全国のドクター9,109人の想いを取材
クリニック・病院 158,817件の情報を掲載(2024年3月30日現在)

  1. TOP
  2. 京都府
  3. 京都市伏見区
  4. 伏見桃山駅
  5. 中井歯科医院
  6. 中井 徹 院長

中井 徹 院長の独自取材記事

中井歯科医院

(京都市伏見区/伏見桃山駅)

最終更新日:2021/10/12

中井徹院長 中井歯科医院 main

伏見桃山駅、桃山御陵前駅など複数の駅から徒歩でのアクセスが可能な「中井歯科医院」は、現院長である中井徹先生が引き継ぐまで、祖父、父と3人の歯科医師によって地域に貢献してきた歴史ある歯科医院だ。「ここを引き継ぐことが自分の夢だった」と語る中井院長は、この地で生まれ育ち、地域への思いは人一倍強い。口腔外科専門の歯科医師として大学病院や市中病院で研鑽を積み、満を持して戻ってきてからは、より地域へ貢献したいとの思いから、静脈内鎮静法を用いた治療も積極的に行っているという。今回の取材では、地域への思いや、診療で大切にしていることなど、さまざまな話を聞かせてもらった。

(取材日2021年6月13日)

3代目として、生まれ育った場所を継承

この地で3代にわたって続いている歯科医院だそうですね。

中井徹院長 中井歯科医院1

当院は祖父が開院し、父、そして私と続いてきた歯科医院です。それと同時に、私にとって生まれ育った場所でもあります。祖父が仕事をしていた姿は私が幼すぎてあまり覚えていないのですが、父が診療をし、地域の皆さんと交流していた姿が、私にとって歯科医師という仕事の原点になっていると思います。物心ついた時から「自分も歯科医師になって後を継ぐんだ」と思って育ちましたし、それが自分にとっては自然な流れだと感じていました。ですから、今こうやって診療していられることをとてもうれしく思っていますし、この場所を守ってきてくれた祖父と父、当院に関わってくれたスタッフ、そして地域の皆さんには心から感謝しています。

継承までの経緯を教えてください。

幼い頃からの夢でしたので、迷うことなく大阪歯科大学を受験し、卒業後、滋賀の大学病院歯科口腔外科へと進みました。そこで「これまで祖父や父がやってきた歯科治療にプラスできるようなことを勉強し、もっと地域の皆さんの役に立てるような歯科医院にしよう」と思い、口腔外科を専攻。大学病院でも口腔外科専門の歯科医師として働いてきました。口腔外科では親知らずなど難しい抜歯も数多く経験しましたし、口唇や舌、顎など広い範囲の手術も経験しました。患者さんと向き合う中で、全身管理の重要性を感じ、必要だと思ったのが麻酔です。患者さんの中には高血圧症や糖尿病など、全身疾患をお持ちの患者さんもいらっしゃいます。そういった方に安心して治療を受けていただくためにも、全身管理の技術を身につけたいと考えて、麻酔科での研修も重ねるようになりました。

どのように地域へ貢献したいと考えていますか?

中井徹院長 中井歯科医院2

私は口腔外科を選択し学んできましたので、ここに帰ってくる時にめざしたのは「開業医でも大学病院レベルの治療が行える」こと。口腔外科症例の治療を、わざわざ大学病院に行かなくても、家の近所で受けられるようにしたいということでした。忙しい毎日の中で、抜歯のためにわざわざ大学病院まで足を運ぶのは大変です。地域の皆さんには、もっと歯科医療を気軽に受けていただきたい。そうすることが、この地への私にできる貢献であると考えています。

静脈内鎮静法を取り入れた治療を実施

この歯科医院ならではの取り組みはありますか?

中井徹院長 中井歯科医院3

当院では麻酔の知識を生かし、局所麻酔だけでなく、静脈内鎮静法を取り入れた治療を実施しているという点ですね。静脈内鎮静法とは、完全に意識がなくなる全身麻酔とは違って、緊張をほぐし、半分眠ったような状態になります。入院の必要はなく、歩いて当日にお帰りいただくことができますので、歯科に強い恐怖を感じる方、嘔吐反射がひどい方、時間がかかる治療や手術、心身障害などで治療が困難な方でも、リラックスして治療を受けていただけます。さまざまな理由で長く歯科治療を受けることができていないけれど、本当は治療をしたいと考えているのであれば、一度ご相談いただければと思います。

歯科医院が苦手な人にとってみれば、とても心強いと思います。

一般的にも知られてきていますが、口腔内の健康と全身の健康には相関関係があるといわれています。人生100年時代になった今、健康はかけがえのない財産の一つなんです。そのことがわかっているにもかかわらず、さまざまな理由で歯科治療が受けられない人がいる。麻酔に興味を持ち、勉強した歯科医師だからこそできることをして、一人でも多くの方のお口の健康に携われたらなと日々思っています。もちろん、いくらその日に帰ることができるといっても、鎮静法も麻酔です。リスクはゼロではありません。歯科が苦手な方の中にも、説明をし、段階を踏むことで鎮静法がなくても治療ができる人は大勢いらっしゃいます。ですから、鎮静法ありきではなく、まずは患者さんとよく話すことが大切だと考えています。

患者さんと接する時に、先生が大切にしていることは何ですか?

中井徹院長 中井歯科医院4

患者さん自身を知ることですね。今、一番困っていることは何か、どんな状態をめざしているのか、どんな治療を受けたいと思っているのかなど、まずは丁寧に患者さんのお話を伺わなくてはいけません。歯科医師が苦手であれば、歯科医師の何が苦手なのか、絶対にされたくないことは何かについても丁寧に聞かせていただきます。そして「嫌だ」と言われたことはしない。歯科医師と患者さんであっても、結局は人と人。まずは人間同士として、お互いの信頼関係を高めていくことが、歯科医院へのハードルを下げるのではないかと思うので、人として当たり前のことを忘れないよう、お一人お一人と丁寧に向き合っていきたいと思っています。

地域の人々の健康に関われる喜びを忘れずに

話は変わりますが、プライベートでの楽しみはありますか?

中井徹院長 中井歯科医院5

趣味はロードバイクで、これまでさまざまなレースに参加していました。今は新型コロナウイルス感染症のせいでレース自体が開催されないので、レースに参加できなくて残念ですね。また、歯科医院継承以前に住んでいた滋賀県ではバイクで走っていて気持ちの良い道がたくさんあったんですよ。青空の下を走っていると、ストレスも吹き飛んで爽快でした。京都に戻って来てからは、街の構造上、交差点のないまっすぐな道がないのでそこがちょっと残念ですね。今は遠征もできないので、休みの日は子どもと一緒に過ごすことが唯一の楽しみです。とはいえ、歯科医院が休みの日は、歯科麻酔で呼んでくださる病院で仕事をしていることも多く、今は仕事が中心の毎日です。

毎日が充実しているんですね。

ありがたいことに、そんな毎日ですね。歯科についても麻酔についても学ぶことはたくさんあって、時間はいくらあっても足りないですね。私は歯を治療するということは一人の人間の人生に関わることでもあると思っているので、中途半端な治療はしたくありません。一つの疾患に対して治療をしていくのとは違って、開業医は患者さんに寄り添ってともに時間を過ごし、その人にとって良い治療を行っていくことが責務だと思います。ここに足を運んでくださる患者さんとともに、私も年を重ねながら、その人の健康に関わることができるという喜びを忘れることなく、歯科医師として、人として成長し続けたいです。

それでは最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

中井徹院長 中井歯科医院6

まずは地域の皆さん。これからも皆さんに必要としていただけるような歯科医院でいられるよう、スタッフ一同頑張っていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。そして、歯科治療へ強い恐怖や苦手意識がある皆さん。いろいろと不安があるかもしれませんが、鎮静法を用いた治療をぜひ一度検討していただきたいです。持病があれば、医科の先生と連携し、全身管理を怠ることなく治療していくことも可能です。お口のことで悩んでいるのであれば、放置せず、ぜひ当院にご相談ください。さまざまな方法を組み合わせて、心も体もリラックスして治療を受けていただけるよう尽力いたします。まずは気軽に相談していただければうれしいです。

Access