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渡部 英樹 院長の独自取材記事

渡部歯科医院

(伊予郡砥部町/北伊予駅)

最終更新日:2021/10/12

渡部英樹院長 渡部歯科医院 main

豊かな緑に恵まれ、松山市のベッドタウンとして宅地も多い砥部町。「渡部歯科医院」は砥部町役場の近く、国道33号沿いに位置し、地元住民だけでなく、松山市内や久万高原町など、広い地域からクチコミで患者が訪れている。院長の渡部英樹先生は生まれ育った砥部町で25年前の1995年に開業。「痛くない治療」をモットーに、基本の治療を大切にしている。明るくオープンな人柄で、取材中も冗談を言って場を和ませてくれた渡部先生に、勤務医時代の経験や趣味のウェイクボードのことまで、ざっくばらんに語ってもらった。

(取材日2020年4月8日)

歯科口腔外科で研鑽を積み、開業後は幅広い診療に対応

医療の道をめざされたきっかけと、砥部で開業されるまでのご経歴を教えていただけますか?

渡部英樹院長 渡部歯科医院1

医療の道をめざしたきっかけは、高校時代の友達に感化されたからかな。設立して間もなかった、大洲の私立帝京冨士高校に進学したんです。進学校ということもあって同級生たちは医師や歯科医師をめざす人が多くて。そうした周囲の影響もあったので大学は大阪歯科大学に進みました。砥部町で生まれ育ったんで、開業するなら故郷の砥部で、という思いは最初からありましたので、卒業後は愛媛に戻って愛媛県立中央病院に。3年ほど勤務させてもらった後、30歳になる手前でこちらに戻って独立しました。早いもので、開業して25年ほどたちました。長い付き合いの患者さんも多く、開業間もなくしてから診ている患者さんの中には、お子さんやお孫さんなど、ご家族も通ってくれている、という方もいますよ。

患者さんは地元の方が多いですか?

砥部の方で、中でも高齢の方が多いです。国道沿いなので通いやすさもあると思うのですが、近隣の松山市や久万高原町からわざわざ通院してきてくれている患者さんもいらっしゃいます。想像以上に広範囲から来ていただいていますね。土地柄もあって高齢の方が多いのですが、積極的に広告を出したり、今はホームページもないので、ほとんどクチコミで来てくださっているようです。砥部中学校の校医もずっと務めさせてもらっていますが、昔に比べて虫歯のある子や虫歯の状態がかなりひどい子は明らかに減っています。日本国内でも、砥部町は早くからフッ素塗布に取り組んだ地域ですから、その成果も大きいと思います。

先生が得意とする診療は何でしょうか?

渡部英樹院長 渡部歯科医院2

親知らずの抜歯など口腔外科の分野でしょうか。愛媛県立中央病院の勤務医時代に口腔外科で難しい症例の治療などを数多く経験させてもらったので、外科的な処置は得意だと思います。あと、高齢の患者さんが多いので、必然的に義歯など補綴の分野でしょうか。入れ歯は合わなければ、噛めないだけでなく、痛みなど苦痛を伴ってしまいます。松山市内などから来る方は義歯の相談の患者さんが多いですね。ただ、こういう田舎のクリニックなので何かに特化するというよりも、子どもから高齢の方まで、診療内容も一般歯科から小児歯科、歯科口腔外科、インプラント治療やホワイトニングまで、幅広く診させてもらっています。唯一、矯正だけはやっていないので、必要に応じて他のクリニックさんへ紹介させてもらっています。

基本はインフォームドコンセントの徹底

クリニックの基本方針を教えてください。

渡部英樹院長 渡部歯科医院3

まずは「痛くない治療」を心がけています。麻酔のやり方とか技術的なことを丁寧にするのはもちろんですが、メンタル的な要素も大切なんですよ。患者さんが緊張をしないように、初診の時には特に気をつけています。僕の性格もあるのでしょうが、気軽に話せる雰囲気づくりを心がけ、患者さんとはフラットなお付き合いをさせてもらっています。そして、インフォームドコンセントが基本。患者さんが完全に理解、納得して治療を受けてもらえるように、言葉だけで説明するのではなく、模型や写真などを使いながら、わかりやすい言葉で伝えるようにしています。スタッフにもその点は徹底していて、患者さんがチェアに座ったらすぐに背もたれを倒すのではなく、まず今日は何の治療をどういう手順でするのかをきちんと説明してから、背もたれを倒すようにと伝えています。

どのような時にやりがいを感じますか?

治療を終えて、患者さんが笑顔になってくれた時はやはりうれしいものです。特に、合わない入れ歯で困っていた患者さんが、調整を終えた後に、「ちゃんと噛めるようになったよ」と喜んでくれると歯医者としてとてもやりがいを感じますよ。食べ物をしっかり噛んで、咀嚼することは全身の健康のためにもとても大切な行為なんです。そうそう、こんなケースもありましたよ。初診の時に、ほとんどしゃべらなかった高齢の男性が、入れ歯の調整後、通院の度に明るく、よくしゃべるようになったんです。どちらかというと、うるさいくらい(笑)。咀嚼が脳の血流にも影響していて、しっかり噛めるように調整することは脳の機能回復にとっても重要なことなんだということを、まさに実感したエピソードですね。

愛媛県立中央病院での勤務医時代のエピソードを教えていただけますか。

渡部英樹院長 渡部歯科医院4

一般歯科のクリニックでは対応が難しい症例の患者さんが紹介されてくるので、かなり難度の高い治療を数多く経験したので、いろんなエピソードはありますし、それらが開業してからの治療に役立ってもいます。でも勤務医時代、特に印象に残っていることといえば、当時の上司、僕の師匠とも言うべき存在の先生のことですね。技術はもちろん、精神的なことも勉強させてもらいました。本当に穏やかな先生で、患者さんやスタッフに対して偉そうにしたり、怒ったりということがありませんでしたね。そんな穏やかな先生を一度、怒らせたことありますけど(笑)。恩師の人に対する接し方を見てきたので、僕自身も患者さんに対して、大人でも子どもであっても、対等な関係でお付き合いをさせてもらうということをこれからも大切にしていきたいと思っています。

基本の治療を大切に、明るく楽しい歯科診療を

休日はどのようにお過ごしですか?

渡部英樹院長 渡部歯科医院5

ウェイクボードが趣味で、休みの日は北条の海に行くことが多いですね。若い頃は1年中行っていましたが、今はゴールデンウィーク頃から、せいぜい秋口ぐらいまで。冬はジムに通って体を動かしてます。あとね、物作りが好きなので発明も(笑)。本も出しましたし、やりたいと思ったことは全部やる、という性分なんですよ。発明というのは、ドライマウスの患者さん向けの歯ブラシです。ドライマウスの対処法は、唾液腺のマッサージが基本なんですが、クリニックでレクチャーしても、自宅で継続できる人はあまりいません。それなら歯ブラシの裏側にこぶをつけて、歯磨きしながら唾液腺をマッサージできるようにすれば一石二鳥だし…と、開発してしまいました(笑)。

今後力を入れたい診療はありますか?

新しい治療法や技術などは取り入れるようにしていますが、大事なことは基本の治療をしっかりすることだと考えています。基本ができていなければ、どんな治療もトラブルが起こりますからね。新しい機器設備をどんどん導入していくというよりは、基本の治療を大切に、患者さんとしっかりコミュニケーションをとって、インフォームドコンセントを大切にしながらの診療を今後も継続していくつもりです。その上で、地域の方のお口の健康を守っていけたらと思っています。

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

渡部英樹院長 渡部歯科医院6

早くから小児のフッ素塗布に取り組んできた砥部町で長年患者さんのお口の中を診てきて、開業当初と比べて、口腔内の健康に対する意識の高い方が増えてきたと実感しています。しかし、中には歯医者嫌いで、我慢できないレベルのひどい状態になって初めて、仕方なく来院される患者さんもいます。そんな方にも安心して治療を受けてもらえるよう、基本の治療をしっかりと押さえつつ、地域の皆さんのお口の健康をサポートしていきたいと思っています。明るく楽しく、良い意味で頑張り過ぎないクリニック(笑)ですので、困ったことがあればお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/25万円~、ホワイトニング(上下)/3万5000円~

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