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井上 寧 院長の独自取材記事

井上デンタルクリニック

(横浜市都筑区/センター南駅)

最終更新日:2021/10/12

井上寧院長 井上デンタルクリニック main

センター南駅から徒歩5分。おしゃれな外観、そして医療関連のポスターを1枚も掲示していない院内には赤い椅子が置かれ、ライトベージュの明るい壁紙で美容室のような雰囲気を演出している「井上デンタルクリニック」。楽しく歯科医院に通ってもらいたいという井上寧院長の工夫と気配りだ。充実したキッズスペースは診療台からも様子が伺えるような位置関係になっており、親子連れで来院する患者も多い。わかりやすい言葉を使って、一通りの流れをきちんと説明することを重視。治療前後やその過程を患者に見せることも大切にしている。また、予約時間枠ごとに1人の患者だけを診療するので時間通りに始まって終わるというスタイルを長年継続。決めたことはやり続けるという信念を持つ井上院長に話を聞いた。

(取材日2018年6月30日)

誰もが楽しく診療を受けられる工夫を

開業までの経緯を教えてください。

井上寧院長 井上デンタルクリニック1

手先が器用で細かい物を作ることが大好きだったので、自分の取り柄が存分に生かせると思い、歯学部を志願しました。卒業後は大学院で研究を重ね歯学博士号を取得し、大学病院では補綴科に所属して義歯や差し歯の治療を行っていました。学生を指導することもありましたが、私には臨床が向いていると感じたんです。そこで自宅から近いということもあり、この地で開業を決めました。患者さんの悩みを解決できるように、日々の診療にあたっています。特に義歯がきれいに入ったときの達成感は何とも言えません。仕上がりに満足した患者さんの笑顔は本当にうれしいですね。より良い歯科医療を提供したいですから、義歯1つにもこだわって作っています。

院内のこだわりポイントなどはありますか?

赤い椅子や明るいベージュの壁紙などを使っていて、歯科医院らしくない内装にしています。美容室のような空間を意識しました。大切な歯を守るために、髪のお手入れに通うような感覚で歯科医院にも通院してもらいたいと考えたんです。また、小さなお子さんを持つ家庭が多い地域ですから、ベビーカーごと診療室に入れるようにしたり、お子さんが歯科に行きたくなるようにアイデアを絞りました。診療室の子ども用の部屋の窓からは、診療中の親御さんが見えるので、保護者の方も安心して治療が受けられると思います。キッズスペース目当てで来院するお子さんたちも多く、治療を嫌がる子は少ないですね。

どのような患者さんが来院しますか?

井上寧院長 井上デンタルクリニック2

小さいお子さんから90歳過ぎのご年配の方まで、年齢層は幅広いですね。お子さんの治療に来て、そこから親御さん、おじいちゃん、おばあちゃんとつながって、家族で通院される方が多いです。開業当初は子どもだった患者さんが成人してからも来てくれていたり、母親になって子どもを連れて来院してくれたりするんですよ。最近では、ほかのクリニックで治療がうまくいかなかったという理由でいらっしゃる患者さんもいますね。歯科医師と患者さんも人間同士ですから相性があると思うんです。それから長期間治療しているのに良くならないと言ってセカンドオピニオンを求めて受診する方もいます。またメンテナンスへの意識が高い患者さんが多く、月に1回定期的に来院される方もいるんですよ。30~50代の子育てが一段落された世代の方の中には、審美に興味を持って相談される方もいます。

美しさと機能性のため仕上がりにとことんこだわる

診療の際に心がけていることは何ですか?

井上寧院長 井上デンタルクリニック3

治療の流れを事前に説明して、患者さんにしっかりと理解してもらってから始めるようにしています。治療前後やその過程をきちんと見せることで、患者さん本人にも確認してもらいながら進めていきます。難しい専門用語などではなく、わかりやすい言葉で話すことも気をつけていますね。保険診療や自費診療など選択肢もたくさん用意していますよ。それと診療の最後に、何か気になることはないかを伺うようにしていますね。それから、お口の中のことでこちらが気づいたことは必ず伝えるようにしています。例えば、「歯ぎしりがひどくないですか」「ここ、しみませんか」と聞くこともありますね。口腔内を診るとわかることもありますから、どういう状態なのか指摘して、症状が出ていないかお話しするようにしています。

話しやすい環境づくりもしているそうですね。

当院では予約時間どおりに診療を行うようにしています。1つの時間枠に1人の患者さんしか診ませんので、同時並行で複数人を診療することはありません。ですから、その時間の中で1人の患者さんに集中して診療を行っています。もちろん時には親知らずがなかなか抜けずに少しお待ちいただいて次の患者さんを診療するといった例外もありますが、基本的には予約通りの時間に始まって終わるというスタイルをずっと続けています。1人の患者さんとじっくり向き合った診療をすることで、きちんとした説明の時間も取れますし、人の目を気にすることなく患者さんもいろいろな質問ができると思うんです。こんなこと聞いていいのかと思わずに、どんな些細なことでも気になることは聞いてください。

専門の分野についてお聞かせください。

井上寧院長 井上デンタルクリニック4

義歯や補綴を専門にしています。ご年配の方に多い部分入れ歯やかぶせ物などですね。機能性はもちろんですが、見た目の美しさにもこだわった治療をしています。仕上がりに納得できない場合は作り直すこともありますよ。もちろん患者さんには何がだめでやり直すのかをきちんと説明します。基本的には保険診療の範囲内で治療するようにしています。材質の良さから言えば自費診療にはかないませんが、丁寧な治療を行い、仕上がりにとことんこだわることで、保険診療であってもその人に合った治療ができると思います。満足していただく仕上がりのためには、苦労を惜しみたくないんです。というよりも、やるからには、きっちりと美しく仕上げないと気が済まないんですよ。

天然の歯の価値に気づいてほしい

院長を支えているスタッフの皆さんも心強いですね。

井上寧院長 井上デンタルクリニック5

開業当初から勤務しているスタッフは患者さんとも顔見知りなので、さまざまな場面でとても頼りになります。小さい子と接することにも慣れていますから、お子さん連れでも気兼ねなく来院してください。ずっとスタッフが変わっていないことは患者さんにとって大きな安心感につながると思うんです。地方への転勤や就学などで久しぶりにこちらに帰ってきたときに受診してくれる患者さんも多いんですよ。いつも変わらないスタッフが出迎えるというのが、当院の強みの一つでもありますね。電話応対などもしっかりしていて、本当に痛みで困っている患者さんへの対応なども適切なので、こちらも診療に集中できますね。

休日はどのように過ごされていますか?

子どもたちが小さい頃はキャンプに出かけることが多かったんですが、今では日曜大工をしたり、車の手入れをして過ごしています。それから健康維持のためにジムに通っていますね。実は開業当初から体重は変わっていないんです。一度決めたことはきちんと続けるという性格なんですよね。車は昔から大好きで、かなり古い型のものを自分でメンテナンスをして大切に乗っています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

井上寧院長 井上デンタルクリニック6

歯科技術がどんなに発展しても天然の歯に勝るものはありません。1本何万円、何十万円もの価値がある歯が28本あると考えれば、お手入れに対する意識は違ってくると思います。何十万だなんて大げさだと思うかもしれませんが、歯学部生の実習用の模型づくりのために、クリニックで抜いた歯をそろえて販売する業者までいるんです。天然の歯でなければ、削る練習になりませんからね。歯はプライスレスですから、漠然としたお手入れではなく、定期的なメンテナンスが大切です。何か困っていることがあれば相談してほしいですね。わかりやすい説明と多くの選択肢を用意することでより良い歯科医療を提供していきたいと考えています。患者さんが安心できる場であることを、これからもめざしていきます。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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