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阿座上 志郎 院長の独自取材記事

あざがみクリニック

(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)

最終更新日:2020/06/02

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青葉区美しが丘西の自然あふれるのどかな住宅街の一角にある『あざがみクリニック』。大きな窓に面した待合室には、たくさんのおもちゃが並ぶプレイスペースがあり、診察に訪れた子どもたちが夢中で遊び始める。患者からクリニックに対する意見や要望を聞こうと阿座上志郎院長が設置した目安箱には、たくさんの紙が入っているが、それはすべてクリニックの案内リーフレット。子どもたちにとっては目安箱さえ、「あざがみ先生のところのおもちゃ」の一つのようだ。「みんな遊びに来るような感覚なんですよ」と笑顔で話す阿座上院長。クリニックの壁には、小さな患者たちからのお礼の手紙がたくさん飾られている。発熱などの症状で受診する患者のためにはカーテンで仕切られた別空間を用意するなど、配慮も忘れていない。地域のかかりつけ小児科医として、その想いやクリニックの今後の展望など、阿座上院長にじっくりと語っていただいた。
(取材日2015年6月20日)

利便性を考えたシステムで患者をサポート

子どもたちが楽しそうにしているのが印象的ですね。

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病気を診てもらいにくるというよりも、遊びにきている感覚なんだと思います。実はプレイスペースのおもちゃは私自身が選んで購入したものなんです。いくつになっても、おもちゃを選ぶときはわくわくしますね。ここで子どもたちに毎日エネルギーをもらっているので、小児科医になって本当に良かったなと日々実感しています。「子どもが好き」という理由で小児科医になったので、子どもたちと同じ目線で毎日楽しみながら診察しています。目安箱も設置当初は何通か要望のお手紙などを保護者の方からいただきましたが、今では子どもたちの遊び道具になりましたね。でもそれはそれで楽しくていいのではと思っています。親御さんからの意見や質問などはメールでも受け付けていますので、目安箱は子どもたちのおもちゃとして置いてあります。

メール配信サービスについて教えてください。

休診や診療時間の臨時変更などクリニックに関する情報やインフルエンザワクチンなどの予防接種に関する案内、他にも患者さんへお伝えしたい重要な情報などをご登録いただいている方にメールで配信しています。現在では3000家族ほどが登録してくださっています。例えば、地域で流行している病気についての予防や注意喚起など、地域に密着した情報を発信することが大切だと考えています。以前にも流行中の病気についてメール配信を行ったところ、それを見て診察に訪れ、実際に流行中の疾患だったという患者さんも何人かいらっしゃいました。親御さんもよく見てくださっていて、そういった情報を受け取った患者さん側の反応が素晴らしいですね。お子さんのことを守るために保護者の方々はさまざまな情報を必要としているでしょうから、これからもアクティブに情報発信していきたいですね。

電子カルテを導入されていますが、どのようなメリットがありますか?

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開業当初から電子カルテを導入して、患者さんとの診療時間をじっくりと取れるようにしてきました。現在では、インターネットも飛躍的に進歩したことで、電子カルテも進化しています。使い勝手も良くなり、検査データのレポートやレントゲン画像をプリンタで印刷したものなどを患者さんにお渡しすることもできますので、病状などをより詳しくお伝えすることが可能です。また今まで私にしかできなかった作業を事務の人ができるようにするなど、さまざまな対応ができるようにシステムの変更を進めているところです。そうすると、また患者さんとお話しする時間を増やすことができますからね。誰が見ても患者さんの状態を把握できるようなカルテのシステムにすることで、慢性疾患を抱えたまま大人になる患者さんが専門医の治療にスムーズに移行できるようなサポートもしていきたいと思っています。

より詳しい説明で不安を解消

開業から16年経ちますが、変化を感じることはありますか?

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感染症の患者さんが以前よりも減ってきていると思います。これは予防医療の発展の成果だと思います。より身近な言葉にすると予防接種のおかげでしょうね。現在ではその種類や接種回数も増え、日本の予防接種も進んできていますし、システムも変わってきています。当クリニックでは、病気がどのようなもので、なぜ予防接種を受けたほうが良いのかを説明するのはもちろん、患者さんにとって良いと思ったものは積極的に取り入れて情報を発信するようにしています。また最近では、保育園に通う子どもたちが増えています。働いている親御さんは平日の午後に行っている予防接種の時間枠ではなかなか受診できないので、土曜日にも適宜実施していますが、より患者さんが利用しやすいクリニックになるよう、診療時間や取り組みの変更も検討しています。

診療の際に心がけていることを教えてください。

患者さんと密なコミュニケーションをとることを大切にしています。病気や今後考えられる症状、その対応策、ホームケア、処方する薬やその必要性などを詳しく説明することで、親御さんの疑問や不安を解消したいと思っています。幼い頃に当クリニックを受診していた患者さんが成長し、大人になってから出てきた症状に対して「何科を受診すればよいのかわからないので教えてほしい」と相談にくるケースが増えているんです。これは小児科医にとってうれしいことですね。患者さんの案内役という役割を果たせればと考え、私自身が診療スタイルや理念に共感できる医院を紹介したりしています。患者さんだった小さな女の子が母親になり、お子さんを連れて来院してくれることもあります。その姿を見ると、地域のファミリードクターに近づけているのではと実感しますね。

ファミリードクターとはどのようなものだとお考えですか?

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日常的な疾患については家族全員を診察できる場にしたいですし、地域の方々がそう認識してくださることがファミリードクターだと考えています。小児科と聞くと、子ども以外は診てもらえないと考えている方も少なくないと思いますが、そんなことはありません。具合の悪いお子さんを連れて来院された親御さんも、もし体調不良を抱えているようなら一緒に受診することもできます。ご家族の負担が少しでも軽くなればと思っていますので、今後積極的に取り組んでいきたいことのひとつですね。小児科医として、お子さんと親御さんをフォローしたいと思っていますので、少しでも気になることがあれば、どんなことでも質問してもらいたいです。当クリニックで診察を受けたことがない方でも、病気のことや投薬のことで説明を聞きたいということがあれば、何でもお答えします。親御さんの不安を解消することが小児科医としての務めですから。

信頼される地域のファミリードクターへ

病診連携の考えをお持ちですね。

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病院と診療所が連携し、それぞれの役割や機能を分担することで、患者さんにとって効果的で効率的な医療を提供することができます。それが病診連携の考えです。当クリニックのような診療所では、ほとんどの患者さんが軽症ですが、そのなかで重病の可能性が潜んでいることもあります。難病が見つかったとしても、あまり落ち込まずにお話できる医師を理想としていますので、そこを見逃さないようにし、適切な時期に設備の整った病院などをご紹介することも重要な務めだと考えています。開業したばかりの頃は、大学病院と同じレベルの診療をしなければと意気込んでいましたが、患者さんと接するうちに、安心して診察を受けてもらえることが一番大切なんだと思うようになりました。

お忙しいとは思いますが、休日はどのように過ごしていますか?

昨年、娘が出産をして初孫が生まれました。休みの日には孫通いをしていますね。私も3人の子育てを経験しましたが、また孫となると気持ちにも余裕があり、違った目線で見ることができます。孫から学ぶことも多いですね。一時期、体重が増えてしまったのでジム通いもしていました。体型を絞ったときには大幅に体重を減らしたので、患者さんに病気なのではと心配をかけてしまったこともありました。最近では回数が減ってしまいましたので、また少しお腹周りが気になってきましたね。食事も自宅から持参するようにしています。体調を崩してしまったら孫に会いに行けなくなってしまいますし、なにより患者さんにもご迷惑をかけてしまいますから、健康管理には気をつけています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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インターネットが普及しさまざまな情報があふれていますので、惑わされてしまうこともあると思います。もちろん外からの情報も大切ではありますが、お子さんを守るためにも、正確で信頼できる情報を得られる地域のかかりつけ医を見つけてほしいと思います。お母さん方やご家族のどんな疑問や不安も解消することが小児科医の務めだと考えていますので、何か気になることがあれば、なんでも質問してもらいたいですね。子育ては経験を積むことで不安も少なくなるものです。セカンドオピニオンでの受診も受け付けていますので、心のもやもやを抱えたままにせずに、相談してください。説明を聞いて納得して治療を受けられるように、当クリニックを受診したことがない方でもサポートしていきたいですね。地域のファミリードクターとして、お子さんだけではなく、保護者の方やご家族のかかりつけ医となれるよう、信頼される小児科医であり続けたいと思っています。

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