原 総一郎 副院長の独自取材記事
はら歯科医院
(都窪郡早島町/早島駅)
最終更新日:2026/07/01
岡山県・早島町で地域に根差した診療を続ける「はら歯科医院」。1988年の開業以来、「できるだけ削らない、抜かない」を理念に掲げ、予防を重視した歯科医療を実践してきた。現在は原哲也院長、原大二郎副院長とともに、愛知県内で研鑽を積んだ原総一郎副院長が診療に携わり、子どもから高齢者まで幅広い世代の口腔環境を支えている。同院の特徴は、歯科衛生士専用の「スマイルサロン」と呼ばれる完全個室のスペースや、キッズクラブ、無料託児サービスなど、患者が継続して通いやすいよう環境づくりに力を入れている点だ。また、定期的なメンテナンスや丁寧なカウンセリングを通じて、治療後の再発防止にも注力。今回は原副院長に、親子で受け継ぐ診療方針や、予防歯科への思い、地域医療への考えについて詳しく話を聞いた。
(取材日2026年5月14日)
親子で見守る地域住民の口腔環境
院長は先生のお父さまだそうですね。

はい。父が1988年に開業し、私は4年前に副院長として戻ってきました。大学は愛知学院大学に進学し、卒業後は愛知県内の歯科医院で5〜6年ほど勤務していたのですが、元々将来的には実家の歯科医院を継ぐつもりでいました。幼い頃から父の背中を見て育ってきたので、気づけば自然と歯科医師をめざしていましたね。
副院長就任時には、お父さまから何か言葉をかけられましたか?
印象に残っているのは、「自分のやり方を押し通すのではなく、今ある歯科医院の方針やスタッフを大切にしなさい」という言葉ですね。私は愛知で勤務していた頃、そこまで予防歯科に力を入れていたわけではなく、どちらかというと入れ歯治療を行う機会が多く、地域によって患者さんの口腔環境が大きく異なることを実感しました。こちらへ戻ってきてから、父やスタッフたちが築いてきた予防中心の診療体制にふれ、考え方が大きく変わりました。
こちらのクリニックにはどのような患者さんが主に来院しますか?

やはり近隣にお住まいの方が中心ですね。長年通ってくださっている患者さんも多く、親子で来院されるケースも少なくありません。最近ではホームページをリニューアルした影響もあり、新患の方も毎月一定数来てくださっています。年代としては小さなお子さんから高齢の方まで幅広いのですが、当院は特にメンテナンスや予防を目的に来院される方が多い印象です。もちろん「歯が痛い」「詰め物が取れた」といった治療目的の方もいらっしゃいますが、治療後はそのまま終わりではなく、定期的なクリーニングや検診へ移行し、再発を防ぐことを大切にしています。歯を失わないために継続して通うという意識を持ってくださる患者さんが多い地域だと感じています。
1本でも多く歯を残すために
歯科医院の理念は何ですか?

当院では、「できるだけ削らない、抜かない」という考え方を大切にしています。もちろん、どうしても抜歯が必要なケースもありますが、できる限り患者さん自身の歯を残せるように治療方針を考えていきます。歯は一度失ってしまうと、周囲の歯にも影響が出て、口腔内全体のバランスが崩れてしまうことも少なくありません。そのため、虫歯や歯周病を治療するだけではなく、そもそも悪くならないようにするための予防にも力を入れています。定期検診やメンテナンスを通じて患者さん自身にお口の状態を知っていただき、長く健康な歯を保てるようサポートしていくことが、当院の大きな理念ですね。痛みが出てから来院するのではなく、健康な状態を維持するために通っていただける歯科医院でありたいと思っていますし、その意識を地域にもっと広げていきたいと考えています。
ホームページを拝見して、こちらのクリニックは子ども向けのサポートが手厚い印象を受けました。
当院ではキッズクラブを設けていて、ほとんどのお子さんに入会いただいています。歯ブラシをプレゼントしたり、お子さんが楽しく通院できるような工夫を行っています。小さい頃から歯科医院に慣れてもらい、「怖い場所」ではなく「歯を守るために通う場所」と感じてもらいたいんです。診療でも、無理やり押さえつけて治療することは基本的にしません。まずは練習から始めて、少しずつ慣れてもらうことを大切にしています。また、保育士資格を持つスタッフによる無料託児サービスもあり、小さなお子さん連れの親御さんにも安心して通っていただけるよう環境を整えています。歯磨き指導や染め出しを通じて、お子さん自身にも「自分の歯を守る」という意識を持ってもらえるよう取り組んでいるのも特徴ですね。
歯科衛生士専用の完全個室スペース「スマイルサロン」について詳しく教えてください。

スマイルサロンは、歯科衛生士が患者さんのメンテナンスを専門的に行う完全個室のスペースです。当院では、予防や歯周病管理をとても重視しているため、患者さん一人ひとりにしっかり時間を確保しています。初回は1時間かけてエックス線撮影や歯周病検査、口腔内写真の撮影などを行い、その後の診察で現在の状態やリスクについて丁寧に説明します。さらに、唾液検査の結果も踏まえながら、今後のメンテナンス方法を一緒に考えていきます。定期検診では歯石除去だけでなく、会話を通じた動機づけも大切にしており、「また来たい」と思っていただけるような空間づくりを心がけています。患者さんによっては3ヵ月ごとの定期メンテナンスを長年継続されている方も多く、予防歯科を支える中心的な役割になっています。
スタッフ一丸となって患者の健康に寄り添う
子どもの虫歯は大人よりも危険なのでしょうか?

子どもの虫歯は、大人よりも進行が早いと言われています。見た目では問題がなさそうに見えても、エックス線を撮ると内部で虫歯が進んでいるケースも少なくありません。そのため当院では、症状がなくても定期的にエックス線撮影を行い、早期発見を大切にしています。もちろん、すぐに削るだけではなく、初期段階であれば進行を抑えるための薬を使いながら経過を見ることもあり得ます。ただ、小さいお子さんは治療自体が難しい場合もあるため、まずは歯科医院に慣れてもらうことが大切ですね。スタッフと連携して歯磨き指導や染め出しを行いながら、自分で歯を守る意識を育てていくことも重視しています。
歯科医院全体で患者さんをサポートしようとするスタッフの一体感が伝わってきますね。
ありがとうございます。当院は、歯科医師だけでなく、歯科衛生士や受付スタッフも含めて、歯科医院全体で患者さんを支えていくことを大切にしています。月に1回は全体ミーティングを行い、患者さんの情報共有や勉強会を実施していますし、外部セミナーへ自主的に参加しているスタッフも多いですね。特に歯科衛生士は患者さんと長く関わる存在なので、動機づけやメンテナンスの質をとても重視しています。スタッフみんなが熱心に取り組んでくれているので、本当にありがたいですね。
最後に、読者へのメッセージや今後の展望をお願いします。

歯周病や虫歯は、自分では気づかないうちに進行していることが多い病気です。「特に痛くないから大丈夫」と思っていても、実際に検査をすると問題が見つかるケースは少なくありません。だからこそ、一度ご自身のお口の状態を知るためにも、気軽に歯科医院へ来ていただきたいですね。当院では、治療だけではなく、その後も健康な状態を維持していくためのサポートを大切にしています。今後も地域の皆さんに安心して通っていただける歯科医院をめざし、予防を中心に、お子さんから高齢の方まで幅広く支えていきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは唾液検査 /550円~

