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安藤 裕章 院長の独自取材記事

アン歯科

(一宮市/尾張一宮駅)

最終更新日:2019/08/28

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一宮市の住宅地で1991年から開業している「アン歯科」。大学時代は美術関係の仕事に興味を持っていたと語る安藤裕章院長は、「患者さんをきれいにしてあげたい」という明確なビジョンと口腔内全体を考えた包括的な治療方針の持ち主。時間をかけてカウンセリングを行うことで口腔内の悩みを探り出し、コミュニケーションを密に図って患者との信頼関係を築いている。ざっくばらんな語り口の中にも患者と誠心誠意向き合う姿勢がうかがえる安藤院長のもとには、近隣の市町村をはじめ、遠方からも患者が訪れている。今回は、自らデザイン設計に携わった診療スペースへのこだわりや、技工所が併設されたメリット、衛生面の取り組みや歯科医院を選ぶポイントなど多岐にわたって話を聞いた。
(取材日2017年4月13日)

歯科医療の審美的側面に魅力を感じ、興味の枠を広げる

記憶に残りやすいクリニック名ですね。院長の名前にちなんで付けられたのですか?

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そうですね。アンは安藤の「アン」でもありますが、ものごとの「始まり」という意味も込められています。フランス語で数字の”1”を「アン」と発音しますよね。あと、「阿吽(あうん)の呼吸」とよく言いますが、阿吽の「阿」は、仏教に関連した言葉で宇宙の始まりという意味があります。つまり、一宮で歯科医師として「最初の一歩を踏み出す」という決意を込めて、このようなクリニック名にしました。私は一宮出身ながら、大学に進学してから開業するまでの長い期間、地元を離れていたので、ここが初めての土地のように新鮮に感じていたのです。

歯科医師をめざしたきっかけや開業までの経緯を教えていただけますか?

幼い頃から父に「医者になれ」と言われて育ったことが歯科医師をめざすきっかけでした。それで東京歯科大学に進学したのですが、学生時代はヨットに夢中で歯科は単なる学問だと思っていました。歯科医療の面白さにめざめたのは卒業後、東京にある開業医のもとで働くようになってからです。もともと私は美術関係の仕事に惹かれていて、学問とは一味違う歯科医療の審美的な側面に魅力を感じました。「患者さんをきれいにしてあげたい」との思いから治療に対する興味も広がり、勤め先の歯科医院で一緒に働いていた大学教授のお手伝いを通して矯正治療の技術を学んだり、矯正治療やインプラント治療の講習に参加したりしました。講習では難しい専門用語が飛び交ってカルチャーショックを受けた一方で、自分で勉強を始める良い刺激にもなりました。

どのような患者層が、どういった治療を求めて来院されるのでしょうか?

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開業時は一般的な虫歯や歯周病の治療のほかに、矯正やインプラント、入れ歯やかぶせ物といった補綴歯科などをメインにスタートしました。これらの治療に加え、最近は根管治療を希望される方も増えてきましたね。長年、よその歯科医院で治療を受けていた患者さんが、セカンドオピニオンを求めて当院を利用されるケースも少なくありません。患者さんのお住まいの地域はさまざまで、近隣の市町村以外にも遠方から車や電車、なかには飛行機を利用して泊まりがけでお越しになる方もいらっしゃいます。クリニックの歴史が長いぶん、患者さんも歳を重ねられ、なかには20年来の長いお付き合いの方もおみえになります。

院長自らが設計した、こだわりの診療スペースと技工所

作業台がアイランドキッチンのように診療スペースの中にあるのがユニークですね。

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診療スペースは作業台も含め、私がデザイン設計に携わりました。治療中の患者さんに圧迫感を与えないよう天井を高めにするなど、こまかいところにまでこだわっています。閉ざされた空間での治療は緊張するという声が多いので、個室は1部屋のみです。ほかの診療スペースはオープンになっていますが、患者さん同士の視線が合わないよう診察台の向きを工夫したり、ついたてで仕切ったりすることで開放的な空間でもプライバシーが確保できる造りにしました。ついたての高さにもこだわりがあって、私が患者さんの様子を見渡すのに最適な140センチメートルに設計しています。床が濃い色になっているのは、ゴミが目に留まりやすいぶん掃除が行き届くからです。あと、数年前に診察台を一斉に入れ替えた時、壁紙も一緒に張り替えました。

技工所内のデザインも院長が手がけられたそうですね。

技工士には快適な環境で仕事に取り組んでもらいたいと思い、7年ほど前に70平米の広々とした技工所を建てました。患者さんと技工士が直接やりとりできるので、患者さんのイメージにより近い技工物が製作できるようになったと思います。たとえば、仮歯などはいくつかのパターンを作って、どの色や形態が良いか現物を見ていただきながらご要望を伺っています。歯科医師というのは、美的センスが必要とされる仕事なので「患者さんをきれいにしてあげたい」という観点から、私が「これだ!」と思った技工物をお勧めしていますが、患者さんのほうからも積極的にご自身の要望を伝えていただければと思います。

衛生面にもかなり力を入れていらっしゃるようですね。

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院内感染の問題もありますので、歯科医療を提供する上で衛生面を徹底させるのは当然のことです。例えば、診療スペースは業務用の空気清浄器を多数設置して清潔な環境を保っていますし、よりクリーンな環境が求められる根管治療は、環境を調整しやすい個室での診療にあたっています。医療器具も先進の洗浄器と滅菌器を使って消毒、滅菌を徹底し、感染症が心配される患者さんの診療後は、診察台を消毒、滅菌をするまで、次の患者さんをご案内しないようにしています。たとえ肉眼ではわからない部分でも、こちらの取り組みは自然と伝わるのではないでしょうか。当院では見える部分だけでなく、見えない中身の部分でも勝負できる歯科医療をめざしています。

時間をかけたカウンセリングで口腔内の悩みを探る

日々の診療で大切にされていることは何でしょうか?

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患者さんとコミュニケーションを密に図ることです。治療を始める前には口腔内全体の環境を考えた治療計画を立て、治療の方針や必要となる時間をきちんと説明しています。ただ、生身の体を扱うわけですから、すべてが計画通りに進むとは限りません。「できる限りの治療はするけれど、抜歯になることもあります」とデメリットに関しても誠意を持ってお伝えしています。心配な症状が見られた患者さんには、ご自宅にお電話を差し上げて経過をうかがう場合もあります。治療だけでなく、心のケアをすることも大切ですからね。来院されたすべての患者さんに「この歯科医院に来て良かった」と喜んでいただくのが私の望みです。

カウンセリングにもずいぶん時間をかけられるようですね。

悩んでいる方ほど自分のことをよく知ってほしいと考えていらっしゃいます。とはいえ、ご本人でもうまく説明できないことがあるでしょう。ですから、まずは診断に必要なデータを集め、それをもとにこれまでの治療履歴について見当をつけ、私のほうから「これこれこうでしたか?」とお尋ねします。もし、私の所見が違っていれば患者さんの側から正していただくことで、これまでの治療履歴が頭の中に入り、痛みなどの原因を予測しやすくなります。以前、大学病院で根管治療を受けていた患者さんが、なかなか痛みが取れないといって来院されたことがありました。時間をかけてカウンセリングを行うなか、痛みの原因が歯の根っこの問題だけでなく、噛み合わせの不具合とも関係しているのではないかと予測しました。そこで全顎治療を試みたところ、症状が次第に緩和され、患者さんにも喜んでいただけました。

最後に、歯科医師から見た歯科医院を選ぶポイントを教えていただけますか?

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歯というのは、問題のある1本だけを治療すればそれで終わりという話ではありません。口腔内全体の環境が整ってこそ健康に機能するものなので、治療の前には将来を見据えた治療計画を立てることが必要になってきます。信頼できる歯科医師というのは、必ず治療計画を立てた上で診療に臨んでいるはずです。私も頭の中で計画を練り、患者さんには治療の概略や時間などをきちんとお伝えするようにしています。読者の皆さんが実際に受診されるときは、なかなか聞きづらいかと思いますが、どのような方針や計画のもとで治療が進んでいくのか、思い切って尋ねてみてはいかがでしょうか。当院にお越しになる場合も、けっして受け身にならず、費用などを含めたご自身の要望について遠慮なくお話しいただければと思います。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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