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門井 聡 院長の独自取材記事

門井歯科医院

(名古屋市南区/道徳駅)

最終更新日:2019/09/10

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名鉄常滑線の道徳駅から徒歩1分という好立地にある「門井歯科医院」は、70年以上にわたって地域の人々の歯の健康を見守り続けてきた歴史あるクリニックだ。2代目院長である門井聡先生は、補綴治療を得意とするベテラン歯科医師。名古屋市南区歯科医師会の活動に長年携わるなど、地域の歯科医療の発展にも尽力している。「今いる患者さん一人ひとりを大切にしながら、丁寧な診療を続けていきたい」と語る門井院長。父である先代院長の頃から通っている患者も多く、町の歯科クリニックとして長年親しまれてきたことが感じられる。控えめで物静かだが、語る言葉は患者に対する深い思いやりにあふれている。自然体で優しい人柄が印象的な門井院長に、診療に対する思いを聞いた。
(取材日2019年8月27日)

一人ひとりの患者に合わせた診療を

こちらは歴史の長い歯科医院だと伺いました。

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開業して70年以上になりますね。もともとは歯科医師だった父が1945年頃に開業したのがはじまりです。その父を手伝うかたちで、私も1988年からこちらで勤務するようになりました。10年ほど前に父が亡くなってからは一人で診療を続けています。内装は少し手を加えてきれいにしましたが、建物自体は父が開業した当時のまま。改装も移転もせずにずっとこの場所で診療をしてきました。敷地内には自宅もあったので、ここはまさに私が生まれ育った町という感じです。この町には「道徳銀座商店街」と呼ばれる通りがあって、私が子どもの頃には洋食屋やカフェ、映画館などがあってとてもにぎやかでした。今は大型の商業施設ができたので、人の流れも随分変わってきましたが、私が生まれる以前は映画の撮影場所などもあって結構栄えていたそうです。

患者層については、どのような方が多いですか?

子どもが減ってきているということもあって、患者さんもご高齢の方が多いなという印象があります。皆さん地域の方が中心で、とても良い方ばかりです。このクリニックは駅の目の前という好立地にあるので、もちろん他の地域から通われている方もいらっしゃいますし、もともと道徳に住んでいた患者さんが、引っ越してからも電車で続けて通ってくださっているというケースもあります。私にとっては生まれ育った町ということで、私を子どもの頃から知っているという患者さんも多いんですよ。昔から通ってくださっている患者さんの中には、亡くなった父について今でも「お父さんにお世話になったんだよ」と声をかけてくださる方もいてうれしく思います。

診療の際に心がけていることについてもお聞かせください。

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一人ひとりの患者さんの、生活スタイルや家庭の事情を含めた背景を考えて、それに合わせた治療をしていくということが大切だと思っています。診療の際には患者さんの話を丁寧に聞いて状態を把握したり、治療についてわかりやすく説明したりすることはもちろん必要なことですが、患者さんによっては仕事や家庭の用事などが忙しくて時間のない方もいらっしゃるわけです。そういう部分もきちんと考慮して、なるべく短い時間で良い状態に導いていけるように心がけています。また、高齢の患者さんが多いので、歯周病予防のためにも1ヵ月に1回は診させてくださいね、という呼びかけも忘れずに行っています。近くにある中京病院との病診連携も行っていますので、手術などが必要な患者さんについては、そちらを紹介しています。

歯科医師会の活動を通じ、地域の歯科意識向上をめざす

先生は長年歯科医師会の活動にも尽力されているそうですね。

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名古屋市南区歯科医師会の活動に長年携わっています。歯を失う主な原因でもある虫歯や歯周病の予防についての啓発を中心に、「8020運動」達成者の表彰なども行っています。当初この地域は、歯科に対する意識があまり高くないな、という印象がありました。忙しい方が多いので、どうしても歯のことが後回しになってしまうということもあるのでしょうね。それでも、最近は少しずつその意識も変わってきたのではないかと思います。

「8020運動」についても詳しく教えていただけますか?

「8020運動」というのは厚生労働省と日本歯科医師会が推進しているもので、「80歳になっても自分の歯を20本以上残そう」ということを目標にした運動です。私たちは20本以上の歯があればいろいろなものが食べられ、食生活に不自由を感じにくいともいわれています。健康長寿をめざすためにも口腔内の健康は欠かせません。1989年の開始当初は達成率は低く、平均残存歯数はわずか4〜5本ともいわれていましたが、2017年の厚生労働省の発表では達成率が50%を上回りました。私個人としては、高齢化がさらに進んでいるわけですから、「80歳で20本」ではなく、「90歳で20本」をめざしたほうが良い時代になっていると感じています。そのためにも、検診の大切さや歯ブラシだけでなくフロスを併用することなど、ケア方法についても丁寧にお伝えしていきたいと思います。

地域の患者さんについてお聞かせください。

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昔に比べると、毎日しっかり2回以上歯をみがくという方も増え、歯に対しての意識は非常に上がってきていると感じています。しかし、虫歯や歯周病の方の数が多いのも事実です。やはり、日頃の歯磨きだけでは6割程度の汚れしか落ちず、足りない部分もありますね。当院では歯間ブラシや、補助具などもお勧めし、家でできる予防にも努めてもらっています。1ヵ月に1回来院したとしても、1年間で見れば350日ほどは自宅でのケアになります。歯医者に来たからいい、というわけでなく家での予防の仕方、正しいブラッシングを当院で学んでいただけるような環境をつくり、地域の歯科意識をさらに上げていきたいと考えています。

患者の恐怖心や不安な思いもしっかり受け止めて

大学時代の話も少しお聞かせいただけますか?

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大学では「歯科の王道」だからという理由で補綴に進みました。補綴の教室では自分でも技工をしなくてはいけないのですが、当時入っていた医局が、かなり遅い時間までみんながいる雰囲気だったので、私も毎日結構遅い時間まで技工などをやっていましたね。実際に技工をやりはじめると、どうしても時間がかかってしまって、気がつくと遅くなっているという感じでしたが、かなり充実した生活を送っていましたね。

先生は、休日をどのようにお過ごしですか?

特に趣味らしい趣味みたいなものはないんですが、ドライブが好きなので旅行をしてリフレッシュをしています。あとは休日には部屋の掃除もしています(笑)。植物が好きなので、自分で花屋さんへ行って植物を買ってくるのも楽しいですね。院内に飾ってある植物も、自分で飾って手入れをしているんですよ。

今後の展望についてもお聞かせいただけますか?

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私も60歳を過ぎたので、定年のことを考えるようになりました。息子も歯科医師として他のクリニックで働いているのですが、息子の自主性を尊重したいと考えているので、特に後を継いでほしいと頼んではいません。ですから、私としては今通ってくださっている患者さん一人ひとりを大切にしながら、丁寧な診療を精一杯続けていけたらと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

患者さんの中には、「歯医者は怖いし、虫歯治療は痛い」という思いがあって診察を受けることを躊躇される方も多いと思います。そうした恐怖心や不安な思いをしっかりと受け止めながら、優しく痛くない治療の提供をめざしていきますので、どうぞ安心して来院していただけたらと思います。

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