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島元 理光 院長の独自取材記事

しまもと眼科

(横浜市都筑区/北山田駅)

最終更新日:2023/06/08

島元理光院長 しまもと眼科 main

グリーンラインの北山田駅から徒歩約12分、港北ニュータウンの北寄りにある「しまもと眼科」は、地元住民だけでなく、クチコミにより近隣の地域から訪れる患者も少なくないという眼科クリニック。同院は「わかりやすい説明」を重視しながら、白内障の日帰り手術や緑内障の診療に注力している。画像を使った丁寧な説明で患者が納得した上で治療を行うことをモットーに、「何のために行うのか」を明確にすることが自分自身のやりがいへとつながっていくと話す島元理光(しまもと・りこう)理事長。スタッフとともに地域に根差した丁寧な医療を提供している中で感じる、患者への想いやスタッフとのチームワークについてなどを聞いた。

(取材日2019年8月2日)

白内障や緑内障をはじめ眼科全般を網羅

どんな患者さんが多いのでしょう?

島元理光院長 しまもと眼科1

高齢の方が増えてきましたね。白内障の日帰り手術に関するクチコミにより、白内障が心配だと相談に来られる方や、手術希望で足を運ばれる方は多いです。白内障手術を得意としていることが定着してきたからか、近隣の方のみならず青葉区、港北区、宮前区など広い範囲からいらっしゃっています。また、私がもともと大学で緑内障を扱うグループに所属していたこともあり、緑内障の検査や治療を希望する方もじわじわ増えてきました。とはいっても、まだまだお子さんの多い町なので小学生の患者さんもたくさん来ています。意識の高い親御さんが多く、学校の眼科検診で指摘されるとすぐに眼科を受診させているようです。都筑区はそうしたお子さんの受診率が高い地域ですね。

こちらではどのような治療が受けられますか?

日帰りの白内障手術を行っています。麻酔後、数ミリの切開で白内障の濁りを吸い出して眼内レンズを入れるという方法で、手術そのものは20分くらいで済み、院内に滞在いただくのは術前診察や着替えや手術準備も含めて1時間半程度です。緑内障は、当院ではいち早く導入したOCTの検査機器を用いて診療を行っています。メインは眼圧のコントロールで、2~3ヵ月ごとに眼圧をチェックし、定期的に視野やOCTの検査を行います。進行して手術が必要になった場合は、連携している大学病院をご紹介します。その他、糖尿病網膜症のレーザー治療、網膜剥離裂孔のレーザー治療も行っています。ドライアイ、ものもらい、花粉症やアレルギー性結膜炎、お子さんの斜視や弱視など、一般的な眼科疾患に幅広く対応しています。

設備面での特徴はありますか?

島元理光院長 しまもと眼科2

白内障のために手術室を設けていることです。白内障の手術機械も時代とともに進化していますので時期を見て入れ替えています。現在使用しているのも先端の超音波白内障手術機械で、手術用の顕微鏡も先端のものを導入しました。緑内障の自動視野計は大学病院と同じものを使用しています。緑内障診療の標準とされている機器ですので、大学との連携もスムーズに取れます。網膜・視神経の断層撮影を行うOCTもあります。緑内障や加齢黄斑変性症の診療レベルが上がりました。レーザー治療器は、網膜や虹彩に対するものと後発白内障(白内障術後に生じる混濁)に対するものと二種類備えています。また、待合室での診療待ち時間を減らすために携帯電話やパソコンからの診療の受付ができるシステムを導入しました。

スタッフとのチームワークでわかりやすく丁寧な医療を

最近、目立つようになった疾患などあればお伺いします。

島元理光院長 しまもと眼科3

ここ最近はパソコン作業やタブレット、スマホを使い目を酷使する事が多くなっています。そのせいか、以前と比べて老眼になる年齢が若くなってきています。老眼とは焦点を合わせる機能が弱くなった状態をさしますが、初期には目を休めて環境を明るく保つことでだいぶ楽になります。いよいよ進んだら眼鏡を装用することになります。ドライアイも眼精疲労の原因になることがわかっていますが、ドライアイ点眼で目の疲れが改善する事もあるので、気になる方は一度ドライアイチェックをお勧めします。また、目の前にゴミが浮いて見える症状を飛蚊症と言いますが、その症状でも毎日患者さんが来られますね。ほとんどの場合が加齢や生理現象なのですが、時に網膜にキズがついていたり網膜剥離を起こしていることがありますので、気になったら眼科を受診されてみてください。

患者への対応で心がけていることはありますか?

できるだけわかりやすく説明することです。時間をかければいいというものでもなく、どういう表現をすれば理解されやすいかを考えています。診療中の所見をなるべく患者さんにも診てもらいたくて1999年開業当初から画像ファイリングシステムを活用しています。白内障の濁り具合がどれくらいなのか、角膜のキズの具合など直接お見せすることは、言葉の説明よりもわかりやすくお伝えできるのです。診察机の大型のディスプレイでは、目の病気のイラストや画像を表示しての説明も行っています。また、赤ちゃんからご年配の方まで、基本的にどのような方でも受け入れるようにしています。当院はビルの一階にありバリアフリーで設計されていますので、車いすの患者さんや足の調子の悪い患者さんでも通院しやすくなっています。

スタッフへの指導や教育はどのようにされていますか?

島元理光院長 しまもと眼科4

実はあまり意識してやっていることはありません(笑)。当院は20年来のスタッフもいて定着率がすごく良いんです。みんなで仲良く仕事ができているので居心地が良いのだと思います。何か特別に指導しなくても、スタッフは皆、人柄が良く人と接するのが好きで、お子さんにも年配の方にも優しく接してくれています。僕は診察して帰るだけ。細かいことは言わずポイントだけを押さえて何でも任せているんです。仕事中わからないことは先輩スタッフが後輩に指導をするのですが、それがとてもうまく機能しているのですね。スタッフに恵まれてとても幸運です。クリニックにはどこか調子の悪い方が来るわけですから、患者さんを明るい笑顔で迎え入れて差し上げたいです。

眼科診療を通じて地域医療に貢献

眼科医師を選んだ理由をお聞かせください。

島元理光院長 しまもと眼科5

まず、内科系か外科系かでいうと、手術をして自分の手で結果が出せる外科系、メスを握る仕事がしたいと思いました。それに、子どもの頃から細かいことが好きで、顕微鏡を使って手術をしているドクターの姿に憧れがあったんです。顕微鏡を使って手術する科といえば、脳神経外科、整形外科、眼科。実は最初、目だけを専門にする眼科は領域が狭すぎるのではないかと思ったのですが、大学の先輩に話を聞いたところ、新しく研究できる余地がまだまだ残っている、すごく深い世界ということがわかり、よし、やってみようという気持ちになりました。当時の眼科の教授が、非常に人柄が良く、「こういう先生のもとで研修を進めたい」と感じたことも大きかったように思います。

診療後や休診日はどのように過ごしていますか?

趣味でサックスやパーカッションを演奏しています。昔から音楽が好きで、中学時代はブラスバンド部、大学ではクラシックオーケストラとブルースバンドに所属していました。サックスは、テナー、アルト、ソプラノも全部やります。家では夜中でも演奏ができる専用の地下室を造りました。子どもの学校で知り合ったPTA仲間とおやじバンドをやっていたり、同業者を中心に集まったダンスバンドをやっています。以前に少し学んだのでサックスの簡単なリペアもできるんですよ。パーカッションはコンガやティンバレスを演奏します。コンガは最近やっとサマになってきたかなというところです。また、あちこち散歩しながら写真を撮っています。一眼レフを持っていますが、最近のカメラは撮影者の腕と関係なくよい写真が撮れるので楽しいです。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

島元理光院長 しまもと眼科6

何か大きな展望というものはありませんが、一日一日やるべきことやって、その積み重ねを地道に続けていきたいと思っています。白内障手術が怖いという方もいらっしゃるでしょうが、医学の進歩によって患者さんにかかる身体的な負担は非常に軽くなってきました。また、緑内障は自覚症状がほとんどなく、40歳を過ぎるとリスクが高まることが知られています。早期に発見できればほとんどがコントロールできますので、40歳になったら一度は緑内障の検査をされることをお勧めします。日常生活の中で目を守るために大切なのことは、根を詰めて近くを見る作業をやりすぎないこと。目の負担になり近視が進行してしまいかねません。こういった内容も含めて目についての不安は眼科にご相談ください。わかりやすく説明いたします。

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