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長田 展明 院長の独自取材記事

葛が谷つばさクリニック

(横浜市都筑区/都筑ふれあいの丘駅)

最終更新日:2026/08/24

長田展明院長 葛が谷つばさクリニック main

都筑ふれあいの丘駅近くにある「葛が谷つばさクリニック」は、開業して20年以上にわたり地域のホームドクターとして幅広い診療に対応してきた。長田展明院長の専門である内科・消化器内科をはじめ、呼吸器内科、循環器内科、小児科、外科、アレルギー科、皮膚科、乳腺外科など、各分野に精通した医師が在籍。地域で長く診療を続けてきた整形外科の真野道規先生も新たに加わった。広範な診療で「地域のよろず相談所」をめざす長田院長は、「病気になった人を治すのはもちろん大事ですが、病気を予防できるのであれば、そのほうがもっといい」と、近年では「未病」をテーマとした診療にも力を注ぐ。そんなクリニックの現在地やめざす診療、地域医療への思いなどを詳しく聞いた。

(取材日2026年6月26日)

広範な診療で、「ここに来れば何とかなる」をめざす

まずはクリニックの強みについて伺います。

長田展明院長 葛が谷つばさクリニック1

「ここに来れば何とかなる」と、広範囲にわたって頼っていただける点が最大の強みです。当院は、地域の皆さんが気軽に立ち寄れる「よろず相談所」のような存在でありたいと考えています。病気のときだけでなく、体のことで気になることがあるときに、ふと思い出してもらえる、身近なホームドクターが理想なのです。同時に、ワンストップでの対応範囲を広げるため、専門診療にも力を入れています。私の専門である内科・消化器内科をはじめ、呼吸器内科、循環器内科、小児科、外科、アレルギー科、皮膚科、乳腺外科の医師が在籍していますし、近隣で長年絶大な支持を集めてきた整形外科の真野道規先生も新たにチームに加わりました。充実した体制下で医師・看護師・スタッフがワンチームとなり、「ここに来て良かった」と感じていただける医療の提供に努めています。

「未病」を診療のテーマに掲げている背景を教えてください。

病気を治すのはもちろん大事ですが、病気にならないようにしたほうが大事ではないのか、という逆転の発想が起点です。体や生活習慣を整えることは、高血圧症や糖尿病など慢性疾患の予防にも非常に重要ですし、頭では理解していながらも、なかなか取り組みが続けられないという方にも、無理のない改善策を医療の面から一緒に考えていきたいと思ったのです。そこで当院では、医師と保健師がマンツーマンで、食事・運動・生活習慣などについて丁寧にヒアリングしながら、一人ひとりの患者さんの「療養計画」をサポートしています。薬を使うことによって将来的な薬の使用を避けるというのは、少しおかしな話に聞こえるかもしれませんが、必要な方には薬物療法も取り入れています。フレイル予防やダイエットの相談も多く、こうした取り組みへの関心はますます高まっていると感じています。

診療体制について教えてください。

長田展明院長 葛が谷つばさクリニック2

2003年の開業当初から、平日に通院が難しい方のために第1・第3日曜の診療を行っています。例えば、土曜の夜にお子さんが具合を悪くした際、通常であれば月曜まで様子を見るしかありませんが、当院ではそのような不安にも対応できる体制を整えています。多様な専門性を持つ医師が在籍しているのも特徴で、これにより診療の幅が広がるとともに、地域の基幹病院との連携も強固に維持しています。昭和医科大学横浜市北部病院や同大学藤が丘病院などに在籍している医師を多く迎えているため、各科の医師と連携を取りやすいのです。また、医師や看護師に加え、「コンシェルジュ」と呼ばれるスタッフが在籍しているのも特徴の一つ。診察前後に患者さんに「何か気になることはありませんか?」と声をかけ、不安や疑問に丁寧に対応するほか、必要に応じて即時対応や医師への確認も行い、きめ細かなサポートを提供しています。

消化器内視鏡を軸に多様な検査に対応できる体制を整備

先生のご経歴についても伺います。

長田展明院長 葛が谷つばさクリニック3

1995年に埼玉医科大学大学院医学研究科を修了した後、大学病院や地域の中核的な医療機関などで、消化器内科の医師として多くの患者さんを診てきました。主に胃や肝臓などの消化器疾患を専門とし、内視鏡検査や診断・治療に深く関わってきた経験があります。2003年、当院の開業にあたり院長を拝命し、地域の「かかりつけ医」としての役割を意識した医療の提供を続けております。勤務医時代の専門性を生かしつつ、開業後は幅広い患者さんに対応する中で、診療の幅を広げてまいりました。特に内視鏡検査については、患者さんが安心して受診できるように体制を整えています。

注力している検査や治療について教えてください。

苦痛の少ない内視鏡検査に注力しており、患者さんの負担を軽減するよう努めております。経口・経鼻や麻酔の有無を含めた4パターンから選択でき、検査は外来診療が始まる前の時間に1日1人限定で丁寧に実施しています。この体制は、検査の質を落とさず患者さんに集中できるだけでなく、緊急の内視鏡検査にもすぐ対応できるようにするためでもあります。また、乳がん検診では、高濃度乳房に対応できる痛みに配慮した超音波検査を毎月第3日曜に実施し、働く女性にも受けやすい環境を整えています。さらに、喘息の診断や重症度の評価を可視化できる呼吸器検査のほか、高齢者や障害者など通院できない患者さんへの在宅医療、無理なく続けられる食事・運動の指導も行っており、生活習慣に寄り添った健康づくりを大切にしています。

患者さんの傾向に変化を感じることはありますか?

長田展明院長 葛が谷つばさクリニック4

最近では、長引く咳の相談が増え、マイコプラズマや百日咳の可能性を疑うケースも少なくありません。また、健康への意識にも大きな変化が見られます。以前は「忙しくて運動する時間がない」「運動に適する場所がない」といった理由で健康づくりを後回しにしていた方が多かったのですが、新型コロナウイルスの流行を経て「やはり健康が何より大切だ」と考える人が増えてきたようです。薬に頼る前に自分の体を整えよう、少しずつでも体を動かそうといった積極的な姿勢が広がっています。さらに、身近にスポーツジムなどの運動環境が整ってきたこともあり、「まずはやってみよう」という前向きな空気が地域に生まれているように感じます。

常に地域の健康を視野に、ワンストップで頼れる存在に

診察の際に心がけていることは何ですか?

長田展明院長 葛が谷つばさクリニック5

診察では、患者さんに病気や治療内容を正しく理解してもらうことを大切にしています。疑問が残らないよう、わかりやすく丁寧に説明したいと思っていますが、私が直接話せる時間には限りがあるため、コンシェルジュのスタッフと連携し、患者さんが納得し「良かった」と感じていただけるよう、不安や質問にしっかり対応できる体制を整えています。また、糖尿病などの治療は継続が必要なので、患者さんの気持ちを尊重しながら、良い変化があった時には一緒に喜び、励まし合いたいという思いがあります。なので、スタッフには温かい接し方を大切にしてほしいと思っています。

地域に対する想いをお聞かせください。

地域の健康づくり、特に未病対策に力を入れており、地域の事業者ともコラボレートしていきたいです。ダイエットの相談に対しては、けがを防ぐため関節の可動域を広げてから筋力トレーニングを始めていただけるように、近隣の施設と連携しながら段階的なサポートを行い、安心して続けられる環境を整えています。そのほか、糖尿病や高血圧症があっても食を楽しみたい方のために、飲食店と協働して、カロリーや糖質、塩分に配慮したスイーツや軽食を開発できないか模索中です。

今後の展望とメッセージをお願いします。

長田展明院長 葛が谷つばさクリニック6

新たに小児科医である粂慧行先生を迎えたほか、各科の先生方にも加わっていただき、曜日ごとの診療体制がほぼ整いました。今後は土曜と日曜の診療枠で、「未病」をテーマとした外来診療を実施していけないかと考えています。というのも、こうした対応を必要とされている働き盛り・子育て世代にとっては、土日が唯一自分の体のことに時間を割けるタイミングなのです。完全予約制で時間を確保し、医師と保健師が一緒になって食事管理や運動の相談に乗る。必要があればそこにトレーニングや鍼灸整骨の視点も加えていく、といったかたちです。開業から23年がたち、当初めざしてきた「地域のランドマーク」から、現在「各分野の専門家がそろい、ワンストップで頼れるクリニック」へと進化を続けています。地域のセーフティーネットとして、さらに頼りにしてもらえる存在をめざしていきたいと考えています。