾患にはこの治療法」という紋切り型の診療でなく、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの医療を実践しています。そのためにもまず、患者さんが何を求めて来院されたのかを素早く把握することが欠かせません。問診では患者さんから仕事や趣味など日常の多彩な話題を引き出しながら、痛みや疾患の原因を探っていきます。つらい膝の痛みは、毎日当たり前のようにしていた正座に原因があったなんていうこともあるんですよ。普段の何気ない習慣に、自分では気付かなかった治療のヒントが隠されていることも意外と多いんです。そういう意味で、患者さんが話しやすい雰囲気づくりも大切にしています。

最後に今後の展望と読者へメッセージをお願いします。

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今後の方向性としては、まだ医療にかかる前の元気な方のメディカルフィットネスから始まり、痛みがある方には治療のための運動療法、そして在宅リハビリも視野に入れています。通院が難しくなった患者さんに、家でできる体操をご指導させていただくようなイメージですね。痛みは、いわば体が発する信号です。マッサージ店に駆け込んで一時的につらい症状を和らげるのもいいですが、当院では専門的な視点で診断し、探り当てた原因と向き合いながら根本的に解決する手立てをアドバイスすることができます。関節が痛い、思うように動かしにくいなど、医療機関にかかるのを躊躇してしまうような軽い症状であっても、気軽に相談に来てもらいたいですね。

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