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林 康子 院長の独自取材記事

やすこレディースクリニック

(横浜市都筑区/センター南駅)

最終更新日:2021/05/07

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センター南駅から徒歩5分。大通りに面したビルの2階に、開業15年目を迎える「やすこレディースクリニック」はある。院内はやわらかなピンク色を基調とした優しい雰囲気の待合室や、患者同士が顔を合わせにくいように配慮された動線など、患者がリラックスして通えるように隅々まで心配りがされている。院長の林康子先生は、日本産婦人科学会認定の産婦人科専門医。気さくな人柄と明るい笑顔の中にも、芯の強さと婦人科医療に対する熱い思を感じることができる。「産婦人科のドクターとしてだけではなく、何でも相談できるアドバイザーのような立場で女性の体をサポートしたい」と語る林院長に、患者とのコミュニケーションを大切にする理由、ドクターとしての今後の展望などをたっぷり聞いた。
(取材日2018年5月31日)

患者の悩みに寄り添い、正しい医療を提供していく

患者さんの悩みを聞く中で、どんな傾向があると感じますか?

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自分の体のことをあまりわかっていない患者さんが意外と多いなと感じます。「排卵とはなにか」、「月経周期を把握することはなぜ重要か」といったことを話しているうちに、診療というよりも授業のようになってしまうこともあります。「イライラする」、「なんとなくやる気がでない」など、不調を感じてはいるけれどどこへ相談したら良いのかわからないという患者さんや、インターネットの情報を鵜呑みにしてしまっている患者さんなども増えているなと思います。そういう患者さんへは正しい知識を与えられるように、できるだけきちんと説明するようにしています。特にインターネットで得た情報というのは、すべてがその方にあてはまるものではありません。自分が知りたい情報だけを集めて信じてしまうのではなく、まずはきちんと診察を受けて自分の体と正しく向き合っていただきたいと思います。

最近あった患者さんとのエピソードを教えていただけますか?

ある患者さんが、慢性的な不調に悩んで来院されたことがありました。頭痛やむくみをはじめずっと調子が悪い日が続いていて、いろいろな病院をまわって検査もたくさん受けてきたそうです。それでも症状が良くならないということで来院されたのですが、その方の話をひとつ一つ丁寧に聞いくことで頭痛の原因はこれ、むくみの原因はこれという具合に、それぞれの原因を突き止めることができました。そのことをとても喜んでくださって、とてもうれしかったですね。どんな患者さんも理由なく具合が悪くなることはないと思っています。教科書にはない町医者なりの初見というものを大切にしながら、本当に大きな病院に行く必要があるのかを患者さんに伝えたいと思います。

患者さんとコミュニケーションをとる際に心がけていることはありますか?

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患者さんの悩みに対して、自分のことのように親身になって向き合うことを心がけています。女性の体調はいろいろな要素に影響されやすいので、意外な部分から原因がわかることもあるんです。問診票、顔色、体調や時期など、さまざまなヒントから答えを導き出すのですが、正しい答えを見つけるために重要なのはコミュニケーションですから、納得いくまでとことん話をするべきだと思います。また、私は診察の中で、患者さんに「自身の症状への考え方」を教えられるように心がけています。例えば生理痛や更年期障害などの女性特有のトラブルは早急に症状をゼロにするのは難しいですから、「急に全部治すのは無理でも、最もつらい部分から治していきましょう」というスタンスで治療を進めています。すると患者さんも「いつまでも完治しない」と落ち込むのではなく、「前よりは良くなった」と考えることができますので、精神的にも快適に過ごすことができますよね。

初期症状の現れにくい子宮頸がんは検診で早期発見を

先生の診察のポリシーをお聞かせください。

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とにかくじっくりと患者さんの話を聞いて、状態を把握することから始めるようにしています。産婦人科は他の科と違って、一見関係がなさそうな部分に病気の原因を探るヒントが潜んでいる可能性もあるのです。ですから、患者さんに「子宮が痛いです」と言われて、「はい、それじゃあこの薬を出しましょう」という単純な診察はしていません。薬の処方だけをしても、根本的な解決にはならないからです。大切なのは、なぜその症状が現れたのか、原因を分析してあげることだと考えています。患者さんの中には実は子宮の場所がわかっていない方もおられますから、そういったことからきちんと説明しています。

患者さんの状態を把握するために、問診票にも工夫をされているそうですね。

婦人科はとてもデリケートな面もあるので、他の方の目や耳が気になる受付では話しにくいこともあると思います。ですので、当院では問診表をホームページからダウンロードして、自宅で周りの目を気にせず、ゆっくり考えながら記入していただけるようにしているんです。例えば異常な出血があっても、病気になっているわけではなく、1ヵ月前の出来事が原因で出血していることもあります。ですから、問診表も昔のことまでしっかり思い出しながら書いていただきたいのです。その上で、記入していただいた問診表を元に、更に質問を重ね、じっくり診療を進めています。

患者さんに受けてほしい検診はありますか?

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20歳以上の女性には、年に1回は子宮がん検診を受けていただきたいですね。特に子宮頸がんは、初期の症状が表れないため気が付いたときにすでに進行していると、子宮を摘出しなければならなくなり、妊娠ができなくなってしまうことも。検診で早期発見することが非常に大切です。子宮頸がんは予防できる唯一のがんといわれていますが、欧米では約7〜8割の方が検診を受けているのに対して、残念ながら日本では約2割程度にとどまっています。子宮頸がんで亡くなる女性が年間約3500人もいるという現実を、もっと多くの女性に知っていただきたいですね。あとは、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫などを見つけるためにも、超音波検査を受けていただきたいです。これらは若い人にもよくある病気ですが、超音波検査を行わないと見つけることが難しいんです。検診で詳しくわからなかったことが明確にわかることもありますので、ぜひ受けていただきたいです。

医療のコンシェルジュとして患者に寄り添っていく

先生が産婦人科を志されたきっかけを教えてください。

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高校生の頃からずっと周囲に理系女性が多い環境にいたので、ドクターになることに抵抗はありませんでした。周りの友人たちが研究の道に進むことが多い中、医師の道に進んだのは、「人と接して答えを出す」ということが好きだったからです。研究もいずれ人を救うことはできるのかもしれませんが、私は「今目の前の人と話をして、今その人を助けてあげたい」と思ったのです。大学時代にいろいろな科を回りましたが、当時の産婦人科は、患者さんのプライバシーには配慮が足りないし、じっくり悩みを聞く環境も整っていませんでした。女性特有の悩みというものに対して、理解もありませんでしたしね。そういった現実を見たときに、「この状況を何とか改善したい」と思ったんです。

お休みの日は何をしていらっしゃいますか?

愛犬のチワワのチェリーと遊ぶことでしょうか。チェリーをリュックに入れてどこへでも行ってしまうんですよ。目黒川のお花見に行ったり、食フェスに行ったり(笑)。それから、最近は自分自身のメンテナンスもしています。五十肩になってしまって、ズボンを履くのもままならなかったんですよ。リハビリに通うようになって少しずつ動くようになったんですが、こういう経験も、患者さんへのアドバイスになるのでよかったと思っています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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医学というのは日々進歩していますから、治療法や薬のことなど新しい知識を吸収し続けたいと思います。いつまでも昔の治療を続けているわけにはいきませんからね。そして新しい知識をきちんと患者さんに伝えられる医師でありたいと思っています。また、産婦人科には、症状があってもいわゆる「病気」じゃないことに悩む患者さんがとても多いのですが、「病気ではないけど快適ではない」という症状はきちんと改善してあげるべきです。患者さんには自分自身の体についてきちんと理解して、自分をもっと大切にしてほしいと思いますね。その上で、気になることがあるときには、ドクターとしてはもちろん、専門知識のある「コンシェルジュ」のような感覚で、私を頼っていただければうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

子宮頸がん検診/7000円
低用量ピル/1ヵ月2500円(自費・別途消費税)※別途診察料がかかります。

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