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長田 展明 院長の独自取材記事

葛が谷つばさクリニック

(横浜市都筑区/都筑ふれあいの丘駅)

最終更新日:2025/09/24

長田展明院長 葛が谷つばさクリニック main

都筑ふれあいの丘駅近くに開業して20年以上、「葛が谷つばさクリニック」は、地域のホームドクターとして幅広い診療に対応。院長を務める長田展明先生の専門である内科・消化器内科をはじめ、呼吸器内科、循環器内科、小児科、外科、アレルギー科、皮膚科、形成外科、乳腺外科など、各分野に精通した医師が在籍している。同院が展開する「ダイエット相談に対応する外来」の特徴は、痩せることをゴールとせず、痩せた状態の維持を重視。努力して痩せるとその達成感から、気が緩みリバウンドしやすいという。無理な努力を強いることなく、自然に痩せてモチベーションを保ち、リバウンドのない体づくりをサポートしている。「地域のよろず相談所」をめざす長田院長に、クリニックの特徴や注力している診療、地域医療への思いなどを詳しく聞いた。

(取材日2025年6月20日)

身近なクリニックで専門性の高い治療を提供したい

クリニックのコンセプトを教えてください。

長田展明院長 葛が谷つばさクリニック1

当院は、地域の皆さんが気軽に立ち寄れる「よろず相談所」のような存在でありたいと考えています。病気のときだけでなく、「体のことで気になることがある」というときに、ふと思い出してもらえる、身近なホームドクターをめざしています。診療では、医師・看護師・スタッフが一つのチームとなり、患者さんの気持ちに寄り添いながら、安心して診察を受けられる環境づくりに努めています。「ここに来て良かった」と感じていただけることが私たちの最大の願いです。また、専門性の高い医療提供にも力を入れています。私の専門の内科・消化器内科をはじめ、呼吸器内科、小児科、外科、アレルギー科、皮膚科、形成外科、乳腺外科など、幅広い分野に精通した医師が在籍。2024年11月からは新たに循環器内科の医師も加わり、さらに充実した体制となりました。

「未病」を診療のテーマに掲げた背景を教えてください。

新型コロナウイルスの感染拡大を経て私たちの暮らしは新たな段階に入りました。マスクや外出制限が日常だった時期を乗り越え、「これから何を大切にすべきか」をあらためて見つめ直す中で、「未病」という考え方にたどり着きました。病気になる前に体や生活習慣を整えることは、高血圧や糖尿病など慢性疾患の予防にも非常に重要です。これまで頭ではわかっていても、なかなか始められなかった運動や食事管理に、今こそ本気で取り組んでみませんか。私たちは地域の皆さんに向けて、医師と保健師がマンツーマンで行う「療養計画」サポートを行っています。食事・運動・生活習慣について丁寧にヒアリングしながら、一人ひとりに合った無理のない改善策を一緒に考えています。フレイル予防やダイエット相談も多く、こうした未病への取り組みは大きな関心を持っていただけているようです。

こちらの医院の特徴は何でしょう。

長田展明院長 葛が谷つばさクリニック2

2003年の開業当初から、平日に通院が難しい方のために第1・第3日曜の診療を行っています。地域で日曜診療を行っているクリニックは当時まだ少なく、小さなお子さんの急な体調変化に対応できるクリニックをめざしました。例えば、土曜の夜にお子さんが具合を悪くした際、通常であれば月曜まで様子を見るしかありませんが、当院ではそのような不安にも対応できる体制を整えています。また当院では、医師や看護師に加え、「コンシェルジュ」と呼ばれるスタッフが在籍しているのも特徴の一つです。診察前後に患者さんに「何か気になることはありませんか?」と声をかけ、不安や疑問に丁寧に対応。必要に応じて即時対応や医師への確認も行い、きめ細かなサポートを提供しています。

生活習慣に寄り添った健康づくりを大切に

院長のご経歴についても伺います。

長田展明院長 葛が谷つばさクリニック3

1995年に埼玉医科大学大学院医学研究科を修了した後、大学病院や地域の中核的な医療機関などで、消化器内科の医師として多くの患者さんを診てきました。主に胃や肝臓などの消化器疾患を専門とし、内視鏡検査や診断・治療に深く関わってきた経験があります。2003年、当院の開業にあたり院長を拝命し、地域の「かかりつけ医」としての役割を意識した医療の提供を続けております。勤務医時代の専門性を生かしつつ、開業後は幅広い患者さんに対応する中で、診療の幅を広げてまいりました。特に内視鏡検査については、患者さんが安心して受診できるように体制を整えています。

注力している検査や治療について教えてください。

当院では、苦痛の少ない内視鏡検査に注力しており、患者さんの負担を軽減するよう努めております。経口・経鼻や麻酔の有無を含めた4パターンから選択でき、検査は外来診療が始まる前の時間に1日1人限定で丁寧に実施しています。この体制は、検査の質を落とさず患者さんに集中できるだけでなく、緊急の内視鏡検査にもすぐ対応できるようにするためでもあります。また、乳がん検診では、高濃度乳房に対応できる痛みの少ない超音波検査を毎月第3日曜に実施し、働く女性にも受けやすい環境を整えています。さらに、喘息の診断や重症度の評価を可視化できる呼吸器検査のほか、高齢者や障害者など通院できない患者さんへの在宅医療、無理なく続けられる「ダイエット相談に対応する外来」も行い、生活習慣に寄り添った健康づくりを大切にしています。

患者さんの傾向に変化を感じることはありますか?

長田展明院長 葛が谷つばさクリニック4

最近では、長引く咳の相談が増え、マイコプラズマや百日咳の可能性を疑うケースも少なくありません。また、健康への意識にも大きな変化が見られます。以前は「忙しくて運動する時間がない」「運動に適する場所がない」といった理由で健康づくりを後回しにしていた方が多かったのですが、新型コロナウイルスの流行を経て「やはり健康が何より大切だ」と考える人が増えてきたようです。薬に頼る前に自分の体を整えよう、少しずつでも体を動かそうといった積極的な姿勢が広がっています。さらに、身近にジムなどの運動環境が整ってきたこともあり、「まずはやってみよう」という前向きな空気が地域に生まれているように感じます。

地域の「セーフティーネット」として健康を支える

診察の際に心がけていることは何ですか?

長田展明院長 葛が谷つばさクリニック5

診察の際は、患者さんに病気や治療内容を正しく理解してもらうことを大切にしています。疑問が残らないよう、わかりやすく丁寧に説明したいと思っていますが、私が直接話せる時間には限りがあるため、コンシェルジュのスタッフと連携し、患者さんに納得し、「良かった」と感じて帰っていただけるように患者さんの不安や質問にしっかり対応できる体制を整えています。また、糖尿病などの治療は継続が必要なので、患者さんの気持ちを尊重しながら、良い変化があった時には一緒に喜び、励まし合うようにしています。スタッフには、「ここは医療機関ではなくホテルだと思って働いてください」と伝えています。言葉にしなくても「ありがとうございました」「またおいでください」という気持ちが自然に伝わるよう、温かい接し方を大切にしてほしいと思っています。

地域に対する想いをお聞きします。

地域の健康づくり、特に未病対策に力を入れています。ダイエット相談に対応する外来では、近隣のパーソナルトレーニングジムや鍼灸整骨院と連携し、けがを防ぐため関節の可動域を広げてから筋トレを始めるなど、段階的にサポートしており、運動やマッサージの専門家と協力し、安心して続けられる環境を整えています。開院から22年がたちました。開業当初、「地域のランドマーク」をめざして歩み始めた当院は、現在、「各分野の専門家がそろうクリニック」として、さらに信頼される存在をめざし、複数の分野の専門家が治療を担当しています。地域の困ったときの「セーフティーネット」として、皆さんの健康を支え続けていきたいと思っています。

最後に、今後の展望をお願いします。

長田展明院長 葛が谷つばさクリニック6

夢のような話ですが、どなたかとコラボして「健康に配慮した喫茶店」をつくりたいと思っています。というのも、ダイエットの相談に来られた患者さんの中には、糖尿病や高血圧と向き合いながらも、「本当は甘いものが食べたい」と思っている方が少なくありません。でも、健康のために我慢をしている。その気持ちを、日々強く感じています。だからこそ、カロリーや塩分に配慮したスイーツや軽食を安心して楽しめる、そんな喫茶店がこの地域にあったらすてきだなと思うんです。罪悪感なく、笑顔で「おいしいね」と言い合えるような場所があるだけで、心の支えにもなるはずです。こうした思いに共感してくださる方と一緒に、地域の健康を支える「場」が育っていったらうれしいですね。

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