検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Qインプラント治療は全体でどの程度時間がかかりますか？

A

インプラント手術をしてから実際に人工歯を取りつけるまでは、3ヵ月から1年程度かかります。手術でインプラントを埋入した後、インプラントと骨が結合するのを待ってから歯を作る準備をしますが、その間当院では1～2ヵ月おきに受診いただき、術後の点検を行っています。骨とインプラントがしっかり結合するのを2～6ヵ月待ち、歯型を採って、人工歯を作製・装着して治療は完了です。人工歯が入るまでの間も、できるかぎり食事に不便がないように、仮歯や仮の入れ歯を装着することもあります。

Q手術までにどのような検査を行うのでしょうか？

A

まず、レントゲン検査を最初のカウンセリングの際に行い、概要を説明します。その後、インプラント治療を前向きに検討される場合には、CT検査と歯型検査を行います。CT検査では、顎の骨の厚みや顎と血管との距離、上顎洞との距離など、手術において注意すべき点をしっかりと確認します。また歯型検査では現在の噛み合わせの状態やインプラントの人工歯作製上の注意点を中心に精査します。さらに歯型をスキャニングしてCT画像と合わせながらコンピューターで分析を行い、手術のシミュレーションを行っていきます。

Q手術が不安な方は多いと思いますが、安全面はいかがでしょうか？

A

CT検査やコンピューター分析を駆使して適切に診査・診断を行い、手術のシミュレーションを行ったデータに基づいて作製したサージガルガイドを用いて慎重に手術を行うことにより、安全性に配慮したインプラント手術が可能となります。また、開業以来、約25年間インプラント治療を行ってきた経験も生かせると思っております。

検診・治療START！ステップで紹介します

1カウンセリングでどの治療法を選択するか検討

最初のカウンセリングは、歯を失ってしまった部分をどのように補うかについて詳しく説明する。インプラント、ブリッジ、入れ歯の治療に関連する歯への負担や治療期間、治療費についてのメリット・デメリットを丁寧に説明し、どの治療法を選択するかをじっくり検討してもらう。決してインプラント前提で話を進めることはなく、まず失った歯に対してのさまざまな治療オプションについて伝えることを大切にしている。

2治療の方向性を決めるためのCT検査や歯型検査

インプラント治療が第一選択となった場合は、事前に行ったレントゲン検査に加え、CT検査や歯型検査を行う。歯科用CT装置を使用して撮影し、顎の骨の厚みなど、手術において注意すべき点を丁寧に確認するとともに、歯型模型を採取し、噛み合わせを精査することにより、安全な手術と快適な噛み合わせの回復を図る。

3コンピュータ分析に基づき、治療計画を詳しく説明

CT検査と歯型検査の結果をコンピューターで読み込み分析を行う。そして、シミュレーションした内容をもとに治療計画を立てる。シミュレーション画像を見ながら具体的な治療方針を説明。最終的に人工歯が入った治療後のイメージも確認できるため、安心感を得ることができるだろう。手術に同意すれば、次回の最終検査へと進み、手術当日を迎えることになる。

4インプラント手術

同院では毎週水曜日の午後に手術を行っている。来院したら手術内容や書類の最終確認を行った後に、術野の消毒及び局部麻酔を行いインプラント埋入手術を開始する。所要時間は本数により多少前後するが、1〜3本の場合は1時間程度で終わる。術後は車の運転などの日常生活に支障はなく、手術部に気をつければその日からの食事も問題ない。「イメージとしては親知らずなど抜歯をするぐらいの心持ちでいてくださったら」と松友院長。

5定期的なメンテナンスと適切なセルフケアの継続が大切

インプラントがしっかりと骨に結合したら歯型を採取し、人工歯を作製し装着する。その後は、インプラント専用の器具を使ってメンテナンスを行うが、同院では1ヵ月から3ヵ月おきの定期メンテナンスを推奨している。また、担当歯科衛生士によるセルフケアのアドバイスも行い、良好な状態を保つことに注力している。