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高田 晋作 院長の独自取材記事

たかた歯科医院

(松山市/松山市駅)

最終更新日:2021/10/12

高田晋作院長 たかた歯科医院 main

松山市駅から歩いて数分、県立中央病院からもほど近い場所にある「たかた歯科医院」。開業からまもなく25年目を迎える、地域に根差した歯科クリニックだ。院長を務めるのは、高田晋作先生。義歯や根管治療をはじめ幅広い診療を行っており、全身疾患との関わりが深い歯周病の治療にも注力している。松山東高校出身の高田先生は野球を愛するスポーツマンでもあり、「診療の際に不可欠なコミュニケーション力も、野球を通じて身につけました」と爽やかに笑う。地域の嘱託歯科医も務めており、子どもから高齢者まで多くの世代に慕われている高田先生に、クリニックの特徴や仕事の心得、得意とする治療などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2019年11月9日)

生まれ育った地元へ歯科医療を通じて貢献

こちらのクリニックを開業されたのは、20年以上前だそうですね?

高田晋作院長 たかた歯科医院1

そうですね。1995年に開業したので、おかげさまでもうすぐ25年目を迎えます。ここは私の実家があった場所で、私自身もこの地域で生まれ育ちました。大学時代と卒業後の2年間は九州に住んでいたため、しばらく地元を離れていたのですが、いつかは帰って故郷で診療したいという想いはずっと持っていました。そこで松山に戻ってさらに2年間勤務医を経験した後、満を持して当院の開業に至りました。歯科医療を通じて、地元に長く恩返しをしていければと思っています。

クリニックにはどのような患者さんが来られますか?

近隣にお住まいの方が多いですね。地元ですから学生時代の友人や知り合いもよく受診してくれますし、近くの高校や幼稚園の嘱託歯科医も務めているので、生徒さんたちも来られます。また、最近では中島など遠方から来てくださる患者さんも多くなりました。ありがたいことに、既存の患者さんの紹介やクチコミで受診される方が増えているみたいなんです。私は患者さんと会話するのが好きなので、話をしっかり聞いてほしい方にとっては好意的に思っていただいているようですね。患者さんの主訴は、虫歯による歯の痛みから義歯の不具合まで、実にさまざまです。

先生が得意とされている治療について教えてください。

高田晋作院長 たかた歯科医院2

口の中全体を総合的に診るようにしているので、幅広い治療に対応していますが、強いて言えば歯の根っこの部分の治療(根管治療)でしょうか。これは深い虫歯や炎症があるときなどに行う治療で、根っこの部分を清掃して薬を入れるのですが、なるべく痛みを感じにくいように注意しながら行っています。昔勤務していたクリニックが根管治療に力を入れていたので、そこで厳しく鍛えられ、今の診療にも生かされています。また、義歯が合わないという患者さんの相談もよく受けます。義歯が合う・合わないは、入れたときの調整がうまくいくかどうかでずいぶん変わってきます。形は合っていても沈みがあったり、噛み合わせがずれたりしていると痛みの原因になってしまうのです。そのため、正しい噛み合わせになるように患者さんにヒアリングをしながら、細かく修正を加えています。

全身の健康にも配慮した治療を展開

先生はなぜ、歯科医師の道へ進まれたのですか?

高田晋作院長 たかた歯科医院3

手に職をつけないとできないこと、そして人の役に立つことがしたいと思い、高校の頃から医療関係の職に就きたいと考えていました。歯学部に興味を持ったのは担任の先生に勧められたのがきっかけでしたが、実際に歯科医師になってみると、やりがいのあるいい仕事だったと思っています。例えば、今までものを噛めなかった人が、入れ歯を入れておいしく食事ができるようになったと喜んでおられる姿を見るのは、やはりたいへんうれしいものです。

診療の際に大切にされていることは何ですか?

患者さんとコミュニケーションをしっかりと取ることです。まずはどんな症状を訴えておられるのか、どんな治療を求めていらっしゃるのかを丁寧に聞き取り、しっかりと把握するようにしています。その上で実際の口腔内の状態を診ながら「こうしたほうがいいと思います」といったアドバイスをし、患者さんと相談しながら治療を進めていきます。私は上からものを言うのが嫌いで、患者さんと対等な立場で話し合いたいんです。患者さんの中にも、初対面ではとっつきにくい方がいらっしゃいますが(笑)、そういう方も長くお付き合いしているうちに、向こうからあいさつをしてくださるようになったりするんですよ。そうやって人間関係を深めていけるのも、診療の醍醐味だと感じています。

最近、注力されていることはありますか?

高田晋作院長 たかた歯科医院4

歯周病と全身疾患との関連性に近年、注目が集まっています。具体的には心臓疾患、脳血管疾患などです。歯周病の原因菌の影響で血管の中にプラークがたまって、詰まったりすることによって、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすといわれているのです。また、歯周病になると糖尿病の症状が悪化したり、逆に糖尿病が原因で歯周病にかかりやすくなったりといった相互の悪影響も指摘されています。そこで当院でもこのような情報を患者さんにお伝えすることで、歯周病の早期発見・治療につなげられるように力を入れています。

歯の診療がきっかけで、体の病気が見つかることもあるのですか?

そうですね。実際にあったケースとしては、ある患者さんから診療の最中に「薬を塗っているのに、口内炎がなかなか治らない」と相談されたことがありました。口の中を診させていただくと通常の口内炎とは違う見た目や感触があり、気になって病院に紹介したら口腔がんが見つかったんです。患者さんと話す中で、がんの既往歴などを聞いていたからこそ「もしかしたら」と気がつくことができたケースでした。そういうこともあるので、やはり日頃からコミュニケーションを取ることはとても重要だと思います。ほかにも、体の状態が心配な患者さんには「一度病院で健康診断を受けてみませんか」と勧めてみたりもしています。

野球を通じて培ったコミュニケーション力

診療を続けてこられて、今までにうれしかった思い出はありますか?

高田晋作院長 たかた歯科医院5

私が嘱託歯科医を務めている高校の生徒さんの中に、当院に通ってくれていた子がいました。その後大人になって結婚して遠方に引っ越していったのですが、数年後、わざわざまた当院を受診しに来てくれたんです。ご予約の名前を見て「何か見覚えがあるな」とは思っていたのですが、実際に顔を合わせたときに「覚えていますか」と声をかけられてびっくりして。そんなふうに、時間がたってもまた来てくださる患者さんがいるのはとてもありがたいですね。もう長く診療しているので、親子2代でかかりつけにしていただいているご家族もいらっしゃいますし、患者さん同士が知らない間に結婚されていたということも7、8組あったんです(笑)。そんな温かなエピソードが生まれるのも、地域の歯科クリニックならではかもしれませんね。

お忙しい毎日かと思いますが、先生のお休みの日のリフレッシュ法を教えてください。

高校・大学の頃からずっと野球をやってきたので、今も複数の軟式野球チームに入っていて、プレーするのを楽しみにしています。時間があるときは朝から夕方まで野球ざんまい。つい先日も歯科医師の野球の全国大会が九州で開催されていたので、参加してきたばかりです。ポジションは以前はピッチャーでしたが、膝を悪くして今は内野手が多いです。大学時代の友人とも野球を通じて今も親交がありますし、チームの仲間が受診しに来てくれることもあるんですよ。また数年前、母校の松山東高校が甲子園に出場したときには、仕事を休んで応援に行きました(笑)。野球はチームプレーですから、コミュニケーション力が大切。今、患者さんとうまくコミュニケーションが取れているのは、野球をずっと続けてきたからかもしれないと思っています。ほかにはマラソンも趣味で、愛媛マラソンや徳島マラソンにも参加したことがあります。

最後に今後の展望と、読者の方へのメッセージをお願いします。

高田晋作院長 たかた歯科医院6

歯科医療は日々進歩していますから、患者さんにとって有用だと思われる技術はどんどん学んでアップデートしていきたいと考えています。自分のやりたいことをやれるのが開業医のメリットなので、より皆さんの役に立てるクリニックへと成長していきたいです。当院では患者さんの話を丁寧に聞くことを大切にしています。歯の悩みをじっくりと相談したい方や、コミュニケーションが苦手という方もぜひ、気軽にお越しください。ベストな治療法を一緒に話し合いながら決めていきましょう。

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