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長田 展明 院長の独自取材記事

葛が谷つばさクリニック

(横浜市都筑区/都筑ふれあいの丘駅)

最終更新日:2019/08/28

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センター南駅より徒歩2分、公共施設や商業施設が集中する区の中心に、「葛が谷つばさクリニック」はある。「よろず相談所」として幅広く対応する姿勢はそのままに、乳がんの早期発見が難しい若い女性にも対応できるエコー検査を取り入れるなど、時代のニーズに柔軟に応える長田展明院長。医師になった理由から将来の展望まで、終始笑顔で答えてくれた。
(取材日2017年6月16日)

幅広い診療科目に対応するクリニック

この辺りはどういう地域ですか?

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転勤族が多くて入れ替わりが激しく、顔ぶれは変わりながらも常に若いファミリー世帯が多い地域という気がします。引っ越してきてある一定期間たつと、また別の地域へ行ってしまう。ただ、その中でもここに定住される方が少しずつ増えて来て、そういった方は10年前に比べれば10年分年を取る訳で。また、ここに定住を決めた方が高齢のご両親を田舎から呼び寄せる、いわゆる「呼び寄せ高齢者」と呼ばれる方々も増えて、3世代が住む区になってきているなという感じです。

患者さんの層も同じですか?

そうですね。基本的に若いファミリーからご高齢者まで幅広くいらっしゃいます。でも、やはり都筑区はお子さんの多い区ですよね。今の時期は、内科や小児科はオフシーズンなのですが、それでも子どもと大人の割合が半々くらい。いわゆる冬のトップシーズンだと大体7対3から8対2くらいにもなります。付け加えておくと、かわさき記念病院や訪問看護ステーション、メンタル系の疾患を専門とする訪問看護師などと連携して、ご高齢で通院が困難になった方を対象に訪問診療も行っています。

クリニックは内科から外科まで対応されていますが、先生のもともとのご専門は何でしょうか?

あくまでも地域のかかりつけ医として、科にこだわらず幅広く診ています。ただ、勤務医時代は消化器内科に属し、主に胃や肝臓などの消化器を専門に診ていました。なので、消化器系については、より深い診療を行えるかと思います。中でも、開業当初より痛みの少ない内視鏡検査は患者さんに好評をいただいていますね。あとは、乳腺を専門とする山根越夫先生や形成外科を専門とする庄司真美先生がおられるので、その分野も、より専門性の高い診療をご提供できると思います。

内視鏡検査は具体的にはどういう感じなのですか?

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内視鏡検査って痛いし苦しいことが多いですよね。検査をしてつらい状態のときに、これこれって説明をされても頭に入らない。だから私は開業当初から「つらくない内視鏡」を一番大切にしているんです。静脈麻酔という全身麻酔をして眠っている状態で行わせていただくので、苦しみや痛みがほとんどなく、目が覚めた時には検査が終わっている。起きた段階でビデオ見ていただきながら、「こういうふうに検査をしてこういうふうになりましたよ」とゆっくり説明するので、理解もしていただきやすいんです。また、一人の患者さまを丁寧に検査したいので、1日にお一人しか診ないようにしています。外来が始まる前に行っているので、外来の患者さまにもご迷惑をかけないし、内視鏡検査の患者さまにも満足していただいていますね。

患者の「不安ゼロ」をサポートするコンシェルジュ

山根・庄司両先生について、少し教えていただけますか。

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山根先生は乳腺を専門とされていて京都府立医科大学の外科教授をされていた方です。昨今増えている若い世代の乳がんをどうにかしたいという思いがあり、早期発見をめざして検査にも力を入れています。当院ではマンモグラフィーではなく、エコー検査を行っています。エコーはほぼ痛みがない検査なので、早期発見のためにもぜひ気軽に受けていただきたいと思います。庄司先生は大学卒業後に当院に研修に来られていた方で私がスカウトしたんです(笑)。形成外科と皮膚科が専門。今年の春から来てくださっています。

診療にあたって大切にされていることは何でしょうか。

スタッフの意識教育です。「医療機関ではなくホテルに就職したつもりでいてください」と私はよく言います。「当院には患者や患者さんは一人もいなくて、いらっしゃるのは患者さまだしお客さまです」と。口に出さなくても、「ありがとうございました」「またおいでくださいませ」という気持ちで接してくださいと。それから、インフォームドコンセント。医師はもちろん患者さまご自身も病気に興味を持って正しく理解し、お互いの考え方を知った上で治療をスタートすることが大切です。とにかく患者さまが疑問を持たれたまま帰らないよう十分すぎるくらい説明すること。けれども、私が対面してお話できる時間というのはどうしても限界がある。私1人で患者さまの全部の疑問を解消するのは不可能なんですよ。それをフォローしてもらうため、このクリニックでは「コンシェルジュさん」と呼んでいるのですが、患者さま係を置いて対応しているんです。

「コンシェルジュさん」とは具体的にはどのような方なのですか?

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診察の前後に患者さまにヒアリングをします。不安そうな患者さまへ「気になることがあれば、すぐに教えてくださいね」とお声かけして、彼女たちが対処できることであれば対処し、難しい場合には私に確認するなどして、患者さまに疑問を持たないで帰っていただく大切な仕事をしてもらっています。コンシェルジュさんたちは医師でも看護師でもない。けれども、医療の知識のないまま患者さまのお話を聞いたってわからないですよね。なので、接遇の勉強だけでなく医療に関する勉強会を、最低月2回は開いています。例えば糖尿病とはどういう病気か、高血圧とはどういう病気か。それに対してどうアプローチをしていくか、放っておくとどういうふうになるのか。それを食い止めるには何をしないといけないかとか。みんな真面目な人たちなので、しっかり学んでくれています。

オール70点。絶妙なバランスの医療を提供する医院

医師をめざされたきっかけは?

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女の子にもてるからですよ。その後も自動車を買ったりスキーをマスターしたりもてるよう努力を続けたんですが、もてない人は何をしてももてないことに大学を卒業する頃にようやく気づきました(笑)。高校生の時は化学者や応用物理工学の研究者になりたいと思っていたし、正直、なぜめざしたのかはっきり覚えていないんです。ただ幼稚園時代の作文には「お医者さんになりたい」と書いていました。小さい頃は病弱で重い小児喘息を持っていて、3歳の時に死にかけたこともあるそうです。そんな命を助けてくださった医師に憧れを持ったんじゃないでしょうか。何か人の役に立ちたいなという思いは常にありました。大学卒業後は大学病院はじめいろいろな総合病院で勤務させていただいたのですが、このクリニックが開業する際に院長にならないかというお話をいただいて。思ってもいない話でしたが、良い勉強になるとお引き受けさせていただいたんです。

ご自身に点数をつけるとすると?

70点です。私は70点でいいと思っているんです。満点に固執したら、何かは高得点になるかもしれないけど、何か別のところに穴が開いてしまう。満点をめざした時期もあったんですが、経験を重ねていくうちにそれは違うと気づいたんです。全部70点は可能で、今は全部70点はある。そういった部分は、自分のことをほめてあげようと思うんです。足りない30点が何なのかは自覚していますし、私の限界を超えていることに関しては正直に患者さまに伝えられる医師でいたい。それに残りの30点は、私の友達の医師がなんとかしてくれるんです。なので当院では、私ができる70点の治療を行い、残り30点は私の友人や周りと協力をして100点の治療にしていく。そういった医療の提供に努めています。

今後の展望をお聞かせください。

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当院は「よろず相談所」なので、なんだかよくわからないなという不調でも気軽に来ていただける医院であり続けたいと思っています。その上で、将来的には「葛が谷つばさクリニックブランド」をつくっていきたい。転勤族の方が引っ越してきて、近所の人との会話で「いい病院ない?」となったときに、「つばさクリニックがあるわよ」と言っていただける地域のランドマークにしたいという開業当初からの目標はある程度クリアされたんです。次は、「つばさクリニックに行けばとりあえずいい医療を受けられるし、どんな症状でも診てもらえるし、難しい病気はきちんとしたところへ送ってもらえるし」と。バックならどこのブランドみたいな感じで、医院なら「葛が谷つばさクリニック」になりたいなと思っています。

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