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小場 幸夫 院長の独自取材記事

ユキデンタルオフィス

(那覇市/県庁前駅)

最終更新日:2020/08/26

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那覇市の中心部である泉崎エリアの一角に、今年で開院27年を迎える「ユキデンタルオフィス」がある。小場幸夫院長は琉球大学医学部附属病院の歯科口腔外科での勤務経験を経て、生まれ育った地元で開業。むし歯や歯周病などの一般歯科から小児歯科、定期的なメンテナンスを行う予防歯科、粘膜疾患や顎関節症などの口腔外科を中心に、幅広い歯科診療を行っている。大学病院での豊富な診療経験から、口腔がんを含む粘膜疾患の診断を得意とし、専門的な治療が必要な場合の病診連携にも注力。むし歯と歯周病の予防を重視し、いまだに残っている歯科診療に対する恐怖心を払拭していきたいと語る小場院長に、いろいろと話を聞いた。
(取材日2020年7月30日)

口腔内の粘膜疾患の診断に注力

歯科医師をめざしたきっかけについて教えてください。

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本当は、世界各国を巡るような宝石鑑定士になりたかったんです。米国のシアトルにそのための学校があって、そこに行きたかったんですが、親に反対されました(笑)。そこから技術職の中でも世の中の役に立つ仕事がしたいということで、歯科医師を選びました。また、将来の職業を決めずに大学へ進む同級生が多い中で、自分はあらかじめ決まった職業を目標とする進路に進みたいという希望もありました。城西歯科大学(現・明海大学歯学部)を卒業した後は、琉球大学医学部附属病院の歯科口腔外科に勤務しました。それは一人前の歯科医師になるために必要な過程だと思ったからです。でも何年か勤務するうちに、大学での勤務をずっと続けるのは、自分には向いていないかな、と思うようになりました。

その結果こちらで開業したということなんですね。

自分の地元でもある慣れ親しんだこのエリアで開業しました。那覇市の中心地なので、歯科医療に対する意識も比較的高そうだから良いかな、という思いもありました。ただ実際には、当時よりもネットなどの情報ツールが発達した現在のほうが意識は高いですね。またそのためには、歯科医師の側からどんどん発信したほうがより効果的だろうとも思っています。そのため2年ほど前にホームページをリニューアルして、できるだけ積極的に更新するようにしています。患者層はやはりこの近くの方が多いですね。地元ですから同じ学校の出身者も多く、お話がしやすいというメリットはあります。現在は患者さんと一緒に年を取っていっているような感覚ですね(笑)。

大学病院の口腔外科に勤務した経験は現在の診療に生かされていますか?

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それは自分にとって大きなアドバンテージになりました。口腔内の粘膜疾患の診断力には自信を持っています。大学病院に入院する方の中には、口腔がんの患者さんなど重い症状の方もいらっしゃいます。そういった患者さんの全身的な状態の管理も任せられますから、検査の結果なども内科の先生と一緒に見ますし、そのための勉強もたくさんしました。そういった経験を通してすごく鍛えられましたね。でも設備などの問題もあり、開業医としてできることには限界があります。難しい親知らずの抜歯など、当院で対応できる症例はお引き受けしていますが、入院や全身麻酔での手術などはできません。当院では治療が難しい場合は、すぐに適切な医療機関にご紹介しています。大学病院時代の同僚や後輩がさまざまな病院におりますので、より迅速に紹介できるネットワークがあることも、当院の強みの一つです。

「つまようじ法」によるブラッシングで歯周病予防を

普段の診療において気をつけていることは?

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持病のある方には診察の際にお薬手帳を持ってきていただき、どんな薬を服用しているかを確認しています。特に高齢者はたくさんの薬を飲んでいる方が多いですからね。痛み止めを出すときに患者さんから「この薬と一緒に飲んでいいですか?」と聞かれることもあります。これまでの経験からたいていはわかりますが、自分で調べてもわからないときは、主治医の先生に連絡してお聞きすることもあります。薬のことに限らず、症状や治療期間、金額など、何に関しても「わからないことをうやむやにしない」というのは、当院のコンセプトでもあります。

小児の患者にはどのように対応していますか?

当院では、親御さんにも診察を見ていただいています。中高生でも一緒にいらした場合はそうしています。いわば三者面談のようなものですね(笑)。特に高校生くらいになると、自分から親に対して積極的に話さないことも多いですからね。たくさんむし歯があったりしても、親御さんを責めたりすることはありません。また親御さんからも本人を叱責したりしないようにもお伝えしています。せっかく勇気を出して歯医者に来たのに、そこでまた文句を言われたのでは嫌になるでしょう。嫌な思いをさせずに治療することが、次へとつながります。中高生にとって歯医者の優先順位って13位くらいだと思っています。それを5位くらいまでに引き上げたいなと思っています(笑)。

診療内容で何か特徴的なものはありますか?

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歯周病の予防のため、13年ほど前から「つまようじ法」というブラッシング方法を推奨しています。専用の歯ブラシをつまようじのように使ってブラッシングすることで、歯間の歯垢を除去し歯茎をマッサージしていきます。当院ではこの方法を1時間ほどかけてアドバイスしています。最初は出血することもあって驚かれますが、続けていると歯茎が引き締まっていき、出血しにくくなります。当院では「つまようじ法の術者磨き」と呼んでいますが、患者さんにとっても気持ちが良いようで、磨き残しの有無もよくわかるというメリットもあります。

「歯医者=痛い」というイメージを払拭したい

沖縄県はむし歯の罹患率が高いことでも知られていますが、それについては何か対処をしていますか?

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むし歯も歯周病も予防が大切なので、今後も力を入れていきたいと思っています。むし歯になってもしばらくは痛みがありませんが、痛くなってからでは治療自体も負担を伴うことが多く、治療が終わったら「もう歯医者には行きたくない」ということになりがちです。それに対して、あまり削らなくても済む時点で治療を始めれば、痛みも少なく短期間で治療を終わらせることができるでしょう。そういった初期の段階でむし歯を発見するには、定期的な検診が最も重要です。痛くなってから削って治して、また痛くなったら削って……とやっていたら、最後には歯を抜く必要が出てきてしまうことも。そういった負のスパイラルを断ち切り、健康な歯を守るためにも、定期検診の大切さを啓発していきたいですね。

保険診療と自由診療とのバランスについてはどのようにお考えですか?

基本的には保険の範囲内で診療していますが、保険診療ではかぶせ物などの材質が限られてしまいます。セラミックやジルコニアなどの材質は保険では使えません。特に女性の前歯部など目立つところには「これが使えたら良いんだけどなあ……」と思うことがよくあります。もちろん保険適用の材質でもおかしくはないんですよ。でも審美面や耐久性では、やはり違いがあるんです。そういったときは患者さんと相談することもあります。費用がかかっても自由診療の材料を使って治療すると、多くの場合やはり結果的には満足いただけるものができるんですね。その一方で、土台となる歯や歯茎の状態が悪いために、良い材質を使ってもうまくいかなそうなときなどは、お勧めしないこともあります。これは地盤がすごく悪い土地に豪邸を建てても問題が起こる可能性が高くなるのと同じです。

読者の方にメッセージをお願いします。

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まず「歯医者は怖いところじゃないですよ」ということを知ってほしいですね。歯医者に行くという行動にブレーキをかける最大の要因は、恐怖心だと思います。だからむし歯の痛みが恐怖心を上回らないと行く気にならない。でも「そうじゃないよ」ということを知ってほしいんです。麻酔の仕方にも、できるだけ痛みを感じさせないための方法がありますし、不安感や恐怖心を和らげるのに笑気吸入鎮静法という方法もあります。それでも恐怖心が拭えないのなら、最初はクリーニングから始め、徐々に慣らしてから治療を始めることもできます。また、何か聞きたいことがあっても、言い出せずに不完全燃焼のまま帰られる方もいらっしゃるはずです。そういった方も躊躇せずに知りたいことはどんどん聞いてください。そこからコミュニケーションが生まれ、信頼関係へとつながります。いまだに根強く残っている「歯医者=痛い」というイメージを払拭していきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント(1本あたり)25万円~/セラミック6.5万円~/ジルコニア7.5万円~/ホワイトニング3万円~

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