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昌山 孝 理事長の独自取材記事

タカシ歯科クリニック

(観音寺市/観音寺駅)

最終更新日:2022/07/13

昌山孝理事長 タカシ歯科クリニック main

観音寺駅から車で約5分、県道237号線沿いに位置する「タカシ歯科クリニック」は、歯科・歯科口腔外科を標榜するクリニックだ。理事長の昌山孝先生は、1989年に神奈川歯科大学歯学部を卒業。同大学大学院にてインプラント治療などの歯科口腔外科について学び、1995年に地元である坂本町に「タカシ歯科クリニック」を開業した。開業から28年を迎える同クリニックは、時代の変化や患者のニーズに合わせて、診療スタイル、設備ともに進化を遂げてきた。建物も増改築を繰り返し、現在は6台のユニットで診療を行っているが、2022年8月にはユニット10台で診療にあたれる環境を築く予定だそう。今回は昌山理事長に、同院開業までの経緯やこれまでの歩み、診療にあたって大切にしていることなどについて話を聞いた。

(取材日2022年6月16日)

患者により良い歯科医療を提供するために

まずはこの地に開業するまでの経緯について教えてください。

昌山孝理事長 タカシ歯科クリニック1

開業を意識するようになったのは、大学卒業後、両親に「大学の教授になるか、地元で開業するかのどちらかにしなさい」と言われたからですね。それをきっかけに地元で開業することを意識するようになり、もともと自分の実家があったこの土地でクリニックを開業することを決意しました。開業当初は周りも畑ばかりで、そこまで栄えている印象はなく、当院だけが大きく目立っているように感じていました。しかし、時代の変化とともに少しずつ地域がにぎやかになり、活気が出てきてうれしく思いますね。

開業からこれまで複数回の増改築を繰り返してきたと伺いました。

はい。当院はこれまでに2回の改築と1回の増築を経験してきました。開業当初はユニット3台からスタートしましたが、増改築を経て、今では6台のユニットで診療を行っています。最初に改築をしたのは、当時出たばかりのマイクロスコープを導入し、より精度にこだわった診療ができる環境に整えるためでした。その後も患者さんにより良い診療を提供していくため、積極的に新しい設備を取り入れることで、その時その時のベストな状態へと整えてきたつもりです。実は現在も、改築に向けて準備をしているところなんですよ。今後はユニットを10台に増やし、患者さんを多く受け入れられる体制にしていきたいと思っています。また、治療中患者さんにリラックスしていただける「笑気麻酔」を導入した治療を希望される方がとても多いため、どのユニットでも笑気麻酔を使用できるようにする予定です。

スタッフ構成や各先生の担当分野について教えてください。

昌山孝理事長 タカシ歯科クリニック2

現在は私を含めて3人の歯科医師と9人の歯科衛生士、その他受付スタッフを含めて全部で20人ほどのスタッフ体制です。どのスタッフも頼もしく、患者さんを安心して任せられるので、私としては心強いですね。歯科医師は皆同じ歯科口腔外科を専門に学んできたのですが、現在は主に私が自由診療を担当し、藤田敬一郎先生に訪問歯科と小児歯科、中井光義先生にその他の保険診療を担当してもらっています。今は2人の先生方にこのクリニックの将来を担っていただけるよう、教育にも力を入れています。

口腔内全体を診て診療に臨む

先生は特にどのような診療を担当されているのでしょうか。

昌山孝理事長 タカシ歯科クリニック3

私はインプラント治療や歯の根っこを治療する「根管治療」、審美歯科などを担当しています。インプラント治療は、大学院時代に専門的に学んできた分野でもありますので、治療後の機能の持続力や噛み合わせなど、より注意深く診ながら診療を進めていくことを大切にしています。根管治療については、「時間をかけてもいいので、徹底的にやってほしい」と自由診療での診療を希望される患者さんが多い印象です。ですので私も患者さんの期待に応えられるよう、持てる技術や知識、設備を駆使して治療に臨んでいます。

クリニックの診療のモットーを教えてください。

当院では、単に痛いところだけを治すのではなく、「一口腔単位での診療を行いたい」という考えで診療を行っています。そのため治療を開始する前に、専門的な歯科検診をお勧めすることもあります。この検診では口腔内全体を診て、必要に応じて自由診療で口の中の模型を作り、噛み合わせを検査し、マイクロスコープを用いて口腔内の動画を撮影するなどして、総合的に検査します。いくつかのコースがあるので、患者さんのご要望に合わせたものを行います。この専門的な歯科検診を通して、患者さんの口腔内全体についてできる限り情報を集め、そこから一人ひとりに適した治療計画を立てていくのです。私たちは、その計画をもとに患者さんにさまざまな治療方法を提案し、患者さんの希望や予算などに合わせて治療方針を決めていきます。

先生自身が診療にあたって大切にしていることは何でしょうか。

昌山孝理事長 タカシ歯科クリニック4

自分がやってほしいと思えるような歯科治療を患者さんにも提供したいと思っています。歯科医療の進歩は目覚ましいので、常にアンテナを広く張って新しい技術や材料を知り、必要に応じてまずは試してみるようにしています。新型コロナウイルス感染症流行前は休みのたびに国内外のセミナーに参加して知識を蓄えていたのですが、今ではインターネットを利用して世界中のセミナーに参加できるようになってきましたね。新しい技術を取り入れることによって、従来神経を取らなければならなかったような症例であったとしても、神経を残した治療の選択肢が持てるようになるなど、より患者さんにメリットとなる方法で治療を提供できるようになりますので、今後も新しい技術には目を向けていきたいと思っています。

子どもから高齢者まで幅広く診療できるクリニックへ

最近増えてきている症状などはありますか?

昌山孝理事長 タカシ歯科クリニック5

開業当初から特に気になっていることは、子どもの口腔機能発達不全ですね。予防歯科の意識が高まって、虫歯で受診されるお子さんは減ってきているのですが、口の機能そのものが未発達で口呼吸になってしまったり、顎が小さく歯がきれいに並ばないなどのお子さんが増えてきていることを実感しています。このような不具合は子どもの精神に影響を及ぼすという報告もあります。子どもの口腔機能発達不全が生じる原因は複合的なのですが、最も影響が大きいのは食生活ですね。食べやすい食事が増えてきたことにより、大きく口を開ける、物をかじる、舌を動かすなどの機会が減り、口腔機能が発達するタイミングが減りつつあるようです。乳児期に使用する哺乳瓶などによっても、口腔機能発達不全が生じやすくなる場合があります。そのため、親御さんには乳児期から知識を持って対応していただきたいと思っています。

患者さんの通いやすさのために工夫していることを教えてください。

当院では、無料送迎車で患者さんの送り迎えをしたり、訪問歯科診療を行ったりしています。無料送迎車は、もともと高齢の患者さんで運転免許を返納する方が増え、当院を受診したくてもここまで来ることができないというお声をいただいたことから開始したのですが、今ではお子さんと一緒に受診したい方、もともと車の運転ができない方、訪問歯科診療までは必要ないけれどその直前の状態の方など、さまざまな事情を抱えた方にご利用いただいています。訪問歯科診療はクリニックから16km圏内と限定されていますが、その中で以前から受診いただいていて、通うことの難しくなった方などを中心に行っています。加えて当院では、保育士資格を持つ歯科助手も在籍していますので、親御さんの治療の際はぜひお子さんと一緒に来ていただきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

昌山孝理事長 タカシ歯科クリニック6

口の健康は全身の健康にもつながることがわかってきています。今は特にお悩みのない方も、トラブルが生じる前に定期検診を受けるなど、口の中のメンテナンスを行うことをお勧めします。また、現在お子さんのいる方やこれから妊娠・出産を考えている方は、お子さんの口腔機能発達不全を防ぐためにも、ぜひ一度歯科医院を受診し、予防のために気をつけることや現在のお子さんの口腔内の状態などについて知っておいていただきたいと思います。当院でも、患者さんのさまざまなお悩みに対応しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(1本)/21万4500円~、かぶせ物(ジルコニア)/6万6000円~、根管治療/4万4000円~、専門的な歯科検診/5500円~

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