河野 伸二郎 院長の独自取材記事
河野歯科医院
(横浜市都筑区/仲町台駅)
最終更新日:2026/06/05
1989年に仲町台駅から徒歩5分ほどの場所に開業し、2024年には駅からすぐの場所へと移転した「河野歯科医院」。多くの住民の口腔内の健康を支えてきた河野伸二郎院長は、慶應義塾大学工学部卒業後、企業での勤務を経て歯科医師を志し、30歳で歯科医師となった。同院では副院長、矯正担当の歯科医師と協力して診療にあたる。診療に加え、インドで過ごした少年期の経験をもとに、海外ボランティア活動もライフワークとしている。そんな河野院長に、同院の診療の特徴や将来の展望などについて詳しく聞いた。
(取材日2026年4月30日)
便利な駅前に移転し、小児歯科や矯正にも注力
2024年4月に駅前に移転されたと伺いました。

以前の歯科医院より通院に便利なところで、高齢の患者さんも増えたので建物の1階で、と移転先を探して現在の場所に巡り会いました。新たな院内の造りは明るい雰囲気を重視し、設備面では「個人の歯科医院として提供できる最高峰のことを」と考え、歯科用CT、マイクロスコープなどをそろえ、最近では根管治療用の高周波治療器も導入しました。滅菌など感染症対策も徹底しています。同じエリア内の移転でしたが、駅前の1階は入りやすいようで、新しく来られる方も増えてきましたね。幅広い世代の方が安心して通え、どんな要求にも応えられる歯科医院でありたいという考えにマッチした環境が整ったと感じています。
診療面ではどのような特徴がありますか。
虫歯や歯周病の予防・治療をはじめ、口腔外科、インプラント治療、矯正歯科、審美歯科など多様な症例に対応できます。大口日登美副院長も幅広く診療し、特に専門の口腔外科に力を入れています。さらに、移転を機に矯正歯科を専門とする澤村萌香先生も加わり、現在は月1回のペースで診療しています。今後はお子さんの治療や矯正、成人の矯正、特にマウスピース型装置を用いた矯正、また、導入したCTやマイクロスコープ、高周波治療器も活用した根管治療、外科手術などにも力を入れたいと考えています。
矯正をするメリットは何でしょうか。

整った歯並びは歯磨きがしやすく、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。特に澤村先生は噛み合わせの不具合解消にも力を入れているため、見た目だけでなく、噛む・飲み込むといった口腔機能も考慮して診療するのが当院の矯正の特徴です。噛み合わせの不具合は、舌が上顎の適切な位置に収まっていない、口をポカンと開けている時間が長いなど、患者さんが意識していない習慣から生じることも多く、改善をめざした指導も行います。また矯正は、ワイヤーと同じぐらいマウスピース型装置を用いることも多いのですが、当院はマウスピース型装置だけでは対応が難しいときに補助装置を組み込む、顎の成長を利用して顎の幅を広げるための装置を使うなど、さまざまな症例に対応しやすい点が強みです。現在は中学生以上の患者さんが中心なので、今後は小児の患者さんにも来ていただきたいですね。
先生の診療方針についてお聞かせください。
僕自身が心がけているのは、患者さんの主訴を何回も聞くこと。受付時と治療台に座ってからでは訴えが異なることがあるんです。ですから同じ質問でも角度を変えて聞くなどして、患者さんは本当はどこが痛いのか、どうしてほしいのかを正確に把握するようにしています。そして大切にしているのは、苦痛に配慮しながらできるだけ短期間で、なるべく保険診療の範囲で患者さんの問題解決に向けて進み続けること。歯科医師の立場より、患者さんの立場を考えて問題解決に取り組むことが大切だと考えています。
少年期はインドで過ごし、会社員を経て歯科医師へ
歯科医師になる前は企業にお勤めだったそうですね。

父の仕事の関係で、小学校5〜6年生の時にインドのコルカタに住んでいました。父が他の日本人の営業部員と領事館に行ったり、違う会社の人が自宅に遊びに来て日本食を楽しんだりと交流するのを見て、子どもながらに面白いなと思ったのです。商社の営業部員をめざしつつ、理数系が好きだった僕は、技術を知っている営業部員になろうと慶應義塾大学の工学部に入りましたが、卒業した当時はオイルショックで就職難の時代。結局、商社ではなく別の会社に入社したものの、やりがいを感じられませんでした。そんな中、東京大学をめざしていた親友が方向転換して医師になったことを知り、医学の道に可能性を見いだしたのです。
歯科医師になろうと思われた理由は?
インドで受けた歯科治療が印象的だったからです。日本での治療では、痛そうな顔をしただけで「痛いわけがない」と怒られた経験から、歯科医院は「あまり行きたくない所」でした。ところがインドでは診療前に、子どもが注射をされて泣いている写真を見せて「これは悪い医者だ。痛くしないように気をつけるから安心して」と言われたんです。その歯科医師は、言葉どおり痛みに配慮しながら治療してくれ、私を大人として扱ってくれました。歯科治療経験に加えて、カトリック系の学校に通ったこと、イギリス人の家庭教師に教えられたこと。このインドでの3つの原体験が今日の僕に影響を与えています。一方で現地で見た貧富の差にも衝撃を受け、「将来は発展途上国の役に立ちたい」と考えるようになりました。これが現在もライフワークとしているボランティア活動につながっています。
海外でのボランティア活動について教えてください。

歯学部卒業後、横浜の歯科医院に勤務しながら、東南アジアでボランティア活動を始めましたが、驚いたのは、口唇・口蓋裂の子どもが何人もいること。言葉を発するのに障害があるので、日本では生後半年〜1歳半で手術をすることが多いですが、発展途上国ではほとんどの人が治療を受けられないのです。そこで一般的なボランティア活動を行う傍ら、「フィリピン口唇・口蓋裂手術プロジェクト」を立ち上げ、15年にわたり実行委員長を務めました。2018年からこのプロジェクトは別の組織の主催になりましたが、現在でも主要メンバーとして当院の歯科衛生士とともに参加し、近年はラオスでも活動しています。
口の中から家族全員の健康を守るためのサポート役
注力している診療分野はありますか?

将来もご自身の歯で食べていただくために、虫歯や歯周病の予防に力を入れています。ご自宅での歯磨きによる日常的な歯周病対策に加え、それでは取り除けずに蓄積したプラークを定期検診の際に歯科衛生士がクリーニングするという両輪での対策が必要です。また失った歯を補うためのインプラント治療にも対応しますが、これはあくまで第2の選択肢。基本的には保険診療の範囲で可能な治療方法をご提示して、別の選択肢を希望される場合にご案内します。土台となる顎の骨が薄い方でも骨造成でインプラント治療が可能になる場合もあります。治療方法にお悩みのときは一度当院にご相談ください。また歯の内部を削って、細菌に感染した歯の根っこの神経を除去する根管治療では、根管の深さの測定と同時に高周波を用いた患部の除去に役立つ治療機器も導入し、精度の高い根管治療をめざしています。
歯科医院の今後の展望をお聞かせください。
お子さん連れや若い世代を対象に小児歯科や矯正、特にお子さんの咬合誘導、噛み合わせの改善に力を入れたいですね。将来的にできるだけ矯正に費用をかけずに済ませるには、小さな頃、適切な時期に簡単な対処をしておくことも重要です。僕は会社員も経験していますので、できるだけ費用を抑えてしっかり治療をしたいのです。今は小学校の歯科検診でも歯並びをチェックしているので、気づかなかった不正咬合の指摘もあると思います。お子さんの歯並びや噛み合わせで気になることは、いつでも相談ください。将来はこの地域でのお子さんの食育などの活動を歯科医療の面から支援できればと考えています。他にも、当院は企業による使用済み歯ブラシのリサイクル運動に賛同しており、院内で回収を始めるなどSDGsにも取り組んでいます。
最後に、地域の方にメッセージをお願いします。

親御さんは、仕上げ磨きを終える年齢になってもお子さんの口の中に関心を持って、ときどきはお子さんとのコミュニケーションも兼ねて歯磨きの状態をチェックして、磨き残しを磨いてください。また治療を始めたら、特に矯正の場合は、途中で間隔を開けず、歯科医師の指示どおりに通院していただくことも大切です。お口は消化管の入り口、健康の入り口となる大事な器官。ご自身だけでなく、お子さんやパートナー、親御さんなど、ご家族の健康を考えていただくサポート役として当院をご利用ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/35万円~、骨造成を含むインプラント治療/40万円~、歯列矯正(上下顎)/55万円~、小児矯正/35万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/55万~95万円、小児咬合誘導/3300円~、ジルコニアセラミッククラウン/5万5000円、ジルコニアセラミックインレー4万8000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

